第23回「本能寺」(6月11日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。 |
時は今。本能寺に向けて兵を進める光秀。迎え討つ信長。両者の戦いは銃撃戦に。
一方、千代は寧々に謀反の動きを伝え、長浜退却で采配をふるうことに。
今週の殿は、京の動きを毛利に伝える使者を偶然にも捕らえ、それを秀吉に伝え
たことから、伝説の中国大返しとなったのでした。
■敵は本能寺にあり
「もはやこの国に朝廷もいらぬ。余がこの国の王である!!」
やはり、これが決定的だったのですね。光秀にとって。(今回の大河では。)
決定的に相容れない二人が、上司と直属の部下だったという悲劇。
「敵は西国にあらず。神仏に火を吹き、僧を斬り、朝廷にとって代わらんとする
天魔信長である。・・・天に代わって不義を討つ戦である。」
それにしても自分の身辺に腹心が全然いない状況を作った信長は不覚でしたね。
その腹心の一人に裏切られたと聞いた時、笑ってしまうというのも極限の心理状
態の現れだろうし、自らが表に出て銃を構え応戦する信長というのも初めて見た
し、自害するところもきちんと描かれ、今回はなかなか面白かったと思います。
(首に刃を当てる時に、弾みをつけようとしてしゃくりあげる信長、す、すごい。)
お濃の腕の中で「わしも死ぬのか?」などと聞く信長も初めて。信長とお濃。冒
頭の膝枕のシーンがそのまま階段での二人のシーンにつながっていたのですね。
信長とお濃が本当の夫婦として死んでいった一方で、お濃の光秀への最後の視線、
光秀にはすごーく痛そうでした。
事を起こした後、自害しようとする光秀の姿が。もしもそのまま死んでいたら、
私利私欲で暗殺したわけではないと歴史は判断したでしょうに。
本能寺の変で運命が変わったのは、信長と光秀だけではなかったようで、玉の嫁
ぎ先の細川家にも影響が。玉はつらい立場になってしまったのね。
■階段、そして決別
大河ドラマの公式サイトに、本能寺の大階段のことを「死守すべき場所」と書い
てありました。信長が銃弾に倒れ、お濃の死に場所となり、蘭丸が自ら堰となっ
て倒れた場所。さらに、階段は信長の上昇志向のイメージであり、昇天=天国へ
の階段のイメージでもあると。
(「天国への階段」・・・レッド・ツェッペリンですね。)
そして、もう一つ。
中国大返しのさなか馬を駆る一豊の脳裏に浮かんだ信長のイメージがやはり階段
でした。西洋風の帽子をかぶりマントを着て、長い階段を昇ってゆく信長の後ろ
姿に重ね合わせるように、自分と信長との出会いから今までのことを回想すると
ころがすごく印象的でよかったなー。
まだお屋形様のやることに何の疑問も抱かなかった頃の事、下で働けることがひ
たすら嬉しかった頃の事、映像にはなかったけれど、自分の名馬を誉めてもらっ
たのはつい最近のことだったしね。
馬で急ぐ気持ちとは裏腹に、信長の死をゆっくり受け入れていっている一豊の、
まだ悲しみが現実にならない胸の内が伝わってくるようでした。
信長の死の知らせが決定的になった時の秀吉の反応も私は好き。横で官兵衛が、
今が天下を取る好機とはやすのに、そんな事は百も承知で文に顔を埋めて泣いて
しまう秀吉は親の死を悲しむ子供のようで、愛いやつ、と思えてしまった。その
後、自分が優位に立つために計算づくで動くのだとしても。この時の秀吉だけは。
■お方様の考え
一豊はわしに運を運んでくる、と秀吉に本気で思わせちゃった一豊さん(笑)。
それに一番気がついてなかったのは本人だったようで。
毛利への使者の文を読んで、あんなに目が丸くなるほど驚いて。(文の内容を
確かめる時に口に刀をくわえる仕草がチョット素敵。)
それなのに、暗殺された信長への思いと同時に、暗殺した光秀の方の気持ちも
考えてしまう一豊。
その考えを即座に打ち消して、殿に言い聞かせる吉兵衛。この好機にこそ一番
の功労者にならなくてはと。
我が殿はご武運が強い、殿のお手柄がなければ、この大返しもなかった。
「お方様もそのお考えです!」と吉兵衛。
一豊「千代がか・・・」。吉兵衛「はい!」
この吉兵衛の話術、親が子供にいうことを聞かせる時に子供が尊敬する人物の
名を語る戦法みたいで、笑っちゃいました。
そのお方様、千代。寧々や城下の人々が長浜を退却するのに采配をふるい、大活
躍。しかも、よく食べ、よく眠る。よく気がつくのに意外と神経が図太いという、
なんて理想的にできているんだろう、千代さんは(笑)。
歴史が動いた裏側で、今週は山内夫婦がそれぞれにお手柄だったようですね。
![]() |
今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
6/12現在、情報なし。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。
雑誌・新聞
●「NHK大河ドラマ・ストーリー 功名が辻 後編」(←6/15追記)
(6月24日発売)内容紹介
<座談会と17人の豪華俳優陣へのインタビュー>入りだそうです。全168ページ。
●「NHKステラ」6/23号(6月14日発売)
●「NHKステラ」6/23号(6月14日発売)
<功名が辻>長谷川京子さんにインタビュー。
●「NHKステラ」7/7号(6月28日発売)
<功名が辻>武田鉄矢さんにインタビュー。
※「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
2006限定~今週の一豊さん バックナンバー
いつもお世話になります♪
これまでと違った本能寺の変・・
ではありましたが、期待してたので
少々あっさり目だったので拍子抜け。
同時刻に他の人々が何をしてたかの
方を多く時間を取ってましたね。
来週は清洲会議まで行っちゃう様で。
「功名~」も秀吉時代編でしょうか。
三津五郎さん終わりだけどまた新しい
メンツも登場してくるでしょう。楽しみ。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200606110000/571e0/
(すんません、そんなやつです)
あのしゃくりあげは、
もしやして胸を撃たれているので、肺から空気が漏れている音
ではないかと思えて、聞いているのがつらかったです。
原作では2行ですまされている本能寺の変が
まわりの人たちの行動や心情もきっちりと描かれていて、
私にはとても興味深かったです。
歴史の教科書では結局は勝者の歴史だけを学んできたので、
たとえフィクションが取りませてあったとしても、
一豊夫妻がさまざまな人物とどのように絡み合って乱世を生きていくのか、
これからもますます楽しみになってきました。
W杯オーストラリア戦を観終わって拍子抜けですぅぅぅ。
拍子抜けといえば(笑)番宣の期待のさせ方に比べたら、本編の本能寺はたしかにあっさりだったかもしれませんね。でも「人間五十年・・・」を舞いながら炎に包まれて後は想像にまかせます、と言われるよりもイイなと私は思いました。
そうそう、その時刻に他の人々が何をしていたかも、けっこう見せ場になってましたよね。それからハイ、次の新キャストにも期待です。
しゃくりあげですよーーー!(笑)あれは私、怪我とか流血に関係ある音かと思ってました。もし肺が破れての音だったとすれば、弾みをつけて呼吸するたびにああいう音になったのもスゴーク納得できますワ。館さん、さすが元西部警察(笑)。さすが、ぽぽんさん(笑)。
私も歴史の大きな流れの裏の、小さな流れがけっこう好き。これからも楽しませてもらいましょ!
公式HPを見ると、スタッフや役者さんの熱い思いが実によく伝わりますね。すごいな~と思いました。
新しいキャスト陣の参戦が、楽しみです。
本当にそうですね。気合い入ってますよね。信長もすごかったし、みんなの「本能寺」っていうか、言い方がヘンだけど本能寺まつりという感じでした。
もうすぐ橋之助さんもご登場ですね。毛利元就では上川さんの父上だったのに(笑)。
私もお返し(笑)。
光秀って、あのとき本気で自害しようとしてたのかしら?(笑)
自害するにしてはうつろな顔してましたよね(笑)。
するならもっと身支度というものがあるでしょうし。
信長も死に、帰蝶もあのように死に・・・
自分の起した行動ながら茫然自失状態?
刀の刃に己を映し、己の心に問いかけていたように私には
思えました。
(心の中の選択肢のひとつとして自害もあったと思う)
そこに奥方がきて早とちり・・・(笑)。
でも、このお方さまの夫を思う妻としての言葉が
とっても素敵でしたね。
天下取りをして欲しいというより、夫を心から尊敬して
いるのだなぁと思えました。
光秀と奥方の話とは・・・通っぽいですね(笑)。
あ、そうかもしれないですね。刀の刃をじっと見てはいるけれど
何かを考えているような・・・。
家康接待の宴の時だったか、妻に「白装束を用意しておけ」と
言っていたような気がするので、光秀のような人なら自害する時には
しきたり通り、きちんと整えてから死ぬのかも。
とにかく妻は夫を支えたい一心なのだなあ、ということがよく
伝わってきますね。このドラマの妻たちは、つねにそう。
夫にとっていつでも一番のサポーターなんですよねっ。