ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

458話 アフロだけは 

2016年10月08日 | スリラーバーク編




ロビンとフランキーと別れたブルックは、塔の最上階にいる自分の影が入った"ワノ国の侍ゾンビ・リョーマ"と対峙していた。
侍ゾンビは、「またあの時のように『アフロだけは』とみっともなく私に命乞いをするだけですよ!」と笑った。




それは5年前、ブルックが初めてスリラーバーグ内に足を踏み入れた時だった。
ブルックはこのゾンビだらけの島が怖くて怖くてたまらなかったが、それでも自分の影を取り返すために島中を走り回っている
中で、たまたまゾンビの一人が「魚の塩焼き」を食べて浄化されてしまった。
そうしてブルックは、ゾンビの弱点が塩である事に気付いた。
【悪魔の実の能力】でゾンビ化されているので、悪魔の実を無力化する海の成分”塩”で、その能力を解除してしまうのだ。


塩でゾンビ浄化を知った5年前のブルックは、ゾンビ達の形相が怖くてたまらなかったが、怖さを紛らわせる為に陽気に歌を歌いながら、ゾンビの顔を見なくて済むよう、最速のスピードで兵士ゾンビ達を浄化して行った。
全てのゾンビを浄化したなら、その中にきっと自分の影もあるだろうと。

ゾンビの方も怖がった。
鼻唄まじりに闇をまとって現れる、恐ろしいアフロ頭のガイコツの剣士が、夜な夜な自分の影を探しまわっているのだ。



だが、その凄腕アフロガイコツの前に、"侍ゾンビ・リョーマ"が立ち塞がった。
リョーマの中にこそ、ブルックの影が入れられてあるのだ、当然ながら技の強さは互角。
だが肉体の差が段違いだ。竜を切った伝説の侍と、ガイコツでは勝負は火を見るより明らかだった。

とはいえ侍ゾンビは、影の本体であるガイコツを殺すわけにはいかない為、「降参しなさい。さもなくばその目障りなアフロを切ってやろう」と言うと、ガイコツは「アフロには!!手を出さないでください!!」と懇願した。
「私の影ならなぜわからない!?このアフロの大切さがなぜわからないんだ!!!私の体の成長は止まっているから、もう二度とは伸びてはこないんですよ!!!」
アフロは、全ての特徴を失ってガイコツとなったブルックが、唯一ブルックである事を証明する手段なのだ。
だが、どう訴えても過去の記憶を失っている影と侍ゾンビには伝わらない。

ブルックはアフロを守る為、影を奪い返すことを諦め、「すいません・・・参りました。どうか逃がしてください」と懇願すると、地べたを這うようにしてスリラーバーグを後にして出て行ったのだった。



あれから5年。魔の海域をあてもなく彷徨いながら、ブルックはこの日の為に5年間、修行を積み続けていた。
どれだけ年月がかかろうとも、影を取り返して行かねばならない処がある、果たさねばならない"約束"がある・・・!!!

だが、影も考える事は同じで、この5年間、敵も修行を積んで強くなっていたのだった。

5年越しの戦いが再び始まる。





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