日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の木曽路を行く - 晩酌

2015-10-24 23:15:22 | 晩酌
日の入りは早まったにもかかわらず、晩酌の開始時間がむしろ遅くなるのが我ながら不思議ではあります。今夜の献立はこちらです。
本日の調達にあたってはスーパーを三軒回っており、それが遅くなった理由でもあります。信州だけに刺身については何の期待もしていなかったところが、一軒目のベルシャインで秋刀魚、鱸、鮪、イサキの四点盛りを見切り価格で押さえるという僥倖があり、これに並ぶ目玉として温かいものを探したところ、二軒目の西友に地場のメーカーによるジンギスカンがあったためこれを選びました。油揚げ、野沢菜、トマトと脇役も揃えてはいるものの、刺身とジンギスカンだけでもかなりの分量があるため、全てを消費するには至らないかもしれません。残った分は明日の朝食代わりとします。

琥珀ヱビス・斬九郎・新今錦伝
旬の盛り合わせ
手造りとちお油揚げ
野沢菜二度漬け
遠山ジンギス
もやし
トマト
コメント

晩秋の木曽路を行く - 陣場形山キャンプ場

2015-10-24 21:54:03 | 甲信越
出発からの走行距離がほぼ300kmに達したところでキャンプ場に着きました。本日の宿となるのは陣場形山キャンプ場です。
途中で一時道に迷う失策があり、それを除くと麓から30分ほどの上り坂でした。550mほどだった標高は1400mとなり、それに応じて気温も10度に下がっています。とはいえ、風がないため数字ほどの寒さは感じません。どうにかキャンプは成立しそうです。
やはりその筋では知られたキャンプ場なのか、車もバイクもそれぞれ15台からそれ以上止まっており、テントの数も当然それらを合わせた程度はあります。まだ十分収容可能な状況とはいえ、10月下旬でこの盛況なら、夏場は満員札止めも日常茶飯事なのでしょうか。
実際それだけの価値があるキャンプ場です。街灯の明かりもない静かなサイトを月が煌々と照らし、伊那谷の明かりが眼下にまたたく様子は雰囲気に満ち満ちており、ここで晩酌できればまさに最高でしょう。設営を済ませてから始めます。
コメント

晩秋の木曽路を行く - こまくさの湯

2015-10-24 19:26:14 | 温泉
伊那といえば信州では珍しい温泉空白地帯で、泉質、雰囲気云々は度外視せざるを得ません。駒ヶ根の日帰り温泉に入るか、キャンプ場の麓の宿泊施設で外来入浴するかの二者択一の状況で、キャンプ場の最寄りの風呂が時間的に厳しくなってきたため、選択肢は自ずと絞られました。立ち寄るのは「こまくさの湯」です。
ロープウェイ行バスの発着場の近くにある大きな三角屋根の建物は、見るからに現代的な日帰り温泉で、食堂と直売所と休憩所を併設したところも紋切り型。脱衣所に入った時点で漂ってくる塩素臭が残念ではありますが、入れないより入れた方がよいのはもちろんです。温泉不毛地帯の伊那谷で、貴重な選択肢の一つとなってくれたことには感謝しています。

早太郎温泉 こまくさの湯
駒ヶ根市赤穂759-4
0265-81-8100
1000AM-2000PM(最終受付)
第二・第四水曜定休(祝日の場合翌平日休業)
入浴料610円
泉質 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
泉温 30.8度
pH 9.1
コメント

晩秋の木曽路を行く - 大石家

2015-10-24 17:26:57 | B級グルメ
買い出してから一風呂浴びて、キャンプ場へ直行したいのはやまやまながら、駅そば一杯で朝からしのいできたこともあり、空腹感も限界です。先に腹ごしらえを済ませることにしました。ローメン、カツ丼という当地ならではの選択肢もある中、あえて見送り選んだのは「大石家」の中華そばです。花見のときにも世話になった当店の中華そばが忘れられず、どれか一つを選ぶならこれ以外には考えられませんでした。
もっとも、キャンプ場での晩酌にも余力を残しておかなければなりません。分厚いチャーシュー、極太メンマとご飯を組み合わせたいのはやまやまながら、今回は並盛りのみの注文とします。

大石家 伊那店
伊那市御園84-1
0265-74-8275
1100AM-2130PM(売切御免)
並盛り800円
コメント

晩秋の木曽路を行く - つるべ落とし

2015-10-24 16:59:15 | 甲信越
10月の下旬にもなると、日が傾いてからはひたすら時間に追われるかのような展開になります。夕日は五時を待たずに中央アルプスの向こうへと沈みました。春日城跡から夕日を浴びた南アルプスを望むつもりが、その時間さえありませんでした。今年の花見で発見した伊那公園の一本桜と、影絵になった中央アルプスが重なるのを眺めています。
木曽路を下るつもりでいたはずが、時間がなくなり縮小を余儀なくされ、代わりに訪ねた伊那路でも、花見で毎年訪ねる場所を再訪しただけに終わりました。目新しさを求めて木曽を目指したにもかかわらず、本来の目的は全くといっていいほど達成できなかったわけです。とはいえ、何度も訪ねた馴染みの場所を、季節を変えて訪ねるのもあながち悪くはなく、先を急げばよかったと後悔しているわけではありません。
目新しいことがあるとすればキャンプでしょう。現在地からそう遠くない場所に、山頂から下界を見下ろす眺望抜群のキャンプ場があると聞いています。道順が非常に分かりづらいとの情報ではありますが、まずはそちらへ向かう予定です。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 酒文化いたや

2015-10-24 16:29:53 | 酒屋
伊那を経由することの利点として、酒の調達に事欠かないという点が挙げられます。花見の際時間の都合で素通りした「酒文化いたや」に立ち寄ります。
10月も下旬を迎え、ひやおろしが徐々に姿を消しつつある中、当店一押しの「斬九郎」のひやおろしがあったためまずはこちらを選択。同じく上伊那の酒「今錦」の限定品と合わせ、今回も二本購入と相成りました。

酒文化いたや
伊那市伊那部日影171
0265-72-2331
900AM-2000PM
日曜定休
コメント

晩秋の木曽路を行く - 三峰川

2015-10-24 15:59:07 | 甲信越
花見の際に毎度立ち寄る三峰川の桜並木を定点観測します。ほぼ落葉していた高遠のコヒガンザクラに対し、葉のほとんどが残っていたのには意表を突かれました。さすがに色褪せてはいるものの、これなら近所の桜よりも青々としています。コヒガンザクラとソメイヨシノの違いもさることながら、樹齢が若いからでもあるのでしょうか。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 高遠駅

2015-10-24 15:28:28 | 甲信越
鉄道のない高遠にも駅があるのは、知る人ぞ知る事実です。JRバスの高遠駅がそれで、そこらのバスターミナルとは全く違う寄棟屋根の建物と、玄関の脇に埋め込まれた「日本国有鉄道」の銘板は、ここがれっきとした駅であることを主張しているかのようです。観桜期には観光客で溢れ返るこの駅を、初めて撮影に耐えうる条件で押さえました。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 高遠城址公園

2015-10-24 14:11:15 | 甲信越
152号線を南下して高遠に着きました。お約束の高遠城址公園を訪ねます。開花時期には各地からの見物客で賑わう天下一の桜の名所も、季節外れの今は訪れる人もまばらで、長閑な空気が流れます。コヒガンザクラは八分から九分落葉しており、紅葉した山肌もすっかり晩秋の趣です。桜あってこその高遠とはいえ、色づく秋の佇まいもまた印象的ではあります。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 杖突峠

2015-10-24 13:21:14 | 甲信越
ここで再び予定変更があります。木曽には行かず、杖突峠を越えて高遠へ向かうことにしました。
早い話、悠長にしすぎた結果時間がなくなってきたということです。このまま木曽路に入った場合、中途半端なところで日が暮れ、あとは中山道を岐阜方面ひたすら走るという展開が予想され、今夜のキャンプと翌日の行動を考えても得策とはいえません。その点伊那には無料のキャンプ場がいくつかあるため、日が暮れ次第手近な場所でキャンプを張ることができます。明日は飯田から峠を越え、そこから木曽路を北上すればよく、距離的にも時間的にも無駄がありません。高遠だけは毎年訪ねていながらも、それより南は木曽と同様長らく無沙汰していることもあり、今日のところは伊那でよかろうと判断しました。
花見の時期以外で伊那を訪ねたのは、記憶する限り一昨年の秋しかありません。それも土砂降りの晩に通過しただけです。実質初めてとなる秋の伊那路を楽しみにしています。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 入笠生そば

2015-10-24 12:09:31 | B級グルメ
渡りに船の駅そばの登場により、遅い朝食兼用昼食は自動的に決まりました。注文はまいたけ天ぷらそば400円也。かけそばの110円増にもかかわらず、大ぶりな天ぷらが二つ乗り、満足感の高い一杯です。木製のベンチを並べた待合室で、地元客が三々五々そばをすすって行く光景は、信越本線時代の黒姫駅を彷彿させるものがあります。

★入笠生そば
中央本線富士見駅構内
1000AM-1800PM
コメント

晩秋の木曽路を行く - 富士見駅

2015-10-24 12:04:46 | 甲信越
続いて立ち寄るのは一つ隣の富士見駅です。大月駅のごとくログハウス風に改装された木造駅舎は、情緒の点では信濃境に一歩譲ります。それよりも特筆すべきは、駅そばが今なお残っていることでしょう。大半の特急が通過する、決して大きくはないこの駅にまで駅そばがあるのは、さすが信州といったところでしょうか。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 信濃境駅

2015-10-24 11:31:40 | 甲信越
長野との県境を越えたところで現れるのが信濃境駅です。切妻屋根を基本としつつ、玄関の周囲に庇を巡らせた、てらいのない木造駅舎ではありますが、玄関部分の庇に三角形のファサードを造り、その下に駅名の扁額を掲げた佇まいが印象的です。外壁に貼り付けられた安物の白い建材は、本来ならば残念にも思える部分ながら、駅舎の前に一本立つ白樺に調和しています。しかもその白樺が色づいていて、晩秋の淡い日差しを浴びた駅舎との取り合わせは秀逸というほかありません。
コメント

晩秋の木曽路を行く - 大滝湧水

2015-10-24 10:49:25 | 甲信越
ハッピードリンクショップも悪くはありません。しかし、八ヶ岳の山麓といえば湧水の豊富な場所です。喉を潤すならば何といってもこちらでしょう。名水百選の一つ、大滝湧水に立ち寄ります。
一昨年訪ねた頃は残暑厳しきお盆の頃で、大汗をかいた身体に冷たい水が染み込んで、生き返ったような気分になったのを記憶しています。そのときほどのありがたみこそないものの、今日も日向では軽く汗ばむ陽気だけに、鬱蒼とした杉木立から滔々と流れ出る湧水は清涼感に満ちて気持ちのよいものがあります。
神社の境内に湧く水を杓で汲み、持参の水筒三本を満たしました。今夜のキャンプで早速役に立ってくれそうです。
コメント

晩秋の木曽路を行く - ハッピードリンクショップ

2015-10-24 10:03:21 | 甲信越
山梨県内を走っていると時折目にするのが、「ハッピードリンクショップ」と書かれた看板です。有り体にいえば「ショップ」ではなく、道端に自販機が並んでいるだけというのが実態ながら、大抵の場合自販機の前にある程度の空間が確保されており、そこに車を停めて一息入れるのを前提にしているようです。それがショップを名乗る理由なのでしょう。よくよく調べると、やはり地場の業者が県内各所に設置したもので、地元では知る人ぞ知る存在のようです。
ちなみに、只今立ち寄っているのは「長坂上条2号店」で、右にカーブを切る七里岩ラインの向こうに八ヶ岳が鎮座するという眺望が秀逸です。勝沼でも、白峰三山を一望する高台にショップがあったのを記憶しています。ただの自販機と一味違うのはよく分かりました。
コメント