London徒然草

「ばく」のロンドン日記

鯉と犬と猫と

2009-05-31 | ロンドン暮らし


またしても,学校は学期半ばの,お休み。

見に行きたかった、こんな所へお出かけです。



Royal Academy Of Art
で開かれていた、歌川国芳展です。

繊細な色使い,大胆な構図、劇画チックな遊び
新鮮ですね。

鯉や、たこ、たくさんの猫、など動物も沢山登場。
彼は絶対に猫が好きですねえ~(笑)

しかし、驚くほど盛況でした。

版画のため、盤面が小さいので、沢山の人が、詳細に見るには
かなり我慢強く、順番待ちです。

実物も、販売されていましたが、驚くようなお値段。

我が家にも国芳の忠臣蔵の藩士の版画が3枚ほど
壁にかかっているのですが、ちょっとびっくりしました。

こんな高いんだ??

大事にしよう(笑)


今日も、猫じゃらしと遊ぶ,この方と、





またまた,人間様用のブランケットに,大穴をあけ、
怒られて,ちょっとだけ反省中の、この方。

こりないねえ~。


売ってない

2009-05-26 | 飼い主ネタ





おもしろい実話で~す。

昨年冬,まだ寒いさなか、こちらで、ちょっとした手術をうけた,
日本人の奥様が、医師から

「しばらくは、風邪などひかないように、気をつけて下さい」

と言われたので,子どもの学校の送り迎えに,日本から持って来た
マスクをして出かけたそうです。

車でもうすぐ学校,という所で、背後から大げさにサイレンを鳴らしたパトカーが。

邪魔になってはいけないと路肩にどいた所、パトカーは車の目の前に斜めに急停車、
警官が飛び出して来て,奥様に車から降りるようにと言ってきました。

何の事だがさっぱりわからない奥様、言いつけとおり、車をおりて、
抜いたキーをポケットに入れようとした所、

「手を下げないで!」

そこへ、同じ学校の日本人のお友達が通りがかり、

「○○さ~ん」

と呼んだ所,警察官、

「あなたもこちらに来なさい!」

ここまで読んでいただければわかりますね。

この国には、信じられないほど多くのCCTVが,町中に設置されていて,
あらゆる所で監視されているのであります。

マスクをして,車を運転していた彼女は、なんと
テロリストの疑いをかけられたのでありました。

そして、お友達も仲間じゃないか?と。

車の中外、徹底的に調べられ、住所,名前はもちろんあらゆる質問に答えなければならず、
なぜ,マスクなどして運転していたかの説明は、理解してもらえず、
あとから駆け付けた婦人警官に徹底的にボディーチェクをされ

「日本では,皆、風邪の予防の為にマスクをしている」
と言ったら,
「ここはイギリスです」
と言われたそうで。

日本のニュースを見ると、駅からでてくる人のほとんどが,マスク姿

日本より早く,豚インフルエンザの感染が確認されたこの国でしたが、
感染者の合計人数は,日本の方が遥かに上回ってしまいましたね。

ウイルスは,マスクを通り越してしまうという事実、
このウイルスには、薬がよく効く事、
もちろん、これから、遺伝子が変化してしまう事もあり得ますが,
今の所、致死率は通常のインフルエンザとほとんど変わらないこと、
疑いのある場合の対応の仕方。

など、政府の広報が、うまく働いているみたいで、
感染者も拡大していないし、皆が,落ち着いて行動しています。
ヒースロー空港での検疫も,係官さえいなかったと先週,日本から帰って来た友人。

ちなみに、こちらでは、

くしゃみや,咳をする場合は,新しいティッシュで,鼻口を塞ぐ。
そのティッシュは、その場でゴミ箱に捨てる。
手洗いを頻繁にする。

これが通常出来る範囲の、一番有効な対処法
インフルエンザの疑いのある場合は、ホームドクターではなく、
XXXX-XXXX(電話番号)に電話。

政府からのメッセージはこれだけです。

マスクは医療従事者に,特別な物が用意されているだけ。

海の反対側から日本の報道を見ると、大騒ぎは仕方ないにしても、
感染者が,犯罪人みたいになっているのは、ちょっとなあ....
校長先生、泣いてましたね(驚)

ちなみに,この国の薬局には、もともと,
手に入れたくても、マスクなんて,売っていないのでありました。


追記


マスクの効用に関してのBBCの記事と

イギリスで、マスクを買いに行ったら,毒ガスマスクを持ってこられたという話
ーコメント参照ーです。
そんな物を買う事が可能で、普通のマスクは、おいていないって....??






きらきら

2009-05-21 | 飼い主ネタ


昨年、日本語の補習校で、秋のバザーの様なイベントがあり、
そこのラッキードロー(くじびき)で、No3が、ネイルアートの無料券を
当てました。

当時、小学校6年生に、ネイルアートはないので、
私が無料券を巻き上げて、すっかり忘れておりましたが、

「じゃーん」



写真だとわかりにくいと思いますが、
「カルジェル」
という新しいネイルの施術だそうで...

ご存知ですか?

あまり派手な色は好きでないので、薄い色でフレンチネイルにしてもらい、
ちょっとだけ、キラキラのラメを表面にのせてみました。

爪のお手入れなど、すっかり、しなくなってン十年。
全く知りませんでしたが、まあ、簡単にいえば、
自分の爪の上に、塗ると、すこし分厚くなって
爪を保護、はがれる事もなく、爪を痛める事もないそうで。

昔は、割れる事など絶対になかった、私の鋼鉄の爪も
すぐ縦に割れてしまうようになり、瞬間接着剤で貼付けてみたり、
バンドエイドをはってみたり、悲しい努力をしても
どうしてもだめだった指の爪にも、薄いシルクを貼付けて直してくれました。

まるで魔法のようですね。

3週間も経ったのにこのとおり。

おまけで付けてくれたスワロフスキーのきらきらも、
まだしっかりついていますよ~。

まあでも、長い爪になれていない私は、矢印の所、
料理していて、包丁でチョップしてしまいましたけど(笑)

髪の毛の縮毛矯正も、
「科学の進歩だ」
と、感動しましたが、今度も、進歩を実感です。

やっぱり自分の手がきれいなのは、気持ちが明るくなりますね。

でも、これ、高いのですよねえ、ネイリストさんに、やってもらうの。
ちょっと、フツーのシュフには、難しい金額だなあ。

また、来年のバザーで無料券が当たるのを、期待するしかないかな?


ピップ君の発見

2009-05-20 | わんこ


今日も,変わらず,お散歩だよ~



緑がますます濃くなり、雑草も背が高くなって,うっそうとしてきました
いつもの小さな橋を渡って

快調に歩くピップ君



と,途中,この茂みに走って入って行ってしまいました。
ピップ~と呼んでも,なかなか帰ってきません。

見ると,ケモノミチのような道があります。

どうしたのかな?と,入って行くと





表から絶対に見えない所に、なんと、テントが!

ピップ君たら,あたりに置いてあるビニールの袋に
おしっこなんてしているし。

だれか、中で寝ていたりしたら、どうしよう~

慌てて、おやつを見せて、小声でピップ君を呼び戻し、
二人で走って逃げました




ホームレスさんかなあ?

ねえ、ピップ君。

小ぎつね,行方不明

2009-05-17 | ロンドン暮らし


お友達柴犬、トフィーちゃんの家の、庭にある、
庭小屋、シェドに住んでいた小ぎつね、3匹。

一頭は、片方の後ろ足に障害がある事が判明。
怪我をした、とか、痛がっているとかではなく
どうやらそのように生まれついた様子。
動かす事が全くできず、引きづっていたそうで。

トフィーちゃんママが、またまた、アドバイスを仰いだ所
もし、一匹だけ育ちが目に見えて悪くなるような事があったら、
連絡して、といわれたそうで。

そうでなければ、そのまま見守るのが、ベストと言われたそうです。
自然に置くのがそういう障害を持つ子どもにとっても
生き残る確率が一番高いという説明でした。

しかし.......、芝刈り機をそっと出し入れした日から、
小ギツネちゃんたち、
見当たらなくなってしまったんです。

しゅん

なんとか、何処かで、無事にくらして、元気にしていますように



写真は,トフィーちゃんちの、カンタベリーの
友人宅の庭に住んでいる、小ぎつねちゃんたち。
学生たちがシェアして住んでいる家の為、誰も庭に出ないので、
安心して暮らしているそうです。



やっぱり、かわいいかも。

追記

もう一枚,写真が届きました



キツネの耳も裏返るのねえ(笑)


豪華絢爛

2009-05-12 | 飼い主ネタ



お友達のご家族に、NEW FACE!



三姉妹の、末っ子ですっ。
ちっちゃーい。

と、いうことで、生後十日にして、大パーティー♬

日本食のシェフが自宅に来てくれて、大ごちそう。



赤ちゃんのお披露目,そのお母さんの誕生日、
そのまたお母様(赤ちゃんのおばあさま)の母の日の、
トリプルお祝いという事で、

豪華絢爛。

蟹も、海老も、生ガキも、お寿司もどんどん目の前でにぎってくれます、
天ぷらも、豚の角煮も、刺身もど~~~~~ん。

ここは、日本か??

食べきれません~、あげく、デザート各種、フルーツに、シャンパン....


ああ、うまかったっす



このかたはお留守番で、少々ご機嫌斜めでありました。




でも、明けて今日は、この通り、長~いお散歩、行ったよね


子ギツネちゃん、その後

2009-05-08 | ロンドン暮らし


昨日も、見せてもらいに行ってきました。
トフィーちゃんちの子ギツネちゃん。

体長約30センチ、なんと、シェドの中に子ギツネが3匹!

母キツネは昼間はいません。子どもたちだけでお留守番です。
パンなどが転がっているので,母キツネが餌を運んでいる事は間違いなし。

トフィーちゃんママが、
RSPCA (The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)
と言う,王立の動物の保護と権利を守る活動をしている団体に電話をかけて
アドバイスをあおぎました。

子ギツネが庭にいる事で不具合が生じるなら,職員が来て保護してくれる事、
だだしその場合、親と引き離す事になってしまうこと。

もし、子ギツネをそのままにできるのであれば,巣立ちの時期は多分6月くらいでしょう,
母キツネがいないときであれば,シェドの中から,そっと芝刈り機を出したり、
糞を片付けたりしても大丈夫。

伝染病などの心配はしなくてよく、トフィーちゃんがいる事は知っていて、
ここに住み着いたと思われるので,そちらも大丈夫。

と、いうことで、子ギツネちゃんたちが自分たちから引き上げるまで、

この子たちの住所は,

山の中でも,穴の中でもなく、(小ギツネこんこん~♬)
シェドの中という事になりました

まあるい、つぶらなお目目をくりくりさせて、きょとんと見上げる姿は
それはそれは、たまりませんぞ~!


なり損ないのフライと娘の涙

2009-05-08 | 子供達




フレンチラベンダーが開花。
我が家では、うさぎラベンダーと呼ばれております。
てっぺんに、2枚の花びらが,うさぎの耳の様に見えませんか?

ライラックも咲き乱れ,い~い香り。



今週、No2こと、息子は連休明けに学校に戻ったと思ったら,
初日の午前中で学校終了。

もともとの予定では,木曜日まで学校で、そのあと、
「Study leave」
といって,2週間後から始まる,義務教育終了検定試験(GCSE)に備えて
自宅で勉強しなさい、ということになるはずでしたが....

いきなり火曜日半日で、
「これで学校はおわりにするので、もう帰ってよし」
と言い渡されちゃいました。

卒業式もなし、証書もなし、何もなく,いきなり義務教育修了です。
これで学校生活を終える子どもたちもいるのにねえ。

まあ、卒業式がないのは,この国の常で,入学式もないし、
驚くのは、日本人だけかもしれませんが。

なぜ、いきなり学校が終わったかと言うと.....

最終日、卒業生の皆さん、これで最後と、「悪さ」するので,
学校サイドも,生徒たちの裏をかき誰もが終わると思わない日に,
いきなり授業を終了させ、子どもたちの計画阻止のために
動いたのでありました。

もちろん、誰もこの展開は予想していなかったので......
当日はすごすごと退散。

そして、木曜日、もう,着なくていい制服をきてでかけたな、とおもっていたら



2時集合で,お礼参り? 卒業生が集まり、小麦粉やら、生卵やら,
タマネギやら,あらゆる物を、学校中で飛び交わせて来たようです。
先生方との追いかけっこも、生徒サイドの圧勝。

話によれば、巨大パチンコを用意し、学校のゲートの外から,
「タバスコ入り瓶」やら、いろいろ学校内へ飛ばして来た様子。

本人,小麦粉に生卵、ベリーの入ったジュースなどを頭からかぶり、凄まじい姿。
家に帰ろうとしたら、バスの運転手に乗車拒否をされたので、
「迎えに来い」
との仰せ。

まったくもう

あと,パン粉をまぶせば,あとは,揚げるだけですね。



そして、家にもどると、No1こと,大学生の娘から電話。

泣いています。

ボーイフレンドと、別れる事になってしまったとか。

先日、休みに大学のある町から戻って来た時はとっても幸せそうに
話していたのに、突然です。

しゃくり上げながら、ぽつり、ぽつり。
そばに行ってあげる事もできず、様子も見えないし。
こんなとき,親は無力ですね。

昔は、子どもたちにしょっちゅう泣かれていましたが,
すっかり大きくなって,こんな風に泣かれると,参るなあ。

何とかなだめて、帰ってこられるなら,戻って来なさいと言い渡しましたが
試験もあるので,無理だしなあ。

夕飯の支度をしていても、一人、部屋で膝を抱えて泣いているのではと
思うと,こちらも、いてもたってもいられません。

何か,できる事....

あわてて、手元にあった、少しばかりの現金と、手紙を書いて、
ポストに走りました。

「これで、おいしい物でも食べて,元気をだしてね」

現金が封筒の外から見えるといけないので、お金はティッシュに包みました。

今日の郵便の収集にまにあって、ほっとして、
そういえば、おいしい物でも食べて元気をだしなさい、
って、母がいつも私が,へこんだ時に、言ってくれた言葉だった....

そして、大好きだった母方のおばあちゃんは,おこづかいをくれるとき、
ポチ袋が見当たらないと、ティッシュじゃなくて、「ちり紙」に
包んでくれたっけ。

はからずも、自分も似たような事をしたり,言ったり。

祖母、母、私,そして,娘。

こんな風に,家族は続いていくのかもしれません。