ハッキング・アイ

昨年12月28日にリリースされた日本未公開フランス映画
邦題タイトルの示す通りパソコンオタクの少年が
あらゆるパソコンのwebに入り込み、パリ中の
監視カメラの映像をすべて駆使して
パリ空港爆破事件の犯人をその映像から割り出し
追い詰めるというか、

犯人の日常を観察してるうちに、この爆破テロの
裏側を看破しちゃうというお話し
日本でも監視カメラが色々なところに設置され
犯罪抑止や、犯人の足取り操作に活用されてるようですが

前に見たフランス映画の「この愛のために撃て」とかで
リアルタイムで該当人間を追い詰める監視カメラシステムの映像を
見させてもらいましたが

これを個人がハッキングしてすべての人間のプライベートまで
覗けるようになってるとは
ってPCのweb カメラがon になってればではあるようですが

いやはや恐ろしい世の中になったものですねぇ
ってまぁイスラムの無差別テロじゃなくて
フランスの大統領選が絡んでて、そのために人間の命を
なんとも思ってないという方がもっと恐ろしいンだけど
大統領選のために仏領で良民を殺すという
実話の映画「裏切りの戦場」というのも昨年末に劇場で見たなぁ

好むとこのまざるとにも関わらずテロの抑止という名目で
フランスには導入されてる監視カメラだけども
バスの中、地下鉄の中まで監視されてるのって
もう個人のプライバシーなんて無いに等しいような
映画が今やこういう恐ろしい時代だよって
我々に警告を発してる訳ですねぇ

パソコンオタクのお兄ちゃんと一緒に監視カメラの映像だけで
映画が紡がれていくという手法が新鮮な映画でした
80分という短い尺でしたけども
それなりに時間を潰せる映画でした。

2012製作、フランス映画
セドリック・ヒメネス監督作品
メラニー・ドゥーテ、フランシス・ルノー、
オリヴィエ・パルテレミ、フェオドール・アトキン出演