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コラム備忘録【4/21】

2020年04月21日 22時31分42秒 | マリーンズ2020
≪2020/4/21≫

【千葉魂】野球ができることに感謝 福田秀、亡き父を思い

 「野球ができることに感謝」。福田秀平外野手が心に刻んでいる言葉だ。それは小さい頃に父・徹さんから言われ続けてきた事である。

 「やりたくてもできない人はたくさんいる。好きな野球ができることに感謝しなさいと小さい時から教えられてきた」

 父・徹さんは大学途中まで野球をプレーしており、三塁や外野を守っていた。そんな父の影響を受けて福田秀も物心ついた時から野球を始めた。今でも思い出されるのは多摩大聖ケ丘高校1年夏に野球をやめたいと父に相談をした時の事だ。

 「その頃はプロなんて全然、思い描いていない頃。一般入試で高校に入って、自分よりもうまい人がたくさんいて、自分はなかなかうまくならなくて…」

 気持ちが切れそうになっていた息子を父はドライブに誘った。湘南海岸を走り、江ノ島、鎌倉に行った。「野球、もうちょっと頑張ってみないか」。涙する息子に父は語り掛けた。優しく背中を押してくれた。今でもその時、車の中から見えた夕日はハッキリと覚えている。「大きな存在でした。お父さん子でしたね」と振り返る。

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 そんな父は福田秀が19歳の時、ホークスに入団をした2年目の2008年6月に心筋梗塞により他界した。5月6日のウエスタンリーグ・タイガース戦(鳴尾浜)で守備中に腓骨(ひこつ)を痛め骨折と診断され、リハビリ中の出来事。リハビリを終え寮に戻ると携帯に家族から無数の着信が入っていた。嫌な予感がした。突然の悲報に悲しみに暮れた。

 「すごくつらかった。チームに合流してからもなかなか身が入らなかった」。励ましてくれたのは先輩選手たちであり現マリーンズヘッドコーチで当時、ホークスで2軍指導をしていた鳥越裕介コーチだった。その頃のホークス2軍が使用をしていた雁ノ巣球場で特守のノックを受けた後、三塁側選手ロッカーに呼ばれた。

 「鬼軍曹ですから。気持ちが入っていない事をめちゃくちゃ怒られると思った」
 怒声は飛んでこなかった。優しく励まし発破をかけてくれた。福田秀が大好きだった父を亡くした1カ月後の7月に鳥越コーチは乳がんで最愛の妻を亡くしている。同じ境遇にある中で気丈に振る舞い続け、必死に励まし野球に向き合わせようとしてくれた。周囲の支えの中、若者は前を向く決意を固めた。そして父の言葉を思い返した。「野球ができることに感謝」。そこから、どんな時も野球と真正面から向き合い続けた。そしてプロ14年目のシーズンを新天地で迎えた。

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 マリーンズ入団を機に本拠地で打席に入る際の登場曲を5人組ポップロックバンド「wacci(ワッチ)」書き下ろしの曲「歌にするから」を使用することになった。福田秀のためにと作ってくれた曲には「あなたの言葉で沸いてきた勇気がある」という詞があった。思わずドライブをしながら父の横で涙した遠い昔を思い返した。

 「初めて聞かせていただいた時に真っ先に父の顔が浮かびました。大事な人たちをこの曲を聞いて思い浮かべる」

 2020年シーズンは4月になった今も始まっていない。新型コロナウイルス感染予防の観点からチーム練習も休止の状態が続いている。それでも福田秀は気持ちを切らさず来るべき新たなシーズンに備えている。いつ始まってもいいようにできる準備を怠らず備える日々を送っている。いざ開幕の時、新しい舞台で新しい登場曲から後押しを受けて躍動する。今年はまた例年以上に野球ができることに感謝をする1年となる。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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≪2020/4/21≫

力強いストレートを求め奮闘するロッテ・二木康太

ストレートにこだわり

 今季から背番号が“64”から“18”に変更となったロッテの二木康太。同じく背番号を“63”から“16”に変更した種市篤暉、2年目の小島和哉、昨季5勝を挙げた岩下大輝らとともに、先発陣を引っ張っていく役割が求められる。

 二木を取材していると、“力強いストレート”について多く口にしているように感じる。17年に初めて規定投球回に到達し、翌18年はさらなる飛躍が期待されたが、4月30日の日本ハム戦の登板を最後に、2カ月近くファームで調整した。

 そのときに二木は「真っすぐが一軍にいる時に全然良くなかったので、真っすぐをしっかり戻すというか、強い球を投げられるようにすること一番に心がけてやっています」と自身の課題のひとつに“ストレート”を挙げた。

 7月18日の楽天戦で一軍復帰を果たすと、6試合連続でクオリティ・スタート(6回3自責点以内)をクリア。この間のストレートについて「悪くはないと思います」と評価。その一方で、「悪くはないですけど、ここ2試合の結果は良いですけど、自分の納得いくボールはまだ投げられていないというか、まだ投げられると思います」と課題を口にしていた。

 18年は夏場以降、先発ローテーションに入り、4勝7敗、防御率3.93という成績で終えた。

19年は前半に安定した投球も

 19年は開幕先発ローテーション入りを逃したが、初登板となった4月6日のソフトバンク戦で6回を2失点に抑え白星を挙げると、先発ローテーションに定着。オールスター前は5回より前の降板が1度もなく、5月10日のソフトバンク戦から31日の西武戦にかけて4試合連続で7イニング以上投げた。ボルシンガー、石川歩が苦しむ中で、好投が光った。

 前半戦のストレートは、かなり力強い印象を受けた。本人も同年6月の取材で「ちょっとずつ良くなっているかなと思います」と話し、18年とは「まっすぐが全然違うと思います。悪いフォームだといいストレートが投げられないと思うので。力をしっかり伝えられるように、力が抜けてロスしないようにということをすごく心がけています」と手応えを掴みつつあった。

 しかし、後半戦に入ると、打ち込まれる場面が目立ち、9月24日の西武戦は、クライマックス・シリーズ進出に向けて絶対に負けられない大事な一戦となったが、1回2/3を投げて5失点と役割を果たすことができなかった。

 後半戦に打たれた原因に二木は「まっすぐが、簡単に弾き返されたのが一番大きいのかなと思います。まっすぐを強くしていかないといけないと思います」と自己分析。

 シーズン終了後の11月23日〜12月4日にかけて、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣された。

 「(シーズン後半)まっすぐが簡単に弾き返されてしまった」と分析していた二木は、ドライブライン・ベースボールでストレートを中心に見てもらったという。

 「体の使い方でロスしている部分だったりを、色々と教えてもらったので、そこを練習しました」と自身の課題と向き合った。

 今年の春季キャンプでは「スピードを速くしたい、球を重くしたいというのもあります」と、力強いストレートを求めて、全体練習後もブルペンで器具を使って投球練習を行っていた。

 ここ数年、力強いストレートを求め試行錯誤を続けている。ストレートが良いときは19年の前半に限らず、“エース級”の投球を見せる一方で、思うようなストレートが投げられないと苦しむということが多い印象だ。二木がもう一皮むければ、チームのリーグ制覇、相乗効果でマリーンズの若手投手陣が一気に花を咲かせる投手が増えるのではないだろうかーー。エースナンバーを背負った今季、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いつプロ野球が開幕するか分からない状況だが、シーズンが開幕したときに“力強いストレート”で、シーズン通してパ・リーグの強打者たちをねじ伏せて欲しい。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪2020/4/21≫

かつての大物ルーキー、今や「トレード論」まで…ロッテ・平沢大河の逆襲はあるか

あなたの“イチオシ”教えてください!

 「新型コロナウイルス」の問題により、シーズン開幕が見合わせとなっているプロ野球。17日には5月中の公式戦開催を断念することが決まり、それに伴い交流戦も中止に。ひとまず「6月中の開幕」を目指して検討を重ねていくことが発表された。

 ベースボールキングでは、この開幕延期の期間を利用して全野球ファンに向けたアンケートを実施中。「プロ野球・2020年シーズン あなたの“イチオシ”教えてください!」と題し、開幕が実現した暁にはこの選手のこんな活躍が見たい、今年の我が軍はココを見て、こんなことが起こると良いな……といった2020年の注目ポイントを募集している。

 ユーザーの方からお送りいただいた声を基に、今回はロッテの平沢大河選手(22)について取り上げていきたい。

「トレードした方が良い選手」に…?

 1997年12月24日生まれ、右投左打の内野手。名門・仙台育英高から2015年のドラフト1位でロッテに入団し、今年で5年目を迎える。

 高校時代は1年時からメキメキと頭角を現し、3年夏の甲子園では主軸としてチームの準優勝に貢献。その後行われたU-18・W杯でも木製バットに難なく対応して見せるなど、ハイレベルな打撃技術を武器に高校球界屈指の内野手として注目を集め、ドラフトではロッテと楽天の2球団が一巡目で競合。鳴り物入りでプロの世界へと殴り込んだ。

 その評判通り、1年目の春からオープン戦に出場を果たすなど、開幕一軍はもちろんのこと、開幕スタメンというところにも期待がかかったが、“本番”が近づくにつれて徐々にプロの壁に苦しみ、残念ながら二軍降格。それでも、ファームでは高卒ルーキー離れした成績を残し、5月の時点で早くも一軍デビューを果たす。

 しかし、やはり一軍の壁は高く、デビューから23打席連続無安打と苦戦。プロ初安打を記録したのは、デビューから3カ月が経った8月のこと。計23試合に出場し、打率.149という結果で1年目を終えた。

 その後、2年目には50試合、3年目は外野に挑戦したこともあって112試合と順調に出番を増やしていったものの、持ち味であるはずの打撃は開花の気配が見えず、打率も.176⇒.213という推移に。

 “遊撃一本”でレギュラー獲りに挑んだ昨季も、開幕一軍には入りながら定位置確保には至らず。開幕前に足首を痛めたことや、シーズン中にも太ももの故障など、コンディション面でも苦戦。前年から大幅減となる51試合の出場で、打率は.198、1本塁打で8打点という成績に終わっている。

 昨秋はドラフトの目玉・佐々木朗希の獲得に沸いたチーム。思えばこの平沢もドラフトでは一巡目で指名競合した逸材であり、その後も安田尚憲や藤原恭大など、近年のロッテには高卒の有望株が続々と入団してきている。

 加えて、平沢がレギュラー獲りを目指すショートという点では、最大のライバルである藤岡裕大と三木亮に加え、ドラフト5位で加入した大卒ルーキーの福田光輝がこの春に猛烈なアピールを見せている。ほかにも、高校の後輩である西巻賢二が楽天から、そして大ベテランの鳥谷敬も阪神から電撃加入。これまで以上の“激戦区”となっているのだ。

 その中で存在感を放っていくためには、やはり自身の武器である打撃でアピールをしていくしかない。かつてのゴールデンルーキーも、気が付けば“もう5年目”。球団OBには「トレードした方が良い選手」として名前を挙げられるほど、現状のチーム内での立ち位置は苦しいものになりつつある。

 こうした危機感と、外部からの新たな刺激に触発されて、今年こそ真価を発揮することができるか。2015年ドラ1内野手の逆襲に、期待が高まっている。

平沢大河・プロフィール
ポジション:内野手
投打:右投左打
身長/体重:176センチ/80キロ
生年月日:1997年12月24日
経歴:仙台育英高-ロッテ(15年・D1)
[昨季成績] 51試 率.198(91-18) 本1 点8
[通算成績] 236試 率.197(548-108) 本7 点46

(ベースボールキング)

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