廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

福島県 矢祭町 内川小学校 茗荷分校

2017年09月21日 12時24分39秒 | 福島の廃校
福島県 矢祭町 内川小学校 茗荷分校

矢祭町の見逃している分校跡を訪ねてみました。
グーグルの航空写真を見ても校舎が残っている様子はなく、
新たに集会所らしきものが建てられているようです。

遊具や二宮像が残っていればいいほうでしょう。
最近はかなり遠出をしなくては木造校舎に出会うこともままなりません。
日帰り圏内での木造廃校を探すのはかなり難しくなっています。

そんなわけで出かけた福島県矢祭町。
福島・茨城・栃木県境にそびえる八溝山を主峰とする八溝山地は、
険しい感じではありませんがなかなかに山深いエリア。
もともとは林業集落らしい茗荷地区はわずかな水田と綺麗な川に挟まれた小さな集落でした。

分校跡には集会所が建てられ分校時代を感じさせるものは皆無。
分校創立100周年の記念碑にわずかに茗荷分校の名が残っていますが、
この記念碑、建立の日付もなく明治8年創立100周年の文字のみ。
計算すると建立は1975年ごろと思われますが、分校の沿革などもなく当時の町長の名前が刻されているのみ。
まったく使えない記念碑です。町長の自己満足だけでしょ。

1989年に本校である内川小学校に統合。閉校時は2学級だったようです。
本校の内川小学校も2016年に関河内小学校・関岡小学校・東舘小学校・石井小学校の4校と共に矢祭小学校へ統合されています。


林業が盛んな八溝地区だけあって、新たに作られた集会所は八溝杉を使ったもの。



記念碑にわずかに残る茗荷分校の文字。それ以外分校時代を思わせる遺構はありませんでした。







分校近くの川は透明度が高い。



はぜ掛けをしている田んぼも珍しくなりました。