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コラム備忘録【1/1】

2021年01月01日 09時08分53秒 | マリーンズ2020
≪2021/1/1≫

ロッテ井口監督が堂々のV宣言! 独占インタで激白「自分たちの力で掴み取る」

「どのポジションも今、僕の中ではフラット」 井口資仁監督独占インタ第1回

 コロナ禍により開幕が約3か月遅れた2020年のNPB。終わってみれば、日本シリーズV4を飾ったソフトバンクの圧倒的な強さが際立つシーズンとなった。だが、その常勝軍団に対し、レギュラーシーズンでは2年連続勝ち越しを収めているのがロッテだ。

 昨季は60勝57敗で13年ぶりのパ・リーグ2位、4年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出としたが、CSでは1勝もできず敗退。目指すリーグ優勝、日本シリーズ優勝には一歩も二歩も足りなかったが、井口資仁監督は2018年の就任以来、5位→4位→2位と着実にチームを引き上げてきた。ソフトバンクに独走を許しながらも勝ち越した今季。46歳指揮官は何を思ったのか――。

 2021年の幕開けとともに、就任4年目を迎える井口監督の本音に迫る全3回の独占インタビュー。第1回は「掴み取る」をキーワードにお届けする。

◇ ◇ ◇

 120試合に短縮された2020年のレギュラーシーズン。ロッテは首位ソフトバンクに14ゲーム差の2位に食い込んだ。3位の西武とは1.5ゲーム差、4位の楽天までも2.5ゲーム差。シーズン最終盤に息詰まる2位争いを繰り広げる3球団に対し、ソフトバンクは高みの見物を決め込んだ。4年ぶりに戦ったCSで、ロッテは2試合連続で先制点を挙げながら、いずれも逆転負けで敗退。それでも井口監督はソフトバンクに対する苦手意識はない。

「2年連続でシーズンは勝ち越しているんで、そういう意味ではみんな自信はあると思います。こういう風に攻めればホークスに勝てるっていうツボのようなものは分かっているつもり。そこをチーム全体として攻められるか。嫌なイメージはないですね」

 2019年は17勝8敗、2020年は12勝11敗。いずれの年もソフトバンクに勝ち越したのは、唯一ロッテだった。井口監督は「投手陣がめちゃくちゃいい。あそこからどうやって点を取るか」と敵を称えながらも、こう続けた。

「CSでは千賀(滉大)投手も打っているし、東浜(巨)投手も打っている。あまり抑えられているイメージはない。いろいろなアプローチをしながらホークスに食らいついているんで、来年もいい勝負をしていきたいですね。尻尾は掴んだ。あとはホークスをガッツリ掴むイメージ、優勝を自分たちの力で掴み取るイメージですね」

 指揮官が優勝のイメージを具体化できているのは、就任以来の3シーズンでチーム力は着実に上昇カーブを描いていると実感するからだ。「5年先、10年先に常に優勝争いができるチームを作る」と目標を掲げた通り、1軍メンバーには勝者のメンタリティーを叩き込みながら、ファームでは育成に着手。その成果が徐々に見えてきた。

 楽天との3位争いで粘り切れずにCS進出を逃した2019年は、「競る経験のない選手がほとんどで、3位争いでも浮き足立っていた」と井口監督。2020年は、さらにプレッシャーのかかる優勝争いを展開しながら、2位に踏みとどまった。

「首位に追いつかなくちゃいけないし、下から追い越されてもいけないっていうプレッシャーを、みんなかなり感じていたと思います。ただ、これは上位で優勝争いするチームが必ず通らなくちゃいけない道。2位を決めた西武戦(11月8日)はシーズンで一番いい試合をして、みんなで最後を乗り切った。去年の戦いが集約された、いい試合だったと思います。チーム全体として非常に成長しているな、と」

成長著しい若手に対して「中堅がまだまだ伸び悩んでいる」

 もちろん、まだまだ課題はある。シーズン序盤にレアードが故障で離脱すると長打は減少。長打率.355は12球団最下位という課題は最後まで解消されなかったが、自然と「繋ぐ野球」が浸透した。12球団最多となる491四球という数字が、それを物語っている。

「積極的に打つ姿勢を持ちながらも、追い込まれたら何とか粘る。相手投手に球数を多く投げさせるという意味では、先発投手に1イニング40球も放らせた試合もありました。そういう野球をせざるを得なかった部分もあるけど、みんなの意識が変わってボールを振らなくなったのは成長。これで今年はレアードが帰ってきたり、他の主力選手のホームラン数が増えれば、いい試合ができるんじゃないかと思います」

 もう一つ、今年の課題として掲げるのが「中堅選手の奮起」だ。昨季は2017年ドラフト1位の安田尚憲が4番を任され、終盤には2018年ドラフト1位の藤原恭大がセンターに定着した。CSでも気を吐いた2人に、井口監督は「しっかりと成長してくれている」と目を輝かせるが、「中堅がまだまだ伸び悩んでいる。成績を見たら満足できる選手は1人もいない」と手厳しい。

「1シーズン戦い続けた経験を持つ中堅から、1人でも2人でも3割を打てる選手が出てこないといけないし、1年を通じて絶好調な選手が1人もいなかった。全員の浮き沈みが一致してしまうのがマリーンズといえばマリーンズだけど(苦笑)、それだとチームは優勝できません」

 また、勝負の世界では人の良さは必ずしも美徳とはならない。チームが不調の波に呑まれている時、誰かが嫌われ役となり、チームにとって耳の痛いことを言わなければならないことがある。選手の自主性に期待する指揮官は、今季からキャプテン制を復活させ、7年目を迎える内野手の中村奨吾を任命。「今の時代はちゃんと言葉で伝えないとチームはまとまらない。自分がいい時も悪い時も、チームのためにやってくれと伝えました」と期待する。

 前年にCS出場を逃した悔しさをバネにした2020年は、新たに優勝、そして日本シリーズ出場への想いを強くする悔しさを味わった。さらなる努力と奮起が必要なことは、誰よりも個々の選手が感じている。11月に行われた秋季キャンプで、指揮官はその想いに触れたという。

「いろいろ感じているでしょうね。だから、秋季キャンプはみんな、めちゃめちゃ良かったですよ。シーズンで見つけた課題に取り組めていたので。あの姿勢が春キャンプから開幕まで繋がるか。何よりもオフの過ごし方が大事になりますね」

 今年もまた、2月1日のキャンプインから新たな戦いが始まる。

「去年の成績で言えば、レギュラーとしてポジションを保証されている選手はいませんよ。どのポジションも今、僕の中ではフラットです。外国人選手も補強する予定ですし、球団にはうまくトレードも動いてほしいと言っている。どんな準備をしてキャンプインするのか、楽しみですね」

 目指すゴールはただ一つ。「優勝」だ。

「もう上はそこしかないですからね。掴み取ります」

(佐藤直子 / Naoko Sato)

(フルカウント)

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≪2021/1/1≫

着実にチーム力を高めているロッテ 2021年こそリーグ制覇へ!

2021年へ

 2020年が終わり、いよいよ2021年がスタートした。ロッテは1974年以来となる勝率1位でのリーグ制覇、そしてCS制覇、2010年以来の日本一を目指し戦っていく。

 昨季を振り返ると、新型コロナウイルス感染が拡大しプロ野球の開幕が3カ月遅れ、公式戦も143試合から120試合に減少、開幕直後は無観客で開催されるなど、選手、ファンともに例年以上に難しい戦いが強いられた。

 そんな中で、マリーンズは開幕2カード目のオリックス戦に6連戦6連勝するなど好スタートを切ると、8月(.667)と9月(.577)は月間リーグトップの勝率を誇り、シーズン終盤まで王者・ソフトバンクと優勝争いを演じた。最終盤に息切れした形となったが、それでも13年ぶりに2位となりクライマックスシリーズ進出を果たした。

野手陣の底上げは必要不可欠

 リーグ優勝が手に届くところまできている。リーグ制覇するためにも、野手陣でいえば、井口監督就任後、レギュラーで起用されてきた井上晴哉、中村奨吾、藤岡裕大、田村龍弘の4人の成績向上、レベルアップが必要不可欠だ。

 中村奨は今季からチームキャプテンに就任。井口監督も「(中村)奨吾にはチームの先頭に立って、存在感を見せて欲しいと思っています。責任感も強いし、いつもチームの事を最優先に考える自覚もあるので彼ならチームを引っ張ることが出来ると思っています。まだまだ一回りも二回りも大きくなれる選手だし、本人もそうなりたいとつねに思っている」と期待を寄せる。中心選手として背中で、そして成績でマリーンズを引っ張っていきたい。井上、藤岡、田村も競争を勝ち抜き、成績面で誰もが認める中心選手となれるかどうかで、チーム力が変わってくる。

 そして若手組がどれだけ中堅、ベテランの選手たちを脅かせるかも大きなポイント。4年目を迎える安田尚憲は、昨季1年間一軍でプレーし、4番で87試合に出場するなど、一軍の舞台を経験した。“サード”のポジションを不動のモノにしたときには、中心打者への階段を登っていることだろう。

 昨季新型コロナウイルス感染で多くの選手が離脱した10月に一軍昇格し、プロ初本塁打を含む2本の先頭打者本塁打を放つなど、シーズン最終盤で存在感を見せた3年目を迎える藤原恭大も、熾烈な外野手争いを勝ち抜き、レギュラーポジションを掴みたい。近い将来、安田、藤原が打線の中心になることは間違いない。安田、藤原にはその足がかりとなる1年にしたいところだ。

 代走の切り札としてチームトップの23盗塁をマークした和田康士朗、“打てる捕手”として代打で打率.310を記録した佐藤都志也、ファームで打率2位の.344だった高部瑛斗といった若手選手たちも、チームの底上げという意味ではどんどん結果を残していきたい。

若き投手陣の上積みに期待

 投手陣でいえば、二木康太、小島和哉、岩下大輝、小野郁の昨季以上の上積みに期待したい。先発陣は美馬学、石川歩といった実績組に続く存在となっているのが、現時点では昨季自己最多の9勝を挙げた二木、規定投球回にわずかに届かなかったものの先発ローテを1年間守った小島、木曜日の男としてシーズン自己最多の7勝をマークした岩下の3人だ。

 彼らがシーズン通してローテーションを守って規定投球回に到達し、2桁勝利を挙げることができれば、チームの白星は増える。反対に彼らが不安定な投球を続け、2019年までのようにシーズン通して固定できる先発が少なくなると、その他の先発陣の台頭が少なければ、チーム状況が苦しくなる可能性もある。美馬、石川に続く、先発3番手、4番手の出来がリーグ制覇するうえで、重要になっていきそうだ。

 救援陣は“勝利の方程式”と呼ばれる唐川侑己、ハーマン、澤村拓一、益田直也の4人は30代と年齢がやや高め。年齢で野球をやるわけではないが、そこに今年の10月で25歳を迎える小野が、勝ちパターンに割って入っていきたいところ。昨季はビハインドゲームを中心にシーズン自己最多の40試合に登板し、防御率3.23。8月以降は26試合に登板して、防御率2.22の成績を残した。昨季8月以降に見せた安定した投球を今季はシーズン通して披露することができれば、勝ちパターンの層は昨季以上に厚くなる。

 井口監督が就任してから5位→4位→2位と着実にチーム力を高めている。就任4年目となる今季こそ、秋に歓喜の瞬間を迎えたい。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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