538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

幻の薔薇

2013-01-21 22:41:56 | 洋画
1月11日にDVDリリースされた日本未公開のフランス映画
と言っても2010年の“東京フィルメックス"での招待作品
1月最初の購入DVDは「プレイ獲物」「そして復讐という名の牙」と
Blu-rayの「トータル・リコール」一緒に
予約していたものでして、フランス作品多いですね

これは予備知識無くて主演のレア・セドウさんだけで購入
文藝映画と言ってよいのでしょうか

第二次世界大戦後のフランスの平民階級の女性のお話しですか
戦後のフランスの経済復興と相俟って
所謂都会生活の憧れの電化生活の中で物欲のために
月賦生活に追われ破綻していく女性の人生
原作があるようですが

幼馴染みと結婚し、郊外の村からパリに出てきた主人公
彼女は美容サロンの売れっ子エスティシャン
ってか戦後直ぐにパリでエステサロンがあるのには驚いたけど
物資が不足してる現実味を表現してるのか
サロンオーナーが今日は口紅三本が手に入ったとか言ってる

旦那さんは遺伝子学者で父親と薔薇の新種開発しており
奥さんが殆ど経済活動してるのか
憧れの生活のために家具類家電類を買い捲る
もちろん月賦ですが
支払いが滞る訳ですが

旦那のために月賦購入したクルマがなんと21世紀の車種だし
街頭ロケではチラチラと人物の回りに21世紀の物が
携帯電話こそ出てきませんけども
敢えてそんな映像を撮ることで
今時の言葉でいうところの自己破産は
何時の時代でも起こりうることで
と作者が言いたかったのかしらねぇ

オチは旦那に同僚の子持ちと浮気され
離婚してしまい
所謂自分に忠実に生きていくというとこで終わるのですが

いいよね自立して生きていくラストの意を決した
レア・セドウの演技
旦那の子供を降ろす時の女医さんも
貴女の体は貴女のものであって男のものではないという台詞に
この映画のすべてが込められていたような

レア・セドウさん、美しい肢体も惜しみ無く晒されていますし
何回もいうようですが、どっかの国の女優と言われている方々には
見倣ってほしいですよねぇ

2009年製作、フランス映画
エルザ・トリオレ原作
アモス・ギタイ監督作品
レア・セドウ、グレゴール・ルブランス=ランゲ主演