545話 陽のあたるシャバへ (インペルダウン-23)

【レベル6　無限地獄】
レベル6に収監されていたジンベエ、クロコダイルが開放され、侵入者"麦わらのルフィ"と共に暴れまわっていた。
凶暴な看守長シリュウを開放したが、黒ひげとの接触以来音信不通となっていた。


【レベル5　極寒地獄】
ニューカマーランドの住人達が脱獄の為に大挙してレベル5に現われ、行程で次々と檻をあけ、囚人達を開放しながら上へ上へと上がっていく。レベル5に残っている者は見当たらない。


【レベル4　焦熱地獄】
実質、ルフィ達の暴動勢力を止めることが出来るのは、マゼラン署長ぐらいだった。
このかつてない大暴動の最中、黒ひげ達が侵入し、シリュウ看守長がやられ、通信手段が全滅するとは・・・・!!!
「何一つ好転せんか!!!ネズミ一匹の進入を許しただけで・・・とんでもない騒ぎになってもんだ!!｣と怒った。

ルフィを追っていたマゼランは、レベル4で第２の侵入者「黒ひげ海賊団」とぶつかったが、【飛竜(ヒドラ)】で一気に黒ひげ達を呑み、「お前達がここに来た理由を聞くひまもない」と、悶え苦しむ黒ひげを置いてマゼランはルフィ達を追った。
ここで、その理由を確認していたならば、後の世界は変わっていたのかも知れない。

----------くろひげ

マゼラんは、背骨を折られて縛られたサディちゃんと、血で真っ黒に染まって倒れたハンニャバルを見つけた。
「よくここまで持ち堪えた!!!後は任せろ、くたきばるんじゃないぞ、おれの降任はお前しかいないんだ!!!」と静かに声をかけた後、階段ホールでインペルダウン中に響きわたる怒号で叫んだ。
「麦わらァアアア～!!!貴様は絶対に!!!ここから出さんぞォオオオオ!!!!!!!｣
"麦わらのルフィ"にいかなる理由があろうとも、それは海賊のエゴであり、その為に犯罪者達を監視し、平和を守って働く者達が被害に遭うのは、この世の正義に反することであるし、マゼランにも守りたい仲間がいて、守りたいものがある。



【レベル3】
ルフィ達はレベル3を突破し、レベル2へと駆け上がっていた。
イワンコフはすぐ後ろまで迫るマゼランに決意を固めて、イナズマに自分を残してレベル3を封鎖するよう指示した。
イナズマは「・・・・了解」と【大鋏(オオカナバシ)】でレベル3からレベル2へと上がる階段を切り刻むと「・・・どうかご無事で!!」と断腸の思いでレベル3を封鎖した。



イワンコフは自分自身にホルモンを打ち込むと「カマバッカ総本山、その極み見せてアゲャブル!!【ニューカマー拳法44のエステ奥義・夢打撃処裏拳(ムダゲショリケン)】!!!」とマゼランと真正面の戦いに挑んだ。




【レベル2】
だが、封鎖した階段を昇ってきたのはマゼランだった!!レベル2でイワさんを待っていたイナズマも、マゼランの毒に倒れた。



【レベル1】
レベル1では、先にキャプテンバギーとMr3が囚人達を解放しつつ、看守をなぎ倒して外を目指して進んでいたが、倒せども倒せども復活してくる獄卒獣4頭の登場に手も足も出ず、敗退を余儀なくされていた。

そのレベル1にルフィ、ジンベエ、クロコダイルが到着した事で、またもや獄卒獣達は一発KOとなり、続々と下層から囚人や変態達が駆け上がってきた。
バギーとMr3は、麦わらが生還している事、どえらい大物を味方に引き連れてきたことに腰をぬかした。




そして、その後を激怒したマゼランが追ってきていた!
マゼランの毒には、ルフィや元七武海ですら手を出すことは出来ず、逃げるしか方法がない!!!と思った時、Mr3が【キャンドル壁(ウォール)】で【飛竜(ヒドラ)】を防御してみせると「麦わら!!まったくお前のあまっちょろさにはヘドがでるガネ!!ちょっと気を許せば友達みたいに思いやがって!!今の内に早く行け!!借りの作りっぱなしはゴメンだガネ!!」とルフィを先へ進ませようとした。



能力には相性がある。ゴムのルフィが電気のエネルに強かったように、ロウは毒に強かった。
ロウがあれば毒を防げることを知ったルフィは、ジンベエとクロコダイルに軍艦の剥奪を任せて、自分はここに残ってMr3(サン)と共にマゼランと闘うと言い出し、自分の体をロウで補強してもらった。



ルフィは自分自身があまりにかっこよくなった事に感涙が止まらなかった。
その勢いで、ヒドラをMr3の【キャンドルウォール】で防御しつつ、ルフィはロウの手足でマゼランに攻撃する。
ルフィは「これならマゼランに触れる!!!」と喜んだが、マゼランはそんな小手先が通用する相手ではなかった。