538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

レッド・ステイト

2013-01-19 22:57:13 | 洋画
こちらも"シッチェス映画祭“の1本
そういや“シッチェス映画祭"の作品って松竹配給なのね
シアターNや梅田ガーデンシネマでの公開が終わっても
新宿ピカデリーではスクリーンでシッチェスのCM流していたけど
これってDVD販売への伏線だったのかしらねぇ
でも松竹さんはちゃんとマニア向けにBlu-rayも販売してるのはグッドジョブ

さてこの映画はアメリカ映画です
レッド・ステイトというのは共和党の勢力の強い州のことらしい
キリスト教右派の強固な州で反同性愛、反中絶を標榜しており
物語の舞台になる教会牧師や信者はかなりカルト化しており
地下には武器庫まで作られており、
映画のけれんは派手な銃撃戦の映画でしたねぇ

三人組の男子高校生ったらもうやりたいだけの存在
ある夜出会い系サイトで知り合った女に会いに行くのだが
睡眠薬入りの酒を飲まされカルト集団に拉致監禁され

ブラックな映画なんですが、なんの遠慮もないくらい
高校生の命も軽いのねぇ
カルトに殺される、逃げ切れたと思ったら
あっけなく警察側に撃ち殺されると

取り締まる側も銃撃戦になると茫然自失になったり
前後の見えないハイテンションになってしまうという
銃を持ってる国ならばこその人間心理なのでしょうか
武器庫に揃えてる銃の数の半端のないこと
カルト側の子供を助けたいという若いお姉ちゃんも
四苦八苦してるうちに、暴発で実母撃ち殺すし
自分もあっけなく警官に撃たれてしまう
なんと人の命の軽いことか

最近の小学校発砲事件から銃を規制というような
意識もアメリカでは高まっていますけども
映画での銃撃戦は見ててやっぱストレス発散にはなりますしね
ジレンマでもあるのかなぁ

そしてラストの国家の意志も怖いよねぇ

2011年製作、アメリカ映画
ケヴィン・スミス監督作品
ジョン・グッドマン、マイケル・アンガラノ、
マイケル・パークス、メリッサ・レオ、
カイル ・ガルナー、スティーヴン・ルート出演

EVA<エヴァ>

2013-01-19 22:26:02 | 洋画
これも「人狼村 史上最悪の田舎」と同じ
“シッチェス映画祭"ファンタスティックセレクションの1本として
シアターN渋谷で公開されたスペイン映画ですが
10月末のシッチェスより先に

9月のラテンビートフィルムフェスティバルにも
エントリーされていたのですね
スペイン映画といっても全編雪国が舞台で
カラー映画としては色彩的に綺麗な映画だった

スペインに雪の降るようなところはないと思うのですが
サンタイレーネとかいうロボット研究所があるところに
10年ぶりにロボット製作の権威が帰って来るところから物語が始まる
ってかオープニングは女の人が
雪の崖から落ちるショッキングなシーンから

タイトルは主人公の少女の名前
ロボットの権威は少年人型ロボットの製作を依頼されて
町でモデルを探しているときにこの少女を見つける

歯に衣着せぬ物言いと不思議な感受性の少女に惹かれる
ってか実は兄貴の子供で、10年前に棄てた恋人の
ロボット学者と結婚していたという
極めて微妙な人間関係の中で
このロボットの権威は少年ではなく少女のロボットを造形化したくなる

人型ロボットの製作には感情もきちんとインプットされているようで
彼につけられた家事ロボットのパターンは
まるで人間だし、彼が連れて歩いてる猫型ロボットは
毛がないだけで動きはまさに猫と同じ

ということ近未来のSF物語ですが
エヴァという少女の映画での存在感がこの映画を
実に不可思議な映画として存在させている
けど、ある意味ロリ系の映画として見ることも可能かなァ

ストーリーの先が見えて来るとねぇ
10年前の恋人の子供が10歳で、なんてのも伏線として
この権威の子供か?なんてのもありだな

いやいや見る前からフライヤーのコピーでネタばれしてますが
「目を閉じると何が見える?」ってのが
ロボットのシャットダウンのスイッチと言うのがねぇ

もう一回再起動させたらそれはまた違うロボットな訳
ってのが面白かった
で、オープニングの落下シーンはエヴァが母親を・・・

映画的な山場は殆どありませんが
なんとも不思議な雰囲気な映画でしたねぇ

2011年製作、スペイン映画
キケ・マイロ監督作品
クラウディア・ヴェガ, ダニエル・ブリュール, ルイス・オマール出演