次なる港は、、、。

おいらちょっくら行ってくる、、。

アットホームなピアノコンサート

2005-11-16 07:39:02 | 2005年ロンドン滞在日記
13日日曜日、カレッジの音楽のコース、およびバンドで一緒だったMさん(オーストラリア人女性)とそのパートナーのSさん(オランダ人)とお会いすることになりました。

最初はRoyal Albart Hallの前で待ち合わせしました。で、ハイドパークを散歩、ハイドパーク内でお茶をしました。



  


その後Mさんの知人の方のピアノコンサートに行きました。前日にMさんに説明していただいたのですが、

スロベニアのピアニストMarina Horak さんという方で、スロベニアのコンテンポラリーっていうんですっけ?近代の作曲家たちの曲を演奏し、その作曲家たちの紹介を交えた「レクチャー&コンサート、およびハイティーで、10ポンド(学生5ポンド)」

ということでしたが、この「ハイティー」って何でしょう?Mさんが「私もわからない、たぶん紅茶とクッキーか2,3枚配られるのでは?」ということで、一体どのくらいの規模のコンサートなんだろう・・・?と思っていたのですが、

会場となっている「THE ALBERTO PORTUGHES STUDIO」に到着したら、「あれ?普通の家ではないですか・・・?」教会の神父さんみたいなおじさんが家の中に通してくれて、グランドピアノのある部屋にいすが10個並べられてそこに観客が座っていました。どうもここは、ALBERTO PORTUGHESさんの自宅のようです。ピアノの後ろの棚にはぎっしりと楽譜がつまっていて、グランドピアノの上にはベートーベンの顔の像やトロフィーなどが飾ってあるのでこの「神父のようなおじさん」も相当なピアニストなのだろうと思っていたらやっぱりそうでした。アルゼンチン人のピアニストで、いろいろと活躍しているようで・・・。そしてピアノを教えたりもしているようです。後にちょっと話をする機会があったのですが東京でも演奏したことがあるそうで。でも会場の名前は覚えてなくて、どのエリア?と聞くと「東京」と答られました・・・。東京のどのエリアなのでしょう?東京は広いんだから!!

話はそれますが、日本って本当にすごいです。どこから誰がこういったミュージシャンたちを見つけて招待するのでしょう?私がこちらでであったミュージシャンで「日本で仕事したことある人」今数えてみたら他に4人出てきました。

横浜インターコンチネンタルで半年ピアノを弾いていたイギリス人男性(私の最初のジャズピアノの先生でした)、日本でCDをリリースしたことがあり、なんと坂本龍一氏とも仕事をしたことがあるというボーカル+フルートのイギリス人女性V.Aさん(映画音楽のコースで一緒でした。彼女に自分の課題曲でフルートを吹いていただいたのは非常に光栄でした。)、そして一緒にバンドをやっていたGさんのパートナーのSさんはオルガンプレーヤーとしていろんなミュージシャンと仕事をしているので何度も日本に来ています。(最近はPAUL WELLER氏との仕事が多いですが、この間CDを図書館で借りたらDVDが入っていて、コンサートの映像にSさんがいて、思わず目の前のDVDの映像に知っている人がいたので圧倒されました。)そして、Sさんの友人でカリブ系イギリス人男性のSさんという方は、私たちがやっていたバンドを時々手伝ってドラムをたたいてくれたことがありますが、プロのドラマーかつラッパーであり、数年前にレゲエの巨匠!LEE PERRYの公演で来日しました(私は日本にいたので見に行きました)。

「有名人知ってるよ自慢」みたいになってしまいましたが、私が言いたかったのは、まず日本の音楽マーケットがでかいんだろうな、ということでございました。どこから誰がどうやって外国のさまざまなミュージシャンを見つけて引っ張ってくるのかと思ったら感心します。それから、私はまったくもってただの「音楽に興味がある一般人」で音楽のコースを受講していただけにもかかわらず、こうやって実際に活躍している人たちと知り合う機会もあるというところから「テレビに出る人、レコード出す人、は別世界の人」っていうことではないんだなーとか思ったりそしてかつては「ミュージシャンとして活躍している人ってヒダリウチワなんだろうな」と思っていましたが、楽器を教えたり、小さなギグをこなしたりと結構みんなあくせく働いているので、ミュージシャンってそんなに儲かる家業じゃないなあ、とも思ってしまいます・・・。

で、Marina さんの演奏はよかったですよー。うまいのはもちろん、とても力強くて。ただ、曲が本当に変わっているんですね、クラシックの曲のような構成がなくって、和声とか関係ないというか、音階もないというか、とにかく不思議な曲が多かったので、「よく覚えられるな」と思ってしまった・・(もちろん譜面も見ていましたけど)

演奏の後、その作曲家についての解説を差し込んでいましたが、作曲した人たちとの直接の関わりも結構多かったようです。思い出話になってしまったりして解説が長くなってしまい、結局時間が足りなくなって演奏するはずの曲を削らなきゃならなかったりしてました・・・。

関係ないですが、演奏中部屋が死ぬほど寒かった・・・。私は自分のジャンパーを着て、さらにSさんのジャンパーを借りて包まってそれでもがちがち言ってました。観客の中に老婦人が一人いて、彼女はワンピースを着てるじゃないですか。足とか寒くないのでしょうか?っていうか誰も寒くないの???

後でお茶の時間となったらこの老婦人に「あなた相当寒そうだったけど具合悪いんじゃないの?」と言われ、「いいえ、ちょっと寒かっただけなんですが、寒くなかったですか?」「いいえ、私は大丈夫でしたよ。」「・・・」、他にもいろんな人に「具合悪かったの?」と聞かれびっくりしました。なんでみんな寒くなかったのでしょう?恐るべしイギリス人。やっぱり寒さに強い!!(私が普通の人より寒がりなのもありますが)

さて、その後その「ハイティー」の時間になりましたが、なんと!!多種類のサンドイッチやらクッキーやらチョコレートやらがキッチンのテーブルにわんさか並んでいて、それがすべて「うまい!!」。お茶をご馳走になるというよりすっかりお食事をご馳走になった感じで食事だけでも10ポンドの価値はありそうでした。

ちなみに「ハイティー」ですが、Mさんは帰り車の中で「たぶん「High Tea」って時間と関係があるね、夕食くらいの時間にお茶したり何か食べたりすることじゃないかな。」といっていまして、調べたらそのとおりでした。

というか、このサイトに説明がありましたが、よくAfternoon teaと一緒にされがちですが、夕方6時とかそのあたりにするお茶みたいでお茶だけじゃなくて食事もでる=つまり夕食とお茶みたいなものののようで。

ちなみにafternoon tea は低いテーブルでなされることが多くてlow tea とも呼ばれているらしいと別のサイトに書いてありました。ややこしい。

お茶の後多少人が帰り始めたころに何かのきっかけでAlbertoさんがアルゼンチンの曲を弾いてくれましたが、なんと美しいのでしょう。正直私はアルゼンチンのピアノ曲の方に非常に興味を持ちました。もっといろいろ聞いてみたいです。その後にまたおそらく有名なクラシックの美しい曲を弾いてくれましたが涙を流していたのでびっくり。感情移入しちゃったのですかねえ。

あー、相当長くなりましたが、実はこの後別の友人に会いにいっています。この人もミュージシャン。ギターリストです。フラメンコギターとかやっている人で、ウルグアイ出身。ギターを演奏したり、教えたりして生活をしている人で奥さんのKさんはイギリス人で絵や写真をやるアーティスト。数年ぶりにご自宅に訪問させていただきました。というのは翌日に映画音楽コースのころの友人と集まることにして、(というか私が日を決めて連絡をとって)いたんですが、GさんKさんカップルは翌日結婚記念日でお祝いするらしく(8周年らしい!!)来られないということで、別の日程をいろいろと出してくれたのですがなかなか会わず、この日にちょっとお邪魔することになりました。

Gさんは翌朝7:30~10:00までホテルの朝食会場でギターを弾くらしい。宿泊客へのサービスということで片隅でひっそり弾くそうで、「朝早くて大変だねえ。」というと、「いや、練習になっていいよ。」と言ってました。ギャラは60ポンドだって。いいなー。っていうかいろんな仕事があるんですねえ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Ali G じゃないですか? | トップ | ああバタバタしてる・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

2005年ロンドン滞在日記」カテゴリの最新記事