ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

597話 3D2Y  (頂上戦争後-7)

2017年02月27日 | 頂上戦争編




【16点鐘新聞配布後】
ルフィの16点鐘の新聞を読んで、唯一すぐにはピンと来なかったゾロであったが、その意味がわかった時、ある決意をした。


決意したゾロは、古城に行くとミホークに深く土下座して「おれに剣を教えてくれ!!!」と頼み込んだ。
だがミホークに「見損なったぞ、ノノロア。お前は敵に教えを乞おうというのか、恥を知れ。出て行け、つまらん男に用はない。おれはお前を過大評価していたようだ・・・見苦しい」と一蹴したが、ゾロは頭を上げなかった。




今まで、剣士のプライドを頑なに守り続け、自分の強さに信念を持っていたゾロだったが「・・・・強くなりてェ!!!」と無様にミホークにすがりついた。
ミホークは、てっきりヒヒを倒すことが出来ずに舞い戻ってきたのだと思っていたが、そうではなかった。
「ヒヒなら倒した、後はお前の首だけだ。だが、今お前に勝てると付け上がる程おれはバカじゃねェ・・・!!」

ミホークは聞き返した。
「わからんな、おれを敵と見定めて、なぜおれに頭を下げ、教えを乞う?何の為にだ!?」
ゾロはそこで頭をあげ、ミホークを見据えて答えた。「お前を越える為!!」



この答えにミホークは可笑しくて笑いに笑って「おれの首を狙う剣士を、おれの手で育てろと言うのか!?バカバカしい見映えのりのせん行為に変わりはないぞ・・・。どうやら、野心に勝る物を見つけたようだな」と言うと、ゴースト娘にゾロの手当てをするよう言うと「稽古は傷が治ってからだ」と伝えた。



ミホークは思う。お前のような不器用な男がプライドを捨てる時は、必ず誰かの為と決まっている。その誰かはアイツなのだろう。




ルフィの「16点鐘」のメッセージは単純なものであった。
要は、世界ちらばるたった8人の”麦わらの一味”にルフィの右肩に掘られたタトゥーを見せれれば、それでよかった。その為に、ありとあらゆる新聞報道に写真が掲載されるよう、わざとルフィらしくない行動をとってみせたのだった。

ルフィのタトゥーは「×が打たれた3Dと2Y」の4文字だった。
”麦わらの一味”は、シャボンディ諸島で敗走した時、ある場所に3日後に集合する約束をして、レイリーのビブルカードを持った。それが3DAYSで「3D」。

しかし「3D」に×が打たれてあることで、3日後ではなく、「2Y=2YEARS」2年後にというメッセージだった。それは単に日付変更ではなく、ルフィの決断の意志でもあった。
焦っても今の”麦わらの一味”では「新世界」は駆け上がれない。立ち止まって力をつけ、そしてまた集結する!!!そういうメッセージだったのだ。





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「16点鐘」を終えたルフィは、九蛇海賊団の船で女ヶ島へと帰還していたが、その途中でジンベエが魚人島へ帰って行った。
お礼を言うルフィに、ジンベエは「なんの、礼を言うのはこっちの方じゃ、インペルダウンでお前さんに『死に場所をくれ』と頼んでおいてみっともなく生き残ってしもうたが・・これから先、またお前さんの力になれる事もあるじゃろう。ともあれ、2年後に魚人島で会おう。仲間と共にやってくる日を楽しみにしておる!!」と手を振った。




レイリーとルフィは、「凪の帯(カームベルト)」上の、女ヶ島に程近い位置にある無人島「ルスカイナ島」を降り立った。ここは48季と言って、一週間に一度季節が変わる過酷な島で、生存競争に人は破れ、大昔ここに栄えていた国の跡だけが残っている、過酷な自然、天険の地で修行にうってつけだとレイリーが決めた。


レイリーは、ルフィを甘やかすハンコックにも、ルフィの為に我慢するよう言い含めて、島に二人きりとなった。


まずはルフィに「覇気」を教えねばならない。
「覇気」とは全世界の全ての人に潜在する力で、「気配」「気合」「威圧」の3種は人として当たり前の感覚と違いはない。
ただし、大半の人がその力に気付かないか、引き出せずに一生を終える。
それを修行によって、コントロールできるようにするのだと言う。

「疑わない事、それが強さだ!!!」と言ったレイリーは、襲い来る巨大な象を背に静かに目を閉じ、象の攻撃を確実に読み、それを僅かな動作で交わした。相手の”気配”をより強く感じる力が【見聞色の覇気】で、これを高めれば、視界に入らない敵の位置や、数、相手の行動までも読み取れるのだと言う。
ルフィは、九蛇の妹が攻撃を事前に読んで交わしたことや、空島のエネルの【心綱(マントラ)】を思い出した。



【武装色の覇気】は、見えない鎧を着るイメージで、手に触れずに相手を倒した。
より硬い鎧は、攻撃力に転じることが出来、有効な点は悪魔の実の能力者に対して、弱点をつく事以外ではこの世で唯一の対抗手段であるという事だった。
この力があれば、ほぼ無敵に感じる”自然ロギア系”の能力者の流動する体も実体として捉えることが出来るのだ。

九蛇の妹達の戦闘力、九蛇の戦士が撃つ弓、戦桃丸の足空独行、レイリーや白ひげの隊長達が大将を止めていたのも、この力だったことをルフィは知って興奮した。



「通常「覇気」と言えば【見聞色】と【武装色】の2種類だが、世界にはごく稀にこんな覇気を使える者がいる」と言ってレイリーが見せたのは【覇王色の覇気】で、レイリーがカッと目を見開いただけで、巨大な象が気絶した。



「【覇王色の覇気】とは相手を威圧する力、この世で大きく名を挙げる人物はおよそこの力を秘めている事が多い。ただし、この力は使用者の気迫そのものだから、鍛えることは出来ず、本人の成長でのみ強化する」と説明した。

ルフィは呆然と、でも興奮して倒れた象を見ていた。
「・・・すげぇ・・・海賊王のクルーはこんな怪物を、手も触れずに倒すのか・・・・」


レイリーは、修行内容を説明した。
「何とか2年間で【見聞色】【武装色】【覇王色】の基礎を叩きこんでやるつもりだ。あとは特異な色を見極めて伸ばす事だ、さてルフィ、鍛えるとなると私は甘くないぞ」

ルフィは元気よく「望むところだっ!!!」と返事をして、麦わら帽子とビブルカードを岩の上に置いた。
「海賊”麦わらのルフィ”はちょっと休業だ」



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