眼鏡のはずし方.2

※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。

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ねぇねぇ。

突然だけど、僕（雲 黒斎）って何人いると思います？


コメント欄を見てみてください。

優しい黒斎、怪しい黒斎、面白い黒斎、偉そうな黒斎、正直な黒斎、嘘つきな黒斎、軽薄な黒斎、愛のある黒斎、愛のない黒斎、可哀想な黒斎、幸せな黒斎、必死な黒斎、ひたむきな黒斎…


一体何人の僕がいるんでしょう？

僕は一人しかいないのに、コメント欄には沢山の僕がいますね。


また、このブログ、「あの世に聞いた、この世の仕組み」って、いくつあると思います？

心が軽くなるブログ、カルト的な危険さを持つブログ、本当の事を書いているブログ、品性のないブログ、気づきを得られるブログ、著者の自己満足ブログ、わかったつもりで精神世界を語っている浮ついたブログ、理解可能な内容、理解不能な内容…

このブログは一つしかないのに、コメント欄には色んな「あの世に聞いた、この世の仕組み」がありますよね。


コメント欄だけではありませんね、これをご覧になっている皆さんそれぞれの頭の中に、まったく意味や価値の異なる「雲 黒斎」や「あの世に聞いた、この世の仕組み」があるんです。

みんながみんな、自分の捉えた「雲 黒斎」や「あの世に聞いた、この世の仕組み」を持っているんです。


ね。これが「眼鏡（観念・思考・思い込み）」です。


上記の結果・評価は、僕が皆さんにお願いしたものではありません。

もし僕に対しての評価を、僕自身がコントロールしているのだとしたら、ここには僕の「こう思われたい」という理想の現実しかないはずです。いちいち「伝わってる？」なんて聞く必要もありません。

でも、実際は違います。コメント欄をご覧の通りです。

ある人には悪であり、ある人には善であり、ある人には導きであり、ある人には混乱の原因であり、ある人にはただのエロです。


「好き嫌い」というアプローチでも考えてみましょうか。

ある人は「このブログ、ちょっとエロいところが面白くて好き」って書いています。

ある人は「このブログ、ちょっとエロいところが下品でキライ」って書いています。

同じものをみていても、その意味・価値・評価等は別物です。


そこにあるのは、あなたが描きたいように描いた雲 黒斎イメージであり、アナタが読みたいように読んだブログイメージです。

ね、「リアリティ」ではなく「イメージ（想像）」です。


その「個人的なイメージ（想像）」を「唯一のリアリティ」だと勘違いするから、わけがわからなくなるんです。

本来の繋がりを見失い、断絶・分離が生まれるんです。


僕はこのブログを通じて、たった一つの同じメッセージを繰り返し発信しています。

バラバラな事を気ままに書いているのではなく、一つの繋がりのあるメッセージとして綴っています。

でも、ご覧になっている人によって、その見え方は大きく異なります。

昨日と今日、全然違うことを書いているように思う人も沢山おられるでしょう。

「おまえ、以前と言ってること違うじゃねぇかよ、矛盾があるじゃないかよ。まさに、“いまここ”にこう書いてあるじゃないか」って。

でもそれは厳密には違います。

実際には、僕が書いたものを「あなたがそう読んだ」んです。

僕の意思として僕が与えたものではなく、あなたの意思であなたが解釈したものです。

いえ、もっといえばその「意思」もなかったかもしれません。無意識的にそう捉えた可能性があります。

自分の持つ解釈方法が、自分にとって「当たり前」の事だからです。


僕やこのブログの意味や価値、評価は、その人の眼鏡を通して見た結果として現れています。

あなたの頭の中で解釈しうる回路をへてインプットされたものが、あなたが捉えた現実です。

だから「現世（げんせ）」のことを「現世（うつしよ）」って言うんですよ。

「鏡の法則」って聞いたことないです？

僕も前に書いたことがありましたね。鏡。

あなたの頭の中にあるデータ（解析結果）が、現実として映し出されているんです。


そのイメージは、誰に頼まれたわけでもなく、自分で作ったイメージなんですよ。

誰かに「こういう風に捉えてみろよ」って頼まれたところで、そう捉えられないんだから。

自分の解釈したい方法でしか、解釈したくないんだから。

でしょ？

ここ最近のコメント欄を参照すれば、もう一目瞭然でしょ？

難しい理論や論理体系、特別な知識や特殊能力がなくたって理解できますよね。


自分でも気づかないうちに眼鏡をかけていたんです。僕たち。

「そういう現実」として捉えるように、気づかないうちに暗示にかかっていたんです。


そして僕たちは、外界と同じように、自分自身すらその眼鏡を通して見ているんです。

自分とはこうあるべき、こうなるべき、これはできるけど、これはできない。

自分の価値・意味・評価も、自分でイメージづけを行っています。


じゃあ、その暗示は、いつから、誰が、何のためにかけたのか。

次回は、そこら辺のことをお話したいと思います。



←このランキングの意味も、人によって解釈が違っていますよね。