ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

459話 死んでごめんじゃないでしょうに 

2016年10月09日 | スリラーバーク編





ロビン、フランキー、ウソップ、チョッパーの4人は、マストの塔と港をつなぐ巨大な外階段を駆け下りていた。影を抜いた本体は、この階段を下りて船に捨てられるのだ。
階段を下りきった場所にサニー号が停泊されてあったが、船の中はゾンビが物色したらしく、どろどろに荒らされており、大量の食料が盗まれていた。
財宝は元から積んでいないので、被害はないが、ルフィの体力復活の元が不足気味だった。

肝心のルフィ、ゾロ、サンジの3人は・・・・ダイニングで眠ったまま無残な姿で放置されていた。




影を抜かれた者は、2日2晩は目をさまさないと言われた通り、フランキーが渾身の力で殴り飛ばしても起きることはない。
2日も待っていたらナミの救出が間に合わない・・・そう思った時、ウソップが叫んだ。
「美女の剣豪が肉持ってやってきたぞ!!!!」
その声に反応した影のない3人は、目を覚ました。




気がついた3人は、自分達が捕まってからの事情の説明を受けた。
・3人の影が「王下七武海 ゲッコー・モリア」に奪われ、それぞれ異なるゾンビの体内に入れられていること。
・ルフィの影は、巨大な赤鬼オーズに入れられたこと。
・ゾンビは塩を口に放り込むと、魂が抜けて浄化されること。
・ナミがアブサロムの花嫁として誘拐されたこと。

そして、フランキーからは、ガイコツ男ブルックの骨のある話が伝えられた。
それはフランキーがブルックに別れ際に質問したことからはじまる。

フランキーはブルックに、「ガイコツという不気味な異形であれば、たとえ魔の海域から出ても、仲間もできずにハジかれるだけの先の知れた運命。魔の海域を出られなかった数十年、「死にたいほど淋しかった」と言った絶望に近い孤独を一人で生きぬき、そうまでして生きて果たしたい『仲間との約束』ってのは何なのか?」と質問した。

ブルックは目はないが、遠い目をして「ヨホホ・・・昔、わが海賊団の仲間をある場所に置き去りにしたんです。致し方ない苦渋の別れでした。
その場所へ『必ず帰る』と固い約束をして旅立った我々は、彼との約束を果たさぬ間にこの海で全滅。
船で一人生き長らえた私には、この”結果”を彼にちゃんと伝えに行く義務がある!!!我々が死んで50年は経つでしょうか」


フランキーは、50年という歳月に驚き、相手はもう待ってないだろうと言ったが、ブルックは納得しなかった。
「私になぜ、彼がもう待ってないと見切りをつける権利がありますか。万が一、彼が約束を信じて待ってくれていたら、今、彼はどんなに淋しい気持ちでしょうか?仲間に裏切られたと思いながら、どんなに惨めな気持ちでしょうか!!!」



ブルックが約束の岬で再開を誓った仲間の名は、”ラブーン”。
群れから離れた幼いクジラは、ブルック達を仲間と慕って陽気な音楽をかき鳴らしながら旅を続けたが、グランドラインの危険な旅には連れていけず、一周して戻ってくるからと約束して置いて行った。
「無責任に死んだ我々を彼が許してくれるとは思いませんが、身勝手な約束をして、声も届かぬ遠い空から・・・・死んでごめんじゃないでしょうに・・!!!男が一度!!!必ず帰ると言ったのだから!!!!」











その話に、ルフィ、ゾロ、サンジは言葉を失うほどに驚いた。
あいつだ・・・ラブーンだ、ラブーンがキズだらけになって待ち続けていた友とは、ブルック達だったのだ!!!!




ルフィは久しぶりにゾクゾクした。
音楽家で!!!喋るガイコツで!!!アフロで!!!ヨホホで!!!ラブーンの仲間だったんだ!!!
おれはあいつを引きずってでもこの船に乗せるぞ!!!仲間にする!!!文句あるかお前ら!!!!





ロビンはにっこり笑って「ふふっ、あったら意見がかわるのかしら?」と歓迎した。
ウソップ、フランキー、チョッパーは「賛成だー!!!あわせてやりてェなぁラブーンに!」と興奮し、サンジは「そんなわかりきったことよりナミさん奪還だ!」と燃え、そしてゾロはさっさと船を降りてスタスタとスリラーバーグの方へ歩きだすと「さっさと乗り込むぞ、奪い返す影が一つ増えたんだろ?」とルフィをせかした。







「よっしゃァァ!!!野郎共っ!!!!反撃の準備をしろ!!!!スリラーバーグを吹き飛ばすぞォーーーー!!!」ルフィの元気な声が鳴り響いた。






そのブルックは、自分の影の入った侍ゾンビと戦っていた。5年前も惨敗だった。だが負けるわけにはいかない。アフロを切られるわけにはいかない。これ以上ここに長居するわけにもいかない。

戦いながら、ブルックはラブーンを思っていた。

ラブーン・・・おまえはまだ私達のことを覚えていてくれますか?おまえの気持ちを思うと、胸が締め付けられそうです。私経ちはもうみんな死んでしまいました。私は仲間も顔も体も何もかも失って・・・再会しても白骨化した姿では、おまえは私が誰だかわからないでしょう。私には何一つ残っていないけど、せめてみんながラブーンみたいだと笑ったこの頭・・・この面影1つ守り抜いて、必ず会いに行くから待ってて欲しい。”約束の岬”で・・・!!!


だが、ブルックの全身の骨は、侍ゾンビによってボキボキに折られていく。














建物の中では、「ルフィオーズ」が肉を食い終わると、主人であるゲッコー・モリアの命令をあっさり断っていた。通常、ゾンビはゲッコー・モリアに逆らうことが出来ないはずだが、麦わわらの一味の魂は自我がありすぎて言う事を聞かないらしい。

「ルフィオーズ」は「おれには夢があるんだ、海賊王におれはなるっ!!!!」と言って手を伸ばすと、鋼鉄製の超重厚に造られた壁がいとも簡単に破壊され、夢いっぱいの巨大ゾンビはスリラーバーグを自由に闊歩しながら行ってしまった。






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