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コスタリカの通知表2018年

2019-06-30 00:01:05 | Weblog
世界の評価」から、「指標」を定めて、
日本の通知表 2018年」をみた。2018年6月17日。
https://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/4d4f55b3981c559fcd25d9222e5c9c9d

同じ指標で、
コスタリカの通知表 2018年」は、どうなるだろうか?

通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、  世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?

世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力:   PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許
3)創造力: ノーベル賞
4)芸術力: カンヌ映画祭
5)文化力: 世界遺産
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA
7)経済力: 国内総生産GDP
8)援助力: 政府開発援助ODA

1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
 生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。

2)開発力
国際特許の出願件数。世界知的所有権機関WIPO。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。

3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。

4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。

美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。

5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。

6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。

7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。

8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。

「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。

1)学力: PISA、15歳の知識と技能。

日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
コスタリカのPISA2015は、54位→ランクF

2)開発力: 国際特許出願件数。

日本の2017年の国際特許出願件数は、3位→ランクAA。
コスタリカの2017年の国際特許出願件数は、75位→ランクE

3)創造力: ノーベル賞

日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB。
コスタリカのノーベル賞の受賞者はいない、→ランクF
突出している1位~3位→ランクAとした。

4)芸術力: カンヌ映画祭

日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
コスタリカのパルム・ドール受賞は0、→ランクF
突出している1位~4位→ランクAとした。

5)文化力: 世界遺産

日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
メキシコの文化遺産1は、109位→ランクF

6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA

日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
コスタリカのFIFAのランキングは、25位→ランクC

2018年のワールド・カップ、ロシア大会で、
コスタリカは、北中米の出場枠 3.5を競った。
北中米の4位は、アジア5位と大陸間プレーオフに回る。
コスタリカは、出場権を獲得した。メキシコ、パナマとともに。
7回連続出場していたアメリカは、出場枠に入らなかった。

ロシア大会では、
スイスとは引き分け、セルビアとブラジルに敗れた。
決勝トーナメントに進出ができず、ベスト16にはならなかった。

7)経済力: 国民総生産GDP

日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
コスタリカの国民総生産GDPは、77位→ランクF

8)援助力: 政府開発援助ODA

日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
コスタリカの政府開発援助ODAはない、→ランクF

「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「コスタリカの通知表 2018年」。
1)学力:   日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       コスタリカのPISA2015は、54位→ランクF ⇒ 0点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
       コスタリカの国際特許出願件数は、75位→ランクE ⇒ 1点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       コスタリカのノーベル賞の受賞者はいない、→ランクF ⇒ 0点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       コスタリカのパルム・ドール受賞は0、→ランクF ⇒ 0点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
       コスタリカの文化遺産1は、109位→ランクF ⇒ 0点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
       コスタリカのFIFAのランキングは、25位→ランクC ⇒ 3点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       コスタリカの国内総生産GDPは、77位→ランクF ⇒ 0点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
       コスタリカの政府開発援助ODAはない、→ランクF ⇒ 0点。
合計(40点): 日本は32点。
         コスタリカは4点

レーダーチャートで見る、
コスタリカの通知表 2018年」。


コスタリカは、中央アメリカで、
東はカリブ海、西は太平洋に面している。
国土は日本の7分の1、九州と四国を合わせたほど、人口は500万人。
サッカーと野球が盛んで、運動力/サッカーは、好成績である。

高温多湿を嫌う「コーヒー豆」は、
カリブ海と太平洋の間の中央高地で、
高温多湿を好む「バナナ」は、カリブ海側の平地で栽培される。

コスタリカ人は、自国の産業を、
Morning Industry”と言っていた。「朝食産業」と訳した。
コーヒー、バナナ、砂糖は、朝食の材料で、コスタリカの産業である。
コーヒーは、アラビカ種。病害虫に弱いが、風味と味わいがある。
世界の6割はアラビカ種。残りは、ロブスタ種。苦味、渋みがあるが、
収穫量が多く安い。アラビカ種とのブレンドに使われたり、
缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われる。

アラビカ種の生産量を見る。

アメリカ農務省(USDA)、World Markets and Tradeから。

1位ブラジル、2位コロンビア、3位エチオピア。
アラビカ種はエチオピアが原産。
コスタリカは12位。
 コスタリカでは、法律でアラビカ種の生産を定めている。

一人当たりのコーヒー消費量を見る。輸出国。

国際コーヒー機関(ICO)、2018年7月から。

1位ブラジル、2位コスタリカ、3位ベネズエラ。
ブラジル、コスタリカは、生産量も多いが、消費量も多い。

コスタリカでは、独自ブランド、ブリットBrittを作っている。
コーヒー豆の栽培から収穫、豆挽き、乾燥、焙煎(ばいせん)、
梱包まで、全ての作業を、コスタリカで行う。

首都サン・ホセで、コスタリカ人との昼食。
テラスで、快適な陽射しと、そよ風を受けながら、
チキン三昧は、ロースト、蒸す、そして、詰め物。
食事のあとは、当然のようにコーヒー。
「コーヒー豆の栽培から焙煎まで、コスタリカ純正です」
と言うから、ワクワクする!
ウェートレスが、コーヒーのセットを、
テーブルまで運んできて、目の前で煎(い)れる。

木のスタンドの、下にはカップ、
上には、フランネルの袋にコーヒーの粉。

最初に、少しのお湯を袋の粉にそそいだ。しばらく蒸らした。
それから、お湯を注ぐ。泡が立つと、ウェートレスは、
スプーンでつっついて、ねじり回した。いい香り!
アロマがただよってくる。

ドリップが終わると、フランネルの袋をスタンドから抜いて、
ねじるようにしてコーヒーを、カップに絞り出した。
さて、味は……? うまい!

コスタリカ人は砂糖を入れた、スプーンで3杯。
甘いと思うが、砂糖の産地だから、タップリとある。
目の前で淹れるパーフォマンスは、コスタリカ以外では、
経験がない。コスタリカは、コーヒーに自信を持っている。

日本人は、どのくらいコーヒーを飲むか?
一人当たりのコーヒー消費量 2013年。輸入国。

国際コーヒー機関(ICO)、2018年7月から。
2014年からは、EUをひとくくりにしたから、
2013年は、国別の最後のデータ。

1位ルクセンブルク、2位フィンランド、3位ノルウェー。
ヨーロッパ勢が上位11位までを占める。
12位アメリカ、14位イギリス、15位チュニジア。
日本は13位。アジアのコーヒー好き。

「コスタリカでは、1890年にコーヒーが、輸出の90パーセントを占めた」
と、コスタリカ人は言う。
「経済はうるおって、コスタリカは近代化された」
「首都サン・ホセには、パリを見習って、
 国立劇場ができ、図書館ができ、博物館、病院ができた」

「しかし、第1次世界大戦で、コーヒーの輸出は激減した」。
「さらに、コーヒー豆の輸出価格は、1960年に比べて、
 25パーセントまで下落してしまった」
「ブラジルが、生産量を増やしたほかに、新たに、
 ベトナムやインドネシアが栽培して 輸出した。
 コーヒー豆がダブついて、価格が下落した」

「それで、朝食産業から脱出したい。
 パイナップルやメロン、観葉植物が、輸出できるようになった。
 日本には、ポインセチアをクリスマス用に輸出している」
「ほかに、半導体、医療製品が育ってきている」
「アメリカの半導体会社、インテルを誘致できたことが大きい」

「コスタリカは、平和と友好の国を目指して、
 1949年に平和憲法を制定して、軍隊を廃止した」
「軍事費を0にして、教育や福祉に回して、国民の生活を向上させてきた」

軍事費 と GDPに占める公的教育費を見る。

軍事費の順位は、161か国。
GDPに占める公的教育費の順位は、154か国。

軍事費は、1位アメリカ、2位中国、3位インド。
コスタリカの軍事費は0、159位。
ほかに軍事費0、159位は、アイスランドと、パナマがある。
日本の軍事費は、161か国中で9位。

GDPに占める公的教育費を見ると、
コスタリカは8位、7.43%。
日本は、115位、3.47%。
 日本の教育費3.47%は、OECD加盟国では最低。
 非加盟国を入れても、154か国中で115位は、極めて低い。

コスタリカの教育費は、GDPの7.43%。これを、
国家予算で見ると、20%以上を充てている。

「国立大学の授業料はタダ、要塞より学校を、
 兵士より学生を、警察官より先生を増やしている」
当時の大統領オスカー・アリアスに、
ノーベル平和賞が授与された(1987年)。

アメリカの半導体企業インテルは、1998年に、
ファン・サンタ・マリア国際空港近く、
フリー・ゾーンに工場を建設した。製品をアメリカへ空輸している。


インテルが、中南米の半導体の生産拠点として、
コスタリカを選んだのにはわけがある。
安定した政治、それに、フリー・ゾーン制度という、
税制の優遇措置の地域を設けて、強力な誘致をした。
低迷している繊維工業に代わる、新たな工業を興したい。

半導体の生産には多量の水を使うが、豊富な地下水がある。
コスタリカは教育水準が高くて、コスタリカ大学は、
ハイテク技術者の供給基地になる。

それに、コスタリカは、安全である。
銀行は、鉄柵で囲われていなかった。
腰に拳銃の、警備員はいなかった。
誰でも、自由にロビーに入れた。
広々としていて、業務の窓口のほかに、
業務マシーンが展示室されていた。

コスタリカは半導体のほかに、医療機器の誘致にも成功して、
ハイテク産業の輸出額は、2002年には24%となり、
バナナ9%、コーヒー3%を抜いて、トップである。
現在、インテルの製造部門は撤退している。

「コスタリカを中南米のハイテク産業の集積地とする」
という大統領のスローガンは成果がでている。
それに、「観光開発の奨励策」があって、
観光産業が育ってきた。

「気候が一年中温暖で、カリブ海と太平洋に面したビーチにはリゾートがある」
「国立公園や自然保護区が国土の25%を占める環境保護国である」
「距離的に近いアメリカ人のほかに、世界の観光客が、
 自然を楽しみに、訪れている」

地球環境を保護する、京都会議が開催された、1997年。
二酸化炭素の排出量を削減して、
地球温暖化を防止しようという「京都議定書」は、
自然保護区の実態から警鐘を鳴らす、コスタリカの提案である。

「ヒメウミガメの産卵を見ることができる、ジャングルのツアーもある。
 映画ジュラシック・パークは、コスタリカで撮影された」
「自然環境を保護するエコツーリズムが盛んで、
 ツアー・ガイドが、少人数でツアーをする」

コスタリカは、中央アメリカで、
平和と友好の、魅力のある国造りをしている。
産業構造を、朝食産業から、ハイテク産業に切り替えた。
平和憲法で非武装。軍事費を0にして、教育費に回している。
環境保護国で、エコツーリズムは、世界のお客さんを呼び寄せている。
それに、アラビカ種のコスタリカ純正のコーヒーがある。
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メキシコの通知表2018年

2019-06-23 00:06:15 | Weblog
世界の評価」から、「指標」を定めて、
日本の通知表 2018年」をみた。2018年6月17日。
https://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/4d4f55b3981c559fcd25d9222e5c9c9d

同じ指標で、
メキシコの通知表 2018年」は、どうなるだろうか?

通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、  世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?

世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力:   PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許
3)創造力: ノーベル賞
4)芸術力: カンヌ映画祭
5)文化力: 世界遺産
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA
7)経済力: 国内総生産GDP
8)援助力: 政府開発援助ODA

1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
 生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。

2)開発力
国際特許の出願件数。世界知的所有権機関WIPO。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。

3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。

4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。

美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。

5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。

6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。

7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。

8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。

「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。

1)学力: PISA、15歳の知識と技能。

日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
メキシコのPISA2015は、54位→ランクF

2)開発力: 国際特許出願件数。

日本の2017年の国際特許出願件数は、3位→ランクAA。
メキシコの2017年の国際特許出願件数は、32位→ランクD

3)創造力: ノーベル賞

日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB。
メキシコのノーベル賞の受賞者はいない、→ランクF
突出している1位~3位→ランクAとした。

4)芸術力: カンヌ映画祭

日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
メキシコのパルム・ドール受賞1は、14位→ランクC
突出している1位~4位→ランクAとした。

2009年は「日本メキシコ交流400周年」である。
1609年9月に、フィリピン諸島総督ロドリゴ・デ・ビベロの船が、
フィリピンからメキシコへ帰る途中、嵐にあって、
千葉県の御宿(おんじゅく)沖で遭難した。
地元の住人によって、317名が救助された。
ビベロ総督は時の為政者、徳川家康と謁見している。
徳川家康は、特別船を建造して、ビベロ一行を、
メキシコに送り届けた。日本とメキシコの「友好のはじまり」。

日本とメキシコの友好400周年として、
「メキシコ20世紀絵画展」が、
世田谷美術館で開催された、2009年。
メキシコの現代美術を代表する女性画家、
フリーダ・カーロの作品、
メダリオンをつけた自画像」。

フリーダ・カーロの元夫は、壁画運動のディエゴ・リベラ。
岡本太郎は、メキシコを訪問して、壁画運動を見ている。

5)文化力: 世界遺産

日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
メキシコの文化遺産28は、7位→ランクA

カテドラル(大聖堂)。世界遺産、メキシコ・シティ歴史地区。

ソロカ(中央広場)。
メキシコ・シティは、アステカ帝国の首都だった。
メキシコに進出したスペイン人のエルナン・コルテスは、
アステカ帝国を滅ぼして、新首都メキシコ・シティを建設した。

6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA

日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
メキシコのFIFAのランキングは、15位→ランクB

2018年のワールド・カップ、ロシア大会で、
メキシコは、北中米の出場枠 3.5を競った。
北中米の4位は、アジア5位と大陸間プレーオフに回る。
メキシコは、出場権を獲得した。コスタリカ、パナマとともに。
7回連続出場していたアメリカは、出場枠に入らなかった。

ロシア大会では、
韓国に勝ったが、ドイツとスウェーデンに敗れた。
決勝トーナメントに進出ができず、ベスト16にはならなかった。

7)経済力: 国民総生産GDP

日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
メキシコの国民総生産GDPは、15位→ランクB

8)援助力: 政府開発援助ODA

日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
メキシコの政府開発援助ODAはない、→ランクF

「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「メキシコの通知表 2018年」。
1)学力:   日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       メキシコのPISA2015は、54位→ランクF ⇒ 0点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
       メキシコの国際特許出願件数は、32位→ランクD ⇒ 2点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       メキシコのノーベル賞の受賞者はいない、→ランクF ⇒ 0点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       メキシコのパルム・ドール受賞1は、14位→ランクC ⇒ 3点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
       メキシコの文化遺産28は、7位→ランクA ⇒ 5点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
       メキシコのFIFAのランキングは、15位→ランクB ⇒ 4点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       メキシコの国内総生産GDPは、15位→ランクB ⇒ 4点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
       メキシコの政府開発援助ODAはない、→ランクF ⇒ 0点。
合計(40点): 日本は32点。
         メキシコは18点

レーダーチャートで見る、
メキシコの通知表 2018年」。


メキシコの、国土は日本の5倍と大きく、人口は1億3千万人。
レーダーチャートは、文化力/世界遺産が素晴らしい。
マヤ文明、アステカ文明、ほかがある。

国際連合の専門機関である世界観光機関の、
世界観光ランキングから、
海外旅行者受入数を見る。


2017年、フランスが1位で、8,692万人。
 フランスの1位は、2016年も、2015年も変わらない。
2位スペイン8,179万人、
3位アメリカ7,694万人。

メキシコは、6位で、3,930万人。
 2015年 ⇒ 2016年 ⇒ 2017年を見ると、,
 9位 ⇒ 8位 ⇒ 6位と、順位が上がっている。
 世界遺産のマヤ文明、アステカ文明、それに、
 保養地カンクン、アカプルコがあって、
 海外のお客さんを呼び寄せている。

日本は、12位で、2,869万人。
 2015年 ⇒ 2016年 ⇒ 2017年を見ると、,
 16位 ⇒ 16位 ⇒ 12位と、順位が上がっている。

世界の原油(石油)生産量 国別比較統計・ランキングを見る。
石油の生産量 2018年


2018年は、1位アメリカ、2位サウジアラビア、3位ロシア。
メキシコは11位、102百万トン。
かっては、10位以内であったが。

メキシコの石油の生産量の多くを占めるカンタレル油田が、
枯渇しつつあることを、メキシコ政府は憂慮している。
メキシコ石油公社(ペメックスPEMEX)の売上は、
メキシコの歳入の3割を占め、経済の牽引者だった。

石油埋蔵量のランキング 2018年を見る。
石油の埋蔵量 2018年

2018年は、1位ベネズエラ、2位サウジアラビア、3位カナダである。
メキシコは、10位以内に入っていない。
 19位、8 [10億バレル]である。

新たな油田を探査しなければならないが、
メキシコ湾の深い水域の油田開発には、
外国企業との技術提携が必要になる。
国営企業ペメックスは、外資と、
深海での探査、掘削の共同開発をしている。

NAFTA(北米自由貿易協定)は、
アメリア、カナダ、メキシコによる自由貿易協定で、
大きな市場、大きな経済圏になっている。

メキシコでは、住民族とスペイン人との混血、メスティーソが60%、
先住民族が30%、スペイン系白人が9%である。
都市部と農村部では、貧富の差がある。

メキシコとアメリカには、
マキラドーラ」という、加工貿易がある。
アメリカ側の親会社から、メキシコ側の子会社(製造工場)に、
部品や材料を無関税で供給する。メキシコの安い労賃(アメリカの1/10)、
で製造した製品、自動車、電気、機械を、無関税でアメリカに輸出する。

メキシコは、雇用の機会が増え、技術力が向上する。
貧富の差を少なくしたい、不法移民をなくしたい。

アメリカは、生産コストが下がる。
双方にとって、恩恵があった。が、
「マキラドーラ」は、制度の変更が頻繁にある。 

「マキラドーラ」の初期は、
メキシコとの国境近くに、製造工場を造り、
メキシコの労働者が、朝晩、国境を越えて通うものだった。

メキシコに帰らずに、失踪し、不法就労して、
メキシコの家族に送金する、ことが起きる。
親会社をアメリカに、子会社をメキシコに設けるという、
「ツイン・プラント方式」になっている。

女性画家、フリーダ・カーロの元夫、ディエゴ・リベラは、
1920年代に、ダビッド・アルファロ・シケイロス、
ホセ・クレメンテ・オロスコともに、
メキシコ壁画運動」を進めた。

メキシコ人とはなにか? メキシコの未来は?
メキシコ人の「アイデンティティ」を求めて、
公共建造物に「壁画」で表現した運動である。

それは“壁”から始まった

「メキシコ20世紀絵画展」、世田谷美術館から。
メキシコ近代絵画の夜明け。シケイロスが紹介されている。

岡本太郎は、シケイロスの壁画に、
民族的なヴァイタリティ、激しさを感じている。
世界最大の璧画、ポリフォルム・シケイロス制作時に、
シケイロスを訪問している。そして、芸術の役割は、
応接間に飾る絵より、公共の壁画にあると共感、親しくなっている。

岡本太郎は、オテル・デ・メヒコのオーナーから、
ホテルのロビーを飾る壁画を頼まれた。
明日の神話」。

JR渋谷駅と京王井の頭線の通路で。

長さ30メートル、高さ5.5メートル。
メキシコで、1968年から2年かけて制作。
行方不明になっていたが、2003年に見つかった。
日本に移管され、修復して、渋谷駅に展示されている。

メキシコは、日本と長い歴史がある親日国。
メキシコの近代美術は、真似ではなく、
メキシコ人の「アイデンティティ」を求めた、
壁画運動に、民族のヴァイタリティを見る。
多くの世界遺産があり、さらに、保養地を造って、
観光資源に、世界からの観光客を呼び寄せている。
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アメリカの通知表2018年

2019-06-16 00:08:55 | Weblog
世界の評価」から、「指標」を定めて、
日本の通知表 2018年」をみた。2018年6月17日。
https://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/4d4f55b3981c559fcd25d9222e5c9c9d

同じ指標で、
アメリカの通知表 2018年」は、どうなるだろうか?

通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、  世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?

世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力:   PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許
3)創造力: ノーベル賞
4)芸術力: カンヌ映画祭
5)文化力: 世界遺産
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA
7)経済力: 国内総生産GDP
8)援助力: 政府開発援助ODA

1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
 生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。

2)開発力
国際特許の出願件数。世界知的所有権機関WIPO。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。

3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。

4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。

美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。

5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。

6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。

7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。

8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。

「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。

1)学力: PISA、15歳の知識と技能。

日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
アメリカのPISA2015は、31位→ランクD

2)開発力: 国際特許出願件数。

日本の2017年の国際特許出願件数は、3位→ランクAA。
アメリカの2017年の国際特許出願件数は、1位→ランクAA

3)創造力: ノーベル賞

日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB。
アメリカのノーベル賞の受賞者261人は、1位→ランクA
突出している1位~3位→ランクAとした。
アメリカの1位は、揺らぎがない。

4)芸術力: カンヌ映画祭

日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
アメリカのパルム・ドール受賞19は、1位→ランクA
突出している1位~4位→ランクAとした。

カリフォルニア州のハリウッドは、映画制作の中心地。
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド

チャプリン。お客さんと一休み!

5)文化力: 世界遺産

日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
アメリカの文化遺産11は、20位→ランクB

アメリカの魅力の一つ、自然遺産。
グランド・キャニオン

コロラド川による浸食。

ヨセミテ国立公園

ヨセミテ滝。湖では、ボート遊び。

6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA

日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
アメリカのFIFAのランキングは、24位→ランクC

2018年のワールド・カップ、ロシア大会で、
アメリカは、北中米の出場枠 3.5を競った。
北中米の4位は、アジア5位と大陸間プレーオフに回る。
なんと、アメリカは、出場枠に入らなかった。7回連続出場していたが。
北中米からは、メキシコ、コスタリカ、パナマが出場した。

アメリカには、プロのスポーツ・リーグがある。
野球MLB、バスケットボールNBA
アメリカンフットボールNFL、ホッケーNHL
これらを、カナダと結成していて、両国は熱狂する。
それに、ゴルフテニスがあって、名選手が出ている。

7)経済力: 国民総生産GDP

日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
アメリカの国民総生産GDPは、1位→ランクAA

8)援助力: 政府開発援助ODA

日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
アメリカの政府開発援助ODAは、1位→ランクAA

「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「アメリカの通知表 2018年」。
1)学力:   日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       アメリカのPISA2015は、31位→ランクD ⇒ 2点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
       アメリカの国際特許出願件数は、1位→ランクAA ⇒ 5点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       アメリカのノーベル賞の受賞者261人は、1位→ランクAA ⇒ 5点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       アメリカのパルム・ドール受賞19は、1位→ランクA ⇒ 5点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
       アメリカの文化遺産11は、20位→ランクB ⇒ 4点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
       アメリカのFIFAのランキングは、24位→ランクC ⇒ 3点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       アメリカの国内総生産GDPは、1位→ランクAA ⇒ 5点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
       アメリカの政府開発援助ODAは、1位→ランクAA ⇒ 5点。
合計(40点): 日本は32点。
         アメリカは34点

レーダーチャートで見る、
アメリカの通知表 2018年」。


アメリカは、広大な国土で、日本の25倍。人口は3億2千700万人。
レーダーチャートは、学力/PISA以外は高く、大きな面積である。
開発力/国際特許、創造力/ノーベル賞、芸術力/カンヌ映画祭、
経済力/GDP、援助力/ODAは、特に優れている。

1990年代、アメリカの繁栄の象徴、国際貿易センター

ハドソン川クルーズから。1987年。

2001年9月11日の「同時多発テロ」で、
国際貿易センターは崩れ落ちた。
グラウンド・ゼロ、爆心地。ニューヨーク。

国際貿易センターはなく、ガレキの跡かたづけをしている。2002年2月。
向かいの建物は、窓ガラスが爆風で割れて、シートやボードで覆われている。

「ソ連の崩壊によって『東西の冷戦』が終わり、
 ロシアの脅威はなくなった。そして、軍事予算は大幅にカットした。
 この10年、アメリカは『好景気』に浮かれて、『油断』しすぎたようだ」
と、アメリカ人は言う。
2,749人が犠牲になった。

第2次世界大戦の戦勝国、そのアメリカが、本土を攻撃された。
アメリカに恨みを持つ者がいる、ことに驚き、
目に見えない敵に恐怖を抱き笑顔が消えた。
「テロとのとなり合わせ」

悲惨なメッセージがあった。

グラウンド・ゼロを見下ろす仮設スタンドのボードに書かれていた。

「最愛なるピート、天国で父なる神と休んでください」
「ママと“野球場にはいない愛しい人”をいつも憶えていてね」
「わたしたちは、あなたを愛しているわ、いなくなってさみしい」
「☆★☆★家、 ★☆★☆家」

2つの遺族がピートを悼(いた)みに、グラウンド・ゼロまで来た。
ハートの右半分に書き留めた。筆跡から女性。
左半分は、言葉につまった。もう、書けない。

・ピートは世界貿易センタービルで働いていた人であろうか?
・「野球場にはいない愛しい人」とは、だれだろうか?
・遺品の手がかりは、あったのだろうか?
こんなに、つらいメッセージは、見たことがない。
容易に癒えない傷を負った。
そして、経済にも打撃を与えた。

しかし、アメリカには、起業家精神、マインドがあった。
産業を家電品の製造から、情報通信にシフトした。
金融、石油と食料で世界経済をコントロールして、
2006年、ニューヨーク市場の株価が元にもどり、
「景気は回復」して、再び世界経済の中枢にいる。

マイクロソフト、インテルのほかに、GAFAガーファ、
(グーグル、アップル、フェースブック、アマゾン)の、
AI企業の創出、誕生に驚く。

かっての国際貿易センター(ワールド・トレードセンター)には、
2006年から2014年にかけて、新しいワールド・トレードセンター、
1~7番が再建された。1・ワールド・トレードセンターの高さは、541メートル。

「企業にとって、事業活動をしやすい環境を持つ国はどこか?」
この疑問に答えるものとして、
スイスの調査会社IMD Switzerland(IMDスイス)が、毎年公表している、
「世界競争力年鑑」World Competitiveness Yearbookがある。

1)経済の実績、
2)行政の効率、
3)ビジネスの効率、
4)インフラストラクチャー、
を調査して、国の競争力のランクづけをしている。

IMDスイスとは、
International Institute for Management Development Switzerlandで、
ネッスル社が幹部候補生の教育資材用とした研究を、発展させた調査会社である。
1989年、32か国から調査が始まり、2018年は63の国と地域に広がっている。

世界競争力年鑑によるランキングの推移。


2018年、アメリカは、1位の座にある。
香港2位、シンガポール3位が続く。

日本は、25位。
日本は、調査を開始した1989年には、なんと1位。
それも、5年間も1位を維持していた。日本の絶頂期だった。

世界競争力年鑑2018年の総合競争力クライテリア


アメリカのクライテリアは、
 経済実績1位、インフラストラクチャー1位である。
 ビジネス効率も12位。行政効率は26位。
日本のクライテリアは、2桁。中でも、行政効率は41位と低く、
 ビジネス効率も36位と低い。

国際特許出願件数では、
2005年から2017年、アメリカが1位だった。
次の5つの、ハイテク分野、
電気通信技術、デジタル通信技術、
AV機器・AV技術、コンピューター技術、半導体技術で、
国別の、国際特許の出願件数を見る。2017年。
ハイテク分野の、国際特許出願件数の順位。

香港の国際特許の出願件数は、中国に含まれている。

アメリカは、1位が1分野、2位が3分野、3位が1分野。
中国は、1位が3分野を占める。2位が1分野、3位が1分野。
日本は、1位が1分野、2位が1分野、3位が2分野、4位が1分野。
韓国、ドイツ、スウェーデンが続く。

国際特許出願件数では、中国が、2017年に2位に躍り出ている。
そして、ハイテク分野の出願件数は、中国は1位が3分野。
ハイテク覇権を握る意気込みが表われている。

アメリカと中国による、ハイテク覇権の時代を表している。
さらに、日本、韓国、ドイツ、スウェーデンが、
知的財産権の獲得競争に、加わっている。

「開かれた大学は、世界から多くの留学生を受け入れている」
と、アメリカは、留学生を受け入れる。
外国からの留学生数を見る。

グローバルノート-国際統計から。

1位はアメリカで、断トツ。
2位イギリス、
3位オーストラリア。
日本は、9位。

留学生は、やがて、理解者になり、アメリカの国力になる。
単なるワーカーは要らない、困っていないから。

これは、ロス・アンゼルスで借りた

木造で古いから、家賃は低くおさまった。

周囲を見ると、左奥に▽電柱がある。
それと、丘の上にも点々とならぶ。
しかし、ごみごみと醜いほどではなかった。
手前の歩道や、車道沿いに電柱や電線はなく、
景色をさえぎったり、空をおおってはいなかった。

地上にある電柱、電線を地下に埋設する、
電線の埋設率の国際比較を見る。



 
ロンドン、パリ、ボン、香港の埋設率は、100%。ケーブル延長ベースで。
ドイツのベルリン、ハンブルグ、ミュンヘンも埋設率が高い。
ニューヨーク(アメリカ)は、72.1%(1977年)。

日本の電線の埋設率は、大きく立ち遅れている。
東京都7.3%(2008年)、京都4%、日本1.5%、大阪1.4%、世田谷区0.2%。
道路延長ベースだから、ケーブル延長ベースよりも、甘くなっている。
日本では、街中に電柱、電線がごちゃごちゃあって、
世界でも醜い国の一つになっている。

住人が、街の景観に注意を払っていることがあった。
あるとき、見知らぬ人が、家の玄関のベルをならした。
「改築したいので説明して、近隣の人の了承を得たいのです」
と言う。

我が家からは離れていて、見えない家だった。
それに、お付き合いもなかった。しかし、近隣の人は、
設計図を広げて、一生懸命、説明した。
「家のデザインや高さ、色が、
 自然や周囲の景観との調和を保つものです」

設計図や説明には、問題がなかった。
了承して、設計図にサインをした。そして、
「いい家を建ててください」
と言うと、顔がほころんだ。
得体のしれない借家の日本人から、
了承が得られて、ホッとしていた。
「近隣10数軒の了承を得る」と言う。

家を建てるには、周囲との調和に、近隣の了承が必要だ。
住人は、自分の街に愛着を持っている。
コミュニティCommunity(地域社会)の一員として、
景観や住環境を大事にして、当たり前のように守る。

けばけばしい家や、高層建築が建ったり、
広告看板が建つことはない。それが、
自分の土地であっても。

ナイアガラの滝

手前がアメリカ滝、奥がカナダ滝。

アメリカは、
挑戦するマインドがあって、
「同時多発テロ」の惨劇から、
経済は立ち直り、ハイテク覇権を目指す。
世界の人は、自分を磨きたい、可能性を探りたい、
成功したい、名を上げたい、大金持ちになりたい、
と、サクセス・ストーリーを描いて、やってくる。
技術、芸術、企業化、スポーツ、研究開発への努力が、
アメリカの、国力に役立つならば、夢の実現に門戸を開く。
それに、壮大な自然がある。地域社会を大事にする住人がいる。
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カナダの通知表2018年

2019-06-09 00:01:25 | Weblog
世界の評価」から、「指標」を定めて、
日本の通知表 2018年」をみた。2018年6月17日。
https://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/4d4f55b3981c559fcd25d9222e5c9c9d

同じ指標で、
カナダの通知表 2018年」は、どうなるだろうか?

通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、  世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?

世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力:   PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許
3)創造力: ノーベル賞
4)芸術力: カンヌ映画祭
5)文化力: 世界遺産
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA
7)経済力: 国内総生産GDP
8)援助力: 政府開発援助ODA

1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
 生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。

2)開発力
国際特許の出願件数。世界知的所有権機関WIPO。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。

3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。

4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。

美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。

5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。

6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。

7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。

8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。

「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。

1)学力: PISA、15歳の知識と技能。

日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
カナダのPISA2015は、6位→ランクA
カナダは、調査を開始したPISA2000から、高い順位である。

2)開発力: 国際特許出願件数。

日本の2017年の国際特許出願件数は、3位→ランクAA。
カナダの2017年の国際特許出願件数は、12位→ランクB

3)創造力: ノーベル賞

日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB。
カナダのノーベル賞の受賞者11人は、10位→ランクB
突出している1位~3位→ランクAとした。

4)芸術力: カンヌ映画祭

日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
カナダのパルム・ドール受賞はない、→ランクF
突出している1位~4位→ランクAとした。

5)文化力: 世界遺産

日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
カナダの文化遺産8は、28位→ランクC

カナダの魅力の一つ、自然遺産。
カナディアン・ロッキー
雄大、それに美しい。氷河地形を味わうことができる。

ペイト・レイク。バンフ国立公園。

氷河で削られた、U字谷。

モレーン湖

10の頂、テンピークスと、青色のモレーン湖。
この景観は、カナダの20ドル紙幣に使われた。

モレーンとは、氷河に削られ、押し流されて、堆積した盛り土。
そこに水が溜まったから、モレーン湖と、名付けられた。
しかし、大きな氷河が見当たらない。調べると、
氷河ではなく、巨大な崖崩れが起きて、
できた湖、というのが一般のようだ。

クロウフット山

左にクロウフット氷河。手前はボウ・レイク。

コロンビア氷原

左上のコロンビア氷原から手前に、アサバスカ氷河が流れる。
アサバスカ氷河だけは、氷河に触ることができる。
観光用の雪上バスが見える。

6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA

日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
カナダのFIFAのランキングは、80位→ランクF

2018年のワールド・カップ、ロシア大会で、
カナダは、北中米の出場枠 3.5を競った。
北中米の4位は、アジア5位と大陸間プレーオフに回る。
カナダは、出場枠に入らなかった。
北中米からは、メキシコ、コスタリカ、パナマが出場できた。
なんと、アメリカが出場できなかった。7回の連続出場だったが。

カナダの国技は、ホッケー
「アイスホッケー」と言うと、カナダ人から、
「カナダでは、ホッケーと言う。アイスホッケーとは言わない」
と、強力な修正が入った。
オリンピックで9回の優勝、世界選手権で20回優勝している。
女子も強い。オリンピックで4回の優勝、世界選手権で10回の優勝。

トロント市庁舎、スケート。


NHLナショナルホッケーリーグNational Hockey Leagueは、
確かに、Hockeyだけで、Ice Hockeyではなかった。

トロントには、NHLのメープルリーフスがある。
ホッケーリーグNHLの31チームは、アメリカ24チーム、カナダ7チーム。
NHLのほかに、プロ・リーグは、野球MLB、バスケットボールNBA
アメリカンフットボールNFLがあって、アメリカ、カナダは熱狂する。

7)経済力: 国民総生産GDP

日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
カナダの国民総生産GDPは、10位→ランクA

8)援助力: 政府開発援助ODA

日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
カナダの政府開発援助ODAは、11位→ランクB

「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「カナダの通知表 2018年」。
1)学力:   日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       カナダのPISA2015は、6位→ランクA ⇒ 5点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
       カナダの国際特許出願件数は、12位→ランクB ⇒ 4点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       カナダのノーベル賞の受賞者11人は、10位→ランクB ⇒ 4点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       カナダのパルム・ドール受賞はない、→ランクF ⇒ 0点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
       カナダの文化遺産8は、28位→ランクC ⇒ 3点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
       カナダのFIFAのランキングは、80位→ランクF ⇒ 0点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       カナダの国内総生産GDPは、10位→ランクA ⇒ 5点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
       カナダの政府開発援助ODAは、11位→ランクB ⇒ 4点。
合計(40点): 日本は32点。
         カナダは25点

レーダーチャートで見る、
カナダの通知表 2018年」。


カナダは、ロシアに次ぐ広大な国土で、日本の27倍。人口は3千700万人。
レーダーチャートは、「傘」の形をしている。
傘の頂部は、学力/PISA。そして、開発力/国際特許、
創造力/ノーベル賞、経済力/GDP、援助力/ODAで、傘を広げている。
天然資源に恵まれた国で、石油、天然ガス、石炭、鉄、金、
ダイヤモンド、ウラニウムの鉱業があり、
林業、農業、水産業もある。
それに、観光業がある。

「企業にとって、事業活動をしやすい環境を持つ国はどこか?」
この疑問に答えるものとして、
スイスの調査会社IMD Switzerland(IMDスイス)が、毎年公表している、
「世界競争力年鑑」World Competitiveness Yearbookがある。

1)経済の実績、
2)行政の効率、
3)ビジネスの効率、
4)インフラストラクチャー、
を調査して、国の競争力のランクづけをしている。

IMDスイスとは、
International Institute for Management Development Switzerlandで、
ネッスル社が幹部候補生の教育資材用とした研究を、発展させた調査会社である。
1989年、32か国から調査が始まり、2018年は63の国と地域に広がっている。

世界競争力年鑑によるランキングの推移。

2018年は、1位アメリカ、2位香港、3位シンガポール。
カナダは10位。
日本は、25位。

カナダのランキングの推移を見ると、
調査を開始した1989年には4位。その後、
5位 → 8位 → 7位 → 12位 → 10位と、高い順位である。

日本は、調査を開始した1989年には、なんと1位。
それも、5年間も1位を維持していた。日本の絶頂期だった。

世界競争力年鑑2018年の総合競争力クライテリア


カナダのクライテリアは、
 ビジネス効率7位、インフラストラクチャー7位、行政効率9位、と高い。
 経済実績13位である。
カナダの隣の大国、アメリカのクライテリアは、
 経済実績1位、インフラストラクチャー1位、と素晴らしい。
 ビジネス効率も12位である。行政効率は26位。
日本のクライテリアは、2桁。中でも、行政効率は41位と低く、
 ビジネス効率も36位と低い。

カナダ人は、隣の大国、アメリカを意識している。
「アメリカは、るつぼMelting Potで、
 カナダは、多文化のモザイクMulticultural Mosaicです」
と、アメリカとの違いを話す。

「カナダは、『多民族』、『異文化』の国で、
 母国語を大事にしなさい、
 これまでの宗教を続けなさい、
 祖国の文化や伝統を大切にしなさい」
と、民族の独自性を強調している。

住民の祖先を見ると、
イギリスが36%、フランスが16%、アイルランドが14%、
ドイツが10%、ほかにウクライナ、ドイツ、イタリア、
中国(主に香港、中国に返還時に移民)、先住民族。

チモシー・イートンは、アイルランド出身。
「じゃがいも飢饉」のときに、カナダに逃れた。
品質とサービスの良さが特徴のデパートメントを、
カナダ中に築いて、デパートメント王となった。
イートン・センター。トロント。

大型ショッピングモール。冬でも快適。

カナダの公用語が、英語とフランス語であることも、
多民族の国であることを知る。

ケベック州では、第一母国語をフランス語とする人が80%以上いる。
フランスからの移住者が住んだところでもあり、独立の動きがあって、
1995年に住民投票をしたが、わずかの差で否決され、
カナダにとどまっている。

アメリカとの違いは、次の、
PISAや、幸福度ランキングにも現れている。
カナダのPISA2015は6位、アメリカが31位。
カナダの幸福度ランキング2019年は9位、アメリカが19位、

PISAで、カナダが好成績であることに、注目していた。
PISA ランキングの推移 日本、カナダ、アメリカを見る。


カナダは、調査を開始したPISA2000から、PISA2015まで、
4位 → 6位 → 4位 → 6位と、常に高順位を維持している。
日本は、1位 →5 位 → 10位 → 3位と、変動がある。
アメリカは、判定不能 → 24位 → 判定不能 → 31位。

PISAで好成績のわけをカナダ人に聞いてみた。
「公立校の授業料はタダで、しかも、どの民族にも開かれている」
「公立校のほかに、私立校と宗教学校の
 セパレート・スクール(Separate school)があって、
 私立校は授業料を負担するが、セパレート・スクールは授業料がタダ」
「教員の資格とカリキュラムの決定は、州に委ねられている」
「イギリスのパブリック・スクールに似た、
 ボーディング・スクール(寄宿舎つき)があって、
 エリートを養成している」
「インターネットが普及している。広い国土では、利用価値が高い」
と言う。

国連発表の"Ranking of Happiness"
世界幸福度ランキング」を見る。


2019年は、2016年~2018年の調査。世界156か国。
2018年は、2015年~2017年の調査。世界156か国。
2017年は、2014年~2016年の調査。世界155か国。

2019年 ← 2018年 ← 2017年の推移。
フィンランドは、1位 ← 1位 ← 5位。
デンマークは、2位 ← 3位 ← 2位。
ノルウェーは、3位 ← 2位 ← 1位。
北欧の幸福度は高い。

多文化のモザイク、カナダは、9位 ← 7位 ← 7位と高く、
るつぼ、アメリカの、19位 ← 18位 ← 14位より、上である。
日本は、58位 ← 54位 ← 51位。

日本、カナダ、アメリカの幸福度 2019年の内容を見る。


"Ranking of Happiness"は、つぎを調査している。
Dystopia (1.88) + residual、ユートピア/理想郷への思い(と訳した)。
GDP per capita、1人当たりのGDP。
social support、社会からの支援。
healthy life expectancy、健康寿命。
freedom to make life choices、人生を選ぶ自由度。
generosity、他者への寛容さ。
perceptions of corruption、政治腐敗のなさ。

カナダは、
 人生を選ぶ自由度が9位、0.584点、と高く、
 健康寿命、が10位、1.039点、と高い。
 政治腐敗のなさ、が11位、0.308点、
 他者への寛容さ、が17位、0.285点、
 1人当たりのGDP、が20位、1.365点、
 社会からの支援、が20位、1.505点、なども高い。

アメリカは、
 1人当たりのGDP、が10位、1.433点、と高いが、
 カナダと比べて、次が低い、
 人生を選ぶ自由度が63位、0.454点、
 健康寿命、42位、0.874点、
 政治腐敗のなさ、が46位、0.128点。
カナダとアメリカの違いを見るようだ。

日本は、
 健康寿命は3位、1.088点、と高いが、次が低い。
 他者への寛容さ、が143位、0.069点、
 ユートピアへの思い、が131位、1.399点、
 人生を選ぶ自由度、が65位、0.445点、
 社会からの支援、が50位、1.419点、
 政治腐敗のなさ、が41位、0.140点。

日本の幸福度、5.886点は、
1位フィンランド7.769点の、76%に、
2位デンマークの7.600点の、77%に、
3位ノルウェー7.554点の、78%に、
9位カナダ7.278点の、81%に、
19位アメリカ6.892点の、85%に、なっている。

氷河。カナディアン・ロッキー。


カナダは、広大な国土に美しい自然。
世界の人が訪れたいと憧れる観光国。
隣の大国、アメリカと競合しながらも、
民族の独自性、「多文化のモザイク」を尊重し、
学力の向上を目指し、人生の幸福度を高めている。
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南アフリカの通知表2018年

2019-06-02 00:04:25 | Weblog
世界の評価」から、「指標」を定めて、
日本の通知表 2018年」をみた。2018年6月17日。
https://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/4d4f55b3981c559fcd25d9222e5c9c9d

同じ指標で、
南アフリカの通知表 2018年」は、どうなるだろうか?

通知表の「評価項目」は、つぎ。
1)学力は、  世界でどのくらいか?
2)開発力は、世界でどのくらいか?
3)創造力は、世界でどのくらいか?
4)芸術力は、世界でどのくらいか?
5)文化力は、世界でどのくらいか?
6)運動力は、世界でどのくらいか?
7)経済力は、世界でどのくらいか?
8)援助力は、世界でどのくらいか?

世界の表彰・評価から、「指標」を、つぎとした。
1)学力:   PISA、15歳の知識と技能の調査、
2)開発力: 国際特許
3)創造力: ノーベル賞
4)芸術力: カンヌ映画祭
5)文化力: 世界遺産
6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA
7)経済力: 国内総生産GDP
8)援助力: 政府開発援助ODA

1)学力
世界の文教関係者が、
「自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
 生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか? 国際比較を知りたい」
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
義務教育が終わる15歳の生徒の学習到達度のプログラム。
科学、数学、読解力を調査する。
OECD加盟国を中心に、2000年から調査を始め、3年ごとに実施。
参加国は、OECD加盟国以外にも増えてきている。最新は2015年。

2)開発力
国際特許の出願件数。世界知的所有権機関WIPO。
出願後、1年以内に望む国に、審査請求ができる。
出願日を優先権主張することができる。

3)創造力
ノーベル賞の受賞は、国の底力、品格を示す。
自然科学分野の受賞数を見る。
恣意(しい)がからむ、文学賞、経済賞、平和賞は除く。

4)芸術力
カンヌ映画祭は、総合芸術である映画の表彰。
1946年以来、72年の歴史がある。
グランプリ、途中から代わったパルム・ドールの受賞作品数を見る。

美術や音楽分野では、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、
オーストリアなどから、多くの天才・鬼才を生まれている。しかし、
天才・鬼才の世界的な表彰・評価や「天才事典」はなかった。

5)文化力
ユネスコ(UNESCO)が世界遺産を選定している。
文化遺産と自然遺産、これらを組み合わせた複合遺産がある。
人類の創造的な傑作で、将来的に遺したい文化遺産と複合遺産を採用する。

6)運動力
サッカーは、世界で行われ、競技人口が多い(野球の15倍)。
サッカーは、瞬発力、持久力、戦術、とっさの判断力を要する。
国際フットボール連盟FIFAが、ランキングを公表している(2018年5月)。
オリンピックは、競技種目に地域差があるために、採用しなかった。

7)経済力
国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の総額で、
国の経済力を示す。

8)援助力
政府開発援助ODAは、先進22か国から始まった、
発展途上国への援助を示す。

「指標」を「ランク」で示す。
ランクは、つぎを目安にした。
AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内 E=50位以内。

1)学力: PISA、15歳の知識と技能。

日本の PISA2015は、3位→ランクAA。
南アフリカのPISA2015は、参加していない、→ランクF

2)開発力: 国際特許出願件数。

日本の2017年の国際特許出願件数は、3位→ランクAA。
南アフリカの2017年の国際特許出願件数は、30位→ランクC

3)創造力: ノーベル賞

日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB。
南アフリカのノーベル賞の受賞者1人は、21位→ランクD
突出している1位~3位→ランクAとした。

4)芸術力: カンヌ映画祭

日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB。
南アフリカのパルム・ドール受賞はない、→ランクF
突出している1位~4位→ランクAとした。

5)文化力: 世界遺産

日本の文化遺産17は、11位→ランクB。
南アフリカの文化遺産6は、38位→ランクD

6)運動力: 国際フットボール連盟FIFA

日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF。2018年5月。
南アフリカのFIFAのランキングは、72位→ランクF

2018年のワールド・カップ、ロシア大会で、
アフリカからは、出場枠5を、53チームが競った。
南アフリカは、アフリカ代表になれなかった。

2010年のワールド・カップは、南アフリカで開催された。
エイズ、高い失業率を抱える中で、安全な試合ができた。
スペインの初優勝だった。オランダとの決勝戦は、1対0。
アンドレス・イニエスタが、決勝点をあげた。
イニエスタは、2018年に、FCバルセロナから、
日本のヴィッセル神戸に移籍している。

南アフリカは、ゴルフに偉大な選手がいる。
ゲーリー・プレイヤーに、アーニー・エルス。
ゲーリー・プレイヤーは、メジャーの4大会で優勝した。
全英オープン、全米オープン、マスターズ、全米プロで、
キャリア・グランドスラムの達成である。
メジャーでの9回の優勝を含めて、
163回優勝をしている(シニア・ツアーは除く)。

アーニー・エルスは、
メジャーでは、全米オープン2回、全英オープン1回と、
3回の優勝があり、メジャーを含めて、64回優勝をしている。

南アフリカは、ラグビーが強い。
ラグビーのワールド・カップは、これまでに、
8回開催されているが、南アフリカは2回優勝している。

7)経済力: 国民総生産GDP

日本の国民総生産GDPは、3位→ランクAA。
南アフリカの国民総生産GDPは、33位→ランクD

8)援助力: 政府開発援助ODA

日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA。
南アフリカの政府開発援助ODAはない、→ランクF

「指標」のランキングを「数値」で示す。
ランクAAとA ⇒ 5点、B ⇒ 4点、C ⇒ 3点、D ⇒ 2点、E ⇒ 1点、F ⇒ 0点。
数値で見る、「南アフリカの通知表 2018年」。
1)学力:   日本のPISA2015は、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       南アフリカのPISA2015は、参加していない、→ランクF ⇒ 0点。
2)開発力: 日本の国際特許出願件数は、2位→ランクAA ⇒ 5点。
       南アフリカの国際特許出願件数は、30位→ランクC ⇒ 3点。
3)創造力: 日本のノーベル賞の受賞者23人は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       南アフリカのノーベル賞の受賞者1人は、21位→ランクD ⇒ 2点。
4)芸術力: 日本のパルム・ドール受賞5は、5位→ランクB ⇒ 4点。
       南アフリカのパルム・ドール受賞はない、→ランクF ⇒ 0点。
5)文化力: 日本の文化遺産17は、11位→ランクB ⇒ 4点。
       南アフリカの文化遺産6は、38位→ランクD ⇒ 2点。
6)運動力: 日本のFIFAのランキングは、60位→ランクF ⇒ 0点。
       南アフリカのFIFAのランキングは、72位→ランクF ⇒ 0点。
7)経済力: 日本の国内総生産GDPは、3位→ランクAA ⇒ 5点。
       南アフリカの国内総生産GDPは、33位→ランクD ⇒ 2点。
8)援助力: 日本の政府開発援助ODAは、5位→ランクA ⇒ 5点。
       南アフリカの政府開発援助ODAはない、→ランクF ⇒ 0点。
合計(40点): 日本は32点。
         南アフリカは9点

レーダーチャートで見る、
南アフリカの通知表 2018年」。


南アフリカは、国土が日本の3.2倍、人口は5千600万人。
経済力/GDPの31位は、鉱物資源が寄与している。
金、ダイヤモンド、プラチナ、それと、
金の精製過程で見つかったウラニウムがある。

USGSがMinerals Yearbookとして、
鉱物の産出量の国別の資料を公表している。
の産出量のランキング 2018年を作成した。


2006年の調査では、南アフリカは、世界一であった。
2018年には、1位中国、2位オーストラリア、3位ロシア。
南アフリカは、9位に落ちている。
1970年代には、世界の70%を占めていた。
鉱床の金の含有率の低下や、採掘する深さが、
より深くなって、採掘コストが上昇して、落ち込んできた。

ダイヤモンド産出量のランキング 2018年。

USGSのMinerals Yearbookから。

2018年は、1位ロシア、2位オーストラリア、3位コンゴ。
南アフリカは5位で、2006年の調査と変わらない。

プラチナ産出量のランキング 2018年。

USGSのMinerals Yearbookから。

2018年は、1位南アフリカで、2位ロシア、3位ジンバブエ。
南アフリカは、2006年の調査でも1位だった。

1886年に、クルーガーズドープKrugersdorpで金が発見された。
このクルーガーズドープからジョハネスブルグにかけて、
金鉱(Gold Mine)やボタ山(Mine Dump)を見かけた。
金鉱。ジョハネスブルグ。

右のやぐらの下から、金を掘り出す。左端はボタ山。

スタンダード銀行。ジョハネスブルグ。

銀行近くの駐車場に止めた。
そして、足早に銀行へ向かいながら、
「一人歩きはしないほうがいい。夜は、近づけない」
と、南アフリカ人から警告された。

銀行での打ち合わせが終わると、
「スタンダード銀行の地下には、金鉱の遺跡がある」
と、言う。
「それは、見たい!
「銀行の地下が金鉱」とは、
金で富を築いたジョハネスブルグならではだ。

エレベータで地下に降りると、坑道が見えた。

坑道は、奥に見える手押し車が、やっと通れる巾だ。

砕かれた岩は、手押し車で運ばれて、
エレベータで地上に運び出される。そして、
金が取り出され、残渣(ざんさ)はボタ山となる。

大きいボタ山。ジョハネスブルグ。

クルーガーズドープ動物保護区から。手前は、カバの沼
ボタ山は、日本の果樹園のように、あちこちにある。

ジョハネスブルグ周辺は、
ダイヤモンドの発見、金の発見、
アパルトヘイト(人種隔離)の舞台だった。
ネルソン・マンデラと、ヘクター・ピーターソンが知られている。

南アフリカの入植は、オランダ人が最初だった(1652年)。
ケープタウンに入植した。が、あとから来たイギリス人に、
占領されて(18世紀)、オランダ農民の子孫ボーア人(アフリカーナー)は、
追われるように、内陸へ移動した。
トレッキング」は、牛車に乗って移動する様を指す。
今は、寝泊まりしながらの山歩き、に使われている。

ボーア人は、ジョハネスブルグにトランスヴァール共和国と、
その南に、オレンジ自由国を建設した。
そのオレンジ自由国でダイヤモンドが発見され(1867年)、
トランスヴァール共和国で金が発見された (1886年)。すると、
イギリス人と利権を争うボーア戦争(1899年~1902年)になった。
イギリスが勝って、トランスヴァール共和国、オレンジ自由国を含めた、
南アフリカ連邦として統合された(1910年)。

アパルトヘイト(人種隔離)政策を進め、
鉱山に白人の職場を確保し、黒人に土地の所有を認めず、
参政権を与えず、所定の地域に隔絶し、
外出には通行証の携帯を義務付け、
教育を施さず、白人との結婚を禁止した。
この人種差別政策は、イギリスから非難された。
1961年に、イギリス連邦から脱退して、南アフリカ共和国にしている。

そして、黒人居住区、ソウェトの蜂起があった。
ジョハネスブルグの市街から、南西14キロメートルのところ。
アフリカーナーの言語(オランダ語に奴隷の言葉が加わった)、
アフリカーンス語を授業に強制しようとした。
白人の言語の強制に、ソウェトの黒人学生が反対してデモをし、
制圧する警官の銃弾で、13歳の生徒、
ヘクター・ピーターソンが倒れた(1976年)。

世界を震撼させた。そして、非難された。
South Africa: History of Racial Conflictsから。
左は姉のアントワネットAntoinette Sithole。

ソウェトの蜂起は、アパルトヘイト政策の撤廃につながった(1990年)。
ネルソン・マンデラは、アパルトヘイト撤廃運動のために、
27年間も投獄されて (1964年~1990年)、釈放された。
全部の民族による総選挙で、黒人初の大統領に就任した(1994年)。
1993年にノーベル平和賞を受賞者している。

政界を去って、エイズ撲滅運動466 64を精力的に進めた。
466 64とは、ネルソン・マンデラの収監番号で、
最初の466は囚人番号、最後の64は投獄された1964年である。
2013年12月5日に亡くなった、95歳。

クルーガーズドープは、野生動物の王国である。
スプリングボック。跳ねながら、逃げる。

クルーガーズドープ動物保護区。
▽オスは、振り向いて、群れを気遣っている。
ラグビーの南アフリカ代表チームの愛称「スプリングボクス」は、
このスプリングボックからきている。

ウォーターバック。のんびりしている。

ライオンは、鉄柵の中にいたから、襲うものがない。

アンテロープ

堂々としている。

眠れるサイ

木陰でのんびり。天国!
周りの白い鳥は、サイが目を覚ますのを待って、寄生虫を食べる。

ダチョウが遠くに一頭いた。
こちらに気が付いたのか、スタコラと寄ってきた。
みるみるうちに近づいてきて、くちばしで、突っつかれた。

窓ガラスで助かった。
餌になるところだった。オッカネェー! 
ダチョウは、襲うものがいないことを、知っている。
自分が一番強い! 縄張りを荒された!
「今後、気を付けます」

南アフリカへ行くと、イギリス連邦The Commonwealthだな、と感じる。
イギリスと共通するスポーツ、ゴルフ、ラグビー、クリケットが盛んである。
それに、コモンウェルス・ゲームズCommonwealth Gamesという、
4年ごとに開くオリンピックの大英帝国版に、南アフリカは参加する。
女王様の息のかかった53の国と地域から71チームが参加して、
メダル争いをし、友好を深め、結束を強めている。

南アフリカは、ラグビーが強い。
ワールド・カップの優勝国を見る。


これまでに、4か国が優勝している。優勝回数は、
1位が、ニュージーランドで、オール・ブラックスが3回。
2位が、南アフリカと、オーストラリアで、2回、
4位が、ラグビーの発祥の地、イングランドで、1回。
優勝の4か国は、イギリス連邦である。

1995年の第3回は、南アフリカで開催された。
第1回、第2回は、南アフリカは、参加ができなかった。
アパルトヘイトが、国際社会から非難されて、締め出されていた。

第3回は、アパルトヘイト政策が終わり、
大統領となったネルソン・マンデラは、
ラグビーで、国民を一つにするために、
南アフリカでの開催にこぎつけた。

そして、念願の初参加ができた。
第2回の覇者オーストラリアを破り、
準決勝ではフランスとの死闘を制し、
決勝では、第1回の覇者ニュージーランドの、
名門オール・ブラックスを延長戦で破った。
ネルソン・マンデラの要望に応えることができた!
南アフリカは、初開催で、初参加、初優勝である。

ネルソン・マンデラ大統領

「ネルソン・マンデラ氏 写真特集」から。
歓喜に湧く5万人のソウェトのスタジアムに、
白人のスポーツであるラグビーの、優勝チーム、
スプリングボクスの緑のユニフォームと帽子で登場した。
黒人が、決して身に着けることがなかった白人の衣装である!
主将のフランソワ・ピエナーに、優勝カップを手渡して、祝福した。
で一丸となった喝采は、南アフリカの人種差別の終わり、
虹の国」の結束を示す、劇的なできごとだった。

第9回のワールド・カップは、日本で開催される、2019年9月。
イギリス連邦、フランス以外では、初めてのアジアでの開催。
3勝目を目指す南アフリカの組み合わせはB組。ここには、
4勝目を目指すニュージーランドがいる。

南アフリカは、
金、ダイヤモンドの発見、ボーア戦争、
アパルトヘイト、ヘクター・ピーターソンの犠牲、
ネルソン・マンデラの27年間の投獄、初の黒人大統領、
ラグビーで優勝、人種と文化の「虹の国」に、
戦争を経て、融和した歴史がある。
それに、自然と動物王国。
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