538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

ユダ

2013-01-29 23:02:05 | 邦画
伝説のキャバクラ嬢立花胡桃の自伝的小説の映画化
原作者の立花胡桃さんはTVバラエティで文化人枠で活躍されてて
たまに私もモニターの中で彼女を見かけますが

そんな彼女が高校生時代に妊娠した途端にカレシに捨てられ
堕胎費用欲しさに水商売の道に入っていくけど

所謂昭和の時代から日本映画が一つのジャンルとして確立していた
風俗映画だと思ってましたが
なんだろな、コレはもう酷い映画
ってか映画としての体をなしてない

映画としてのテンポというかリズム感がないんだよな
そして映画のもってるはずのケレンであるところのクライマックスと
それに伴って観客の得られるはずのカタルシスが全くない

途中で帰ろうと思ったのですが、
ホン書いたのは誰?監督は?
事前に情報入れないからね、誰だか知らないで見に来ちゃってるし
平成の映画はオープニングのクレジットはないからね
家に帰ってネットで調べりゃいいけども

ま、根が映画館の暗がりは好きですから
エンドロールを楽しみに、只それだけでがまんして見てましたけども
やっぱ苦痛でしかないよな

で、大富いずみと言う監督さん
アメリカで修行された女の監督さんだったのね
ホンも書かれてる訳ね
監督デビュー作だった訳ね、まだまだお勉強が足りないような

立花胡桃さんの原作なぞは読んでないのは勿論ですが
映画のタイトルは英字で「JUDAHS」
ユダはキリストを裏切った人物の名前
人の名前に複数形ですか
そして主人公の過去を描くのにスーパーは
TWO YEARS AGOってくるし

過去を描いたのち物語はA YEAR LATERのスーパーから
語られる

立花さんは多分ユダとカタカナで書かれたかどうか知りませんが
ユダは転じて裏切りの意味ですから
キャバ嬢の虚飾を複数形で表現されたのは
監督さんに英語の素養があるということでしょうか
A YEARなんてちょっとイヤミにも感じますけども

そんなことより淡々と主人公の生きざま描くだけでね
一人称で描くから映画に起伏もないわけで
キャバ嬢にいれあげる水橋研二さんのキャラが
ステレオタイプになりすぎで
いい演技なだけに彼の人生も掘り下げていくとね

ヤミ金大野のキャラも人生も表層だけだし

でもこの映画日本全国で新宿だけで公開されてるんですよね
そうなんですよね歌舞伎町の映画館で公開するってことが
この映画にはステイタスになるわけだったのね
詰まらん映画だったけど女性客をそれなりに集めてるのね
時間的にはキャバ嬢さんたちはお仕事中の時間帯だと思えるから
普通に女性層を集客してるってことだよね

詰まらん詰まらんと言ってる割りに長文レビュー書いちゃいけないよね
多分いきどおりが長文にさせてるよです

2012年製作、日本映画
大富いずみ脚本・監督作品
水崎綾女、青柳翔、水橋研二、青山倫子、板尾創路出演