回想

※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。

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去年の最大の収穫。
それは、「涙」を流せるようになった事。
悲しかったり、怖かったり、嬉しかったり、感動したり…
色んな感情で、「涙すること」が出来るようになれたって事が、凄く嬉しいんです。

昨年末は、もう、涙もろくてもろくて…
しまいにゃ、ウルフルズのライブDVD見て泣いてました。（ホントなの）

ちょっと不思議に聞こえますかね。
嬉し涙はいいとしても、怖さや悲しさで涙出来ることすら「嬉しい」なんて言うと。

「涙」が最大の収穫と言うのには、訳がありまして…


…、


それは、僕が記憶障害で病院を訪ねる前のお話。
色んなストレスにどっぷりと浸かっていた僕から、「記憶」と手をつないで徐々に離れていくものがありました。

「喜怒哀楽」です。


あの時の僕には、「喜怒哀楽」といった「感情」が、どこかに消え失せていました。


喜べるはずのことに喜べない。

怒るべきことに怒れない。

哀しんで当然のシチュエーションで、哀しめない。涙も出ない。

楽しいはずのイベントで楽しめない。


イメージできます？
喜怒哀楽を「コントロールできない」とか、そういうレベルじゃなく、喜怒哀楽そのものが、「自分の中に無い」状態。

すげー虚しいの。
でも、自分が虚しい状態であることすら、自分で気付いてないの。

悲壮感とか、自殺願望とかもないから、自分が「病気」である自覚すらないんです。

当然、そんな状態の僕に、人生を謳歌するなんて芸当は出来るはずもありませんでした。
その必要すら考えていないのですから。

なんの「願望」も湧かないんです。強いて言えば、「現状維持」が理想ってぐらい。


そんな僕でしたから、「ポジティブシンキングでいこう！」とか「もっと人生を楽しもうよ！」なんてアドバイスされても、理屈は「理解」出来ても、その本質を「感じる事」ができないんです。

で、そんな時、僕が何をしていたかと言うと…

「演技」をしていたんです。


喜んでいるふり。

怒っているふり。

哀しんでいるふり。

楽しんでいるふり。


それを、ポジティブシンキングだと勘違いしてたの。


バカだねぇ。

この「演技」のせいで、僕は前に進むどころか「鬱」に加速度を付けてしまうのでした。


…、


そう言った訳で、今年は僕が雲さんとコンタクトするきっかけとなった「鬱」のお話からスタートします。



　←ええ！？　押しているふり？？？