我孫子の手賀沼の近くにある白樺文学館を訪ね、またその近辺を散策した。
白樺文学館
手賀沼のある我孫子は、「北の鎌倉」とも呼ばれ、水辺の光景に惹かれた文人墨客が集う地でもあった。大正時代には、同人誌『白樺』からおこった文芸思潮「白樺派」の中心人物である柳宗悦や志賀直哉、武者小路実篤らが移り住んでいる。「白樺文学館」は、志賀直哉邸跡の近くにある、白樺派文学に関する資料を集めた文学館である。
白樺文学館
白樺文学館サイトより
志賀直哉の「暗夜行路」と「和解」の解説パネル
長編小説「暗夜行路」を読み終えたばかりだったので、感慨深い。
「暗夜行路」は、主人公・謙作が祖父と母の不義の子であったことを知り苦しむ。ようやく回復し直子という女性と結婚するが直子が従兄と過ちを犯したことで再び苦悩を背負い、鳥取の大山に一人こもる。 大自然の中で精神が清められてすべてを許す心境に達し、「暗夜行路」に終止符を打つ、という物語。
「和解」は父親との確執が解消される過程を描いたものだ。
雑誌「白樺」の解説パネル
地下の音楽室
柳宗悦の妻で声楽家だった柳兼子のピアノが置かれており、
ここで、そのピアノの生演奏を約1時間聴いた。真近でゆったりと名曲を堪能した!
ほぼ、毎日11時からピアノ演奏を予定しているそうで、たまたま遭遇し、ラッキーだった。
志賀直哉邸跡
志賀直哉が生涯はじめて自家を持ったのは我孫子の弁天山で、天神山に住んでいた「白樺」同人の柳宗悦から我孫子の売り家を勧められたのを直哉が即決し、25,6坪の茅葺の家に3部屋増築して我孫子住いが始まった。大正4年(1915年)9月のこと。のちに崖の上と邸内に書斎を作り、直哉は、ここで「城の崎にて」「和解」「小僧の神様」「暗夜行路(後半の途中まで)」を執筆した。
6畳の書斎だったところ。よく残っていたものだと感心した。
寓居のパネル
この書斎で撮った写真がのっていた。
「白樺派と我孫子」のパネル
杉村楚人冠記念館
明治末期から昭和にかけて活躍したジャーナリスト、杉村楚人冠の旧邸を整備して一般公開した記念館。
旧邸は整備され、当時の和洋邸宅の雰囲気を残している。
サイトより
庭園より旧邸
廊下から庭園を眺める
楚人冠の書斎
朝日新聞顧問で「アサヒグラフ」を創刊、多くの記事を書いており、それらが展示されていた。
曇り空で、今日の手賀沼の雰囲気は、いまひとつ。
手賀沼1
手賀沼2
このあと、すこし遅い昼食のため場所を移動。ブログはここで終了です!
白樺文学館
手賀沼のある我孫子は、「北の鎌倉」とも呼ばれ、水辺の光景に惹かれた文人墨客が集う地でもあった。大正時代には、同人誌『白樺』からおこった文芸思潮「白樺派」の中心人物である柳宗悦や志賀直哉、武者小路実篤らが移り住んでいる。「白樺文学館」は、志賀直哉邸跡の近くにある、白樺派文学に関する資料を集めた文学館である。
白樺文学館
白樺文学館サイトより
志賀直哉の「暗夜行路」と「和解」の解説パネル
長編小説「暗夜行路」を読み終えたばかりだったので、感慨深い。
「暗夜行路」は、主人公・謙作が祖父と母の不義の子であったことを知り苦しむ。ようやく回復し直子という女性と結婚するが直子が従兄と過ちを犯したことで再び苦悩を背負い、鳥取の大山に一人こもる。 大自然の中で精神が清められてすべてを許す心境に達し、「暗夜行路」に終止符を打つ、という物語。
「和解」は父親との確執が解消される過程を描いたものだ。
雑誌「白樺」の解説パネル
地下の音楽室
柳宗悦の妻で声楽家だった柳兼子のピアノが置かれており、
ここで、そのピアノの生演奏を約1時間聴いた。真近でゆったりと名曲を堪能した!
ほぼ、毎日11時からピアノ演奏を予定しているそうで、たまたま遭遇し、ラッキーだった。
志賀直哉邸跡
志賀直哉が生涯はじめて自家を持ったのは我孫子の弁天山で、天神山に住んでいた「白樺」同人の柳宗悦から我孫子の売り家を勧められたのを直哉が即決し、25,6坪の茅葺の家に3部屋増築して我孫子住いが始まった。大正4年(1915年)9月のこと。のちに崖の上と邸内に書斎を作り、直哉は、ここで「城の崎にて」「和解」「小僧の神様」「暗夜行路(後半の途中まで)」を執筆した。
6畳の書斎だったところ。よく残っていたものだと感心した。
寓居のパネル
この書斎で撮った写真がのっていた。
「白樺派と我孫子」のパネル
杉村楚人冠記念館
明治末期から昭和にかけて活躍したジャーナリスト、杉村楚人冠の旧邸を整備して一般公開した記念館。
旧邸は整備され、当時の和洋邸宅の雰囲気を残している。
サイトより
庭園より旧邸
廊下から庭園を眺める
楚人冠の書斎
朝日新聞顧問で「アサヒグラフ」を創刊、多くの記事を書いており、それらが展示されていた。
曇り空で、今日の手賀沼の雰囲気は、いまひとつ。
手賀沼1
手賀沼2
このあと、すこし遅い昼食のため場所を移動。ブログはここで終了です!