飛鳥への旅

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中将姫伝説を訪ねて4:安養寺(奈良市鳴川町)

2009年03月07日 | 中将姫伝説を訪ねて
中将姫開祖の寺で、横佩堂と呼ばれていた。

西山浄土宗紫雲山「安養寺」は、法如禅尼 (中将姫)開祖で、室町時代に建てられた本堂は、県の文化財に指定され、昔は「横佩(よこはぎ)堂」と呼ばれており、これは中将姫の父藤原豊成卿が横佩右大臣と称されていたため。後に恵心僧都作と伝えられる阿弥陀三尊(本尊阿弥陀如来、左脇侍観音菩薩、右脇侍勢至菩薩)を安置してから「安養寺」と改称した。「安養寺」は別名を「大和善光寺」とも呼ばれている。
本尊の阿弥陀如来坐像と観音・勢至菩薩像(いづれも平安時代の作)は奈良国立博物館に寄託されており、現在は別の阿弥陀如来像と、善光寺如来三尊像を安置している。

「安養寺」についてはその他、情報が見つからない。


この寺のある地名「鳴川町」の由来を記しておこうと思う。
「今は暗渠になっているが、坂の下の音声館の北側には、川が流れている。その昔、群蛙が小塔院の僧の読経を妨げたので、神呪を唱えこれを止めさせた。後世、蛙の声を聞かなくなったので不鳴川(なかずがわ)と称したが、何時の間にか誤って逆に鳴川と呼ぶようになったという。」

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