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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【12/25】

2020年12月26日 07時00分51秒 | マリーンズ2020
≪2020/12/25≫

鈴木昭汰に佐々木朗希…ロッテ感じる土浦チャリ周遊

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

茨城県に入ると、JR常磐線の車窓に田園風景が増える。線路そばの藤代高校で野球部員たちが練習していた。ロッテ美馬学投手(34)の母校。17年前はここにいたんだなと思いながら、電車に揺られる。

上野駅から1時間少々、土浦駅に着いた。ドラフト1位の鈴木昭汰投手(22=法大)の故郷。25日は市長への表敬訪問があり、取材に訪れた。2時間も前に着いた。カフェで、クリスマスツリーでも見ながら時間をつぶすかそれとも。そうだ、チャリ借りよう-。

11月末にドラフト2位の中森俊介投手(18=明石商)の故郷、兵庫・丹波篠山市をレンタサイクルで巡った。だから1位も…という訳ではない。改修を終えた土浦駅は、サイクリストが気軽に寄れる飲食店がずらりと並び、1階には本格的なサイクルショップがある。この数年、土浦市は「自転車の街」としてのPRを本格化している。

会見まで1時間45分。短時間だし、スーツにネクタイだし、ロードバイクはやめておく。シティーサイクルをこぎ出して、すぐに桜川のたもとへ。近くにBCリーグ・茨城アストロプラネッツの県南事務所がある。育成ドラフト2位・小沼健太投手(22)の取材で11月に訪れたばかりだ。

小沼は千葉出身。BC武蔵に入団し、2年間プレーして茨城へ移った。「環境を変えるために来たんですけれど、それが良かったと思える球団でした。若いけれど、自分が引っ張っていってやろうという気持ちが芽生えました」。独立リーグで過ごした年数「4」を心に刻み込み、NPBでさらなる飛躍を期す。

しばらく走ると、鈴木の母校の中学校があった。校門横にドラフト指名を祝う大きな横断幕があった。オリックス育成5位の佐野如一外野手(22=仙台大)も同級生だと知った。公立中学の同級生同士が同じタイミングでドラフト指名。なかなか珍しい。

筑波山を眺めながら、爽快に進む。やがて国の重要文化財指定を受ける土浦一高の校舎が見えた。19年3月27日、大船渡・佐々木朗希投手(当時17)が練習試合で訪れた。この日が初対面で名刺を渡した。「大船渡はおとといも雪が降りましたし、少しずつ調整を進めています」と教えてくれた。それなのに10日後、163キロを投げて度肝を抜かれた。少しずつって…。

そういえばあの日、ロッテ関係者も土浦一高に来ていたな-。なんて思い出しつつ湖の方へ。霞ケ浦の周りでは名産のレンコンが収穫真っ最中。ストライクゾーン上限くらいまで泥につかっての収穫シーンが見えた。霞ケ浦はやっぱり広い。日本で2番目に広い。

2番目…来年は2位より上へ。即戦力左腕の鈴木にかかる期待も大きい。市役所を訪れて「生まれ育った環境なので。活躍して恩返ししたいと思います」と誓った。せっかく“サイクリングの土浦”を走ってみたから、自転車にまつわるエピソードを聞いてみたい。ルーキーは「ありますよ!」と笑った。

「自分と(オリックス入団の佐野)如一の家が自転車で15分くらいなんです。もう1人、仲の良い友達がいて、そいつの家がちょうど中間くらいで。いつもそこに集合して、映画見に行ったりしてました」

野球を離れるとただの友達、幼なじみです-。景色とともにルーツのほんの一端に触れ、彼らのサクセスストーリーがますます楽しみになる。【ロッテ担当 金子真仁】

(日刊)

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≪2020/12/25≫

夏場は勝負強さ発揮も…シーズン終盤苦戦したロッテ・井上晴哉

 「(打点は)チームに一番貢献が高いと思うので、本塁打王もそうですけど、打点王もチームにとっていいことだと思う。狙っていきたいです」。

 春季キャンプ中の取材で、今季に向けてこのように意気込んでいたロッテの井上晴哉。打点はチームトップの67打点(113試合・447打席)で、昨季の65打点(129試合・509打席)を上回った。その一方で、2年連続24本放った本塁打は15本と減少し、打率も.252からわずかに低い.245だった。

 「今の時期にやっておかないといけないことのひとつ」と春季キャンプの打撃練習では右方向への強い打球を徹底的に打った。実戦が始まってからは今季最初のオープン戦となった2月29日の楽天戦の第1打席に、「先頭の(福田)秀平さんが打ったので、負けてられないなという気持ちで入りました」とレフトスタンドに豪快な一発。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が6月19日に変更となり、3月以来の実戦となった5月30日の紅白戦では「実戦が久々でホームランの感覚ってこんな感じだったかなていう感じですね」と本塁打を放ち、6月の練習試合でも初戦となった2日の日本ハムとの練習試合ではいきなり猛打賞を達成した。6月9日の中日との練習試合でも「しっかり捉えることができました」と勝ち越しのソロを放った。

 シーズンが開幕してからは開幕3戦目となった6月21日のソフトバンク戦で、今季第1号となる満塁本塁打を放つなど、6月はチームトップの打率.393、8打点をマークする好スタート。7月も打点、本塁打を積み重ねていき、28日の楽天戦では、球団の日本人選手では90年の初芝清氏以来となる1試合の3本のアーチを描き3本塁打、5打点の大暴れ。

 8月に入るとさらに調子があがった。7月31日の楽天戦から8月9日のオリックス戦にかけて9試合連続安打。4番を打っていた安田尚憲の後を打つ5番打者として、8月16日の日本ハム戦では2安打3打点、25日の楽天戦でも2安打2打点をマークするなど、8月は4本塁打、20打点、得点圏打率は.400と抜群の勝負強さを誇った。チャンスで打つだけでなく、25安打、22四球と出塁率は.451を記録した。

 9月は27日のソフトバンク戦で1試合4打点を挙げる試合もあったが、本塁打はなし。打点も7月、8月ともに20打点を記録した打点も、9月は11にとどまった。10月3日の西武との試合前練習では、何かを確認するようにティー打撃の前に黙々とスイングを繰り返す姿があった。試行錯誤しながら7日のオリックス戦で8月21日のソフトバンク戦以来となる第13号3ランを放つと、13日の楽天戦では涙のサヨナラ適時二塁打。

 復調の兆しを見せたかと思われたが、当たりが止まる。10月16日の第1打席から10月24日のオリックス戦の第2打席にかけて20打席連続無安打。10月21日の西武戦では『8番・一塁』で先発出場し、23日のオリックス戦ではスタメンを外れた。リーグ優勝、CS争いが佳境を迎えた10・11月は打率.176(91-16)、3本塁打、8打点と苦しんだのは、チームにとっても井上にとっても痛かった。

 昨季は開幕直後に打撃不振で二軍落ちし、技術面で福浦選手兼任二軍打撃コーチ(当時)から助言をもらい、自身でも精神的に背負いすぎないように心がけ復調した。

 レギュラーに定着した18年以降、シーズン中のどこかで自分自身を追い込んでしまう部分があるように見える。今季もシーズンの最終盤、知らず知らずのうちに自分自身に“打たなければ”というプレッシャーをかけすぎてしまい、そこから崩れてしまったのではないだろうかーー。“精神面”と“技術面”が充実していれば、誰も手をつけられないほどの打撃を見せる。今季は満塁の場面で、打率.313(16-5)、1本塁打、15打点を挙げた。

 来年はシーズン通して安定した打撃を披露し、貢献度の高いと話す打点を多く稼ぎ、チームを勝利に導く一打を数多く放って欲しい。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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