~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

司馬遼太郎の言葉

2017-08-07 22:47:22 | 日記

昨日は写真展に行った後、田口ランディさんの

『「原爆が落とされるまで」原子核の発見から

原爆投下まで』のお話を聴きに行きました。

ひとり一人が、真剣に聴いているのです。

こういう空気感って、あんまりないと思いました。

日本の過去に何が起こっていたのかを、知りたい

知らなくてはいけないと心から思いました。

今日の新聞に司馬良太郎さんのことが載っていて

司馬さんの言葉に、私たちの国のあり方を

見た気がしました。

『亡くなる3か月前の井上ひさしさんとの対談

「日本が、軍備をもつ<普通の国>になるなら

戦前・戦中の体制を否定したドイツのような

手続きを踏むべき」と主張する井上さんに

司馬さんが異を唱え、「私は、<普通の国>に

ならないほうがいいと思ってます。

日本は非常に独自な戦後を迎えて、

独自な今日の形態にあって

この独自さがいいんだという気持ちがある…

<普通の国>になって<普通>に振舞って

それが何になるんだ…

われわれはそれ以外の道を戦後に決めて

しかもわれわれの頭には、それがしっかり

沁み込んでいるのだから、もうちょっと違った

理想的な国をつくるほうに行こうじゃないかと思う』

と、語ったそうです。

司馬さんの「理想的な国」について、司馬遼太郎

記念館の館長で司馬さん義弟の上村さんが

答えています。

「軍備も交戦権も放棄する憲法です。

世界から見たら、おかしな国です。

でもね、その中で、日本人は希望を持ち、

懸命にやってきて今がある。日本には優れた文化、

例えば『協調性』があります。

その特殊さと日本の文化を生かし、世界を平和に

導く。世界に提言していく。

そういう特殊な生き方こそ、日本人らしい。

そういうことだと思います。」と…

憲法を改正して、戦争が出来る『普通の国』に

なろうとしている、今の日本への司馬さんからの

提言として、私たちはこの言葉を

受け取らなくてはと思いました。



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