即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

笑って〆る

2009年12月29日 19時03分05秒 | 音楽と美術
今日のタイトルを見ると、さては有馬記念取ったのか、と推理する方もいらっしゃるでしょうけど、残念ながらはずれ。

今年の秋競馬はさんざんでした。
有馬記念は、なんと4歳馬不在、そして5歳馬がたった一頭。
3歳馬と、6歳以上のベテラン?経験豊富?ロートル?ばかり。
なんだ、これは珍しい、前代未聞の出来事では、と考えてしまった。
そして、ここは八歳馬2頭が仲良く入った3枠を中心という穴狙いで。
世の中の年寄りは皆、がんばってほしいわけで。(笑)

結果は八歳馬の一頭、エアシェイディが健闘したが惜しくも3着。
ワイドでも買っておけば良かったです。

ということで、話は変わって、その有馬記念が行われたこの前の日曜日、
落語マニアの友人から誘われて、行ってきました。

柳家権太楼「暮れの会」です。(発売即完売したとのこと。)
寄席ではなく、用賀の真福寺というお寺で行われました。

この根っから落語好きの友人は、落語界のことは詳しいのなんの。
毎朝1時間の散歩中には、落語を聴きながら歩いているとのこと。
にんまりしながら歩いてる変なおっさんと近所では見られているとのこと。
さすがに電車の中では怪しがられるのでやめたらしい。
以前、外房まで彼の車に乗せてもらって行ったときも、ずっと落語がかかっていたっけ。

その彼が、一番熱中してるのが柳家権太楼で、もう7、8年前からこの会にも通っているとのこと。
彼に刺激され数年前から徐々に仲間が増えてきて、この日は、仲間の奥さんたちも含め、7人参加。

開場1時間半前から、整理券をもらうためにこんな状態です。

すぐ後ろに並んでた人が、初めて来て様子がわからない人にいろいろ教えてました。
『私はこれ観るために、群馬から来たんですよ。もう10年くらい毎年来てます。
 権太楼師匠に命を救われたもんですからね。』
『えー、命を救われたんですか、聞きたいです、その話。』
『話せば長いですけど、落語ってそれくらいすごいもんです。
 笑うってことは人間にとってすごいことです。』

おー、いきなり深いです。


お寺の本堂に高座を作って、130人位が座れるようになってます。
年齢層はいろいろ、若い人たちもいるし、かなりの年配もいるし、バラバラです。幾分女性の方が多いかも。

弟子が前座をやってから、権太楼師匠の出し物は、
『猫の災難』そして、『居残り佐平次』

爆笑系というだけあって、ほんと、おなかを抱えて笑いころげる。
腹から大きな声を出して笑う。

熱演度合いがすごいです。
かなり長い事、ずっとハイテンションで、全身を使って掛け合いを続ける。
酔っ払ったり、ボケたり、子供になったり、冷やかしたり、たしなめたり、謝ったり・・・・、
それはもう強烈なエンターテインメントです。

どちらの話も完全に権太楼師匠の世界に引きづり込まれたまんま、これでもか、これでもか、という波状攻撃にすっかり骨抜きにされ、完璧に抜け殻のようにされてしまいました。

終わった後は7人で忘年会。
こういう年の瀬を過ごして、年を越す。

不況とか、悩みとか、怒りとか、皆いろいろあるけれど、

いやあ、笑うことは、いいことです。 
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2 コメント

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柳家権太楼 (iina)
2010-01-12 09:18:25
柳家権太楼を、去年にテレビで知りましたが。
こんな巧い噺家をいままで知らないとは、奥が深いです。
浅草では、寺の本堂でも演ってます。↓
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/e914256902b5be2690d936760f11789e

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コメント、ありがとうございます。 (nanapon)
2010-01-26 11:29:42
iinaさん、こんにちは。
はじめまして。

>柳家権太楼を、去年にテレビで知りましたが。
こんな巧い噺家をいままで知らないとは、奥が深いです。

今かなりの落語ブームのようですね。
まだまだあまり知られてない巧い人、いると思います。いろいろ聞いてみたいです。

>浅草では、寺の本堂でも演ってます。

ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
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