京都、本満寺の枝垂れ桜。
昨日か今日ピークを迎えたのだろうか。
満開の枝から、はらり。ひらり。
一枚一枚ゆっくりと別れを惜しむように離れてゆく花びらがとても
愛おしく風情があった。
もちろん全体の様子も素晴しい。が、その豊かに垂れている花の下
に潜って上を見上げた時の風景ときたら。
今までのお花見では味わったことのない幽玄の世界の美しさだった。
思わず桜の下にダイビングしちゃった後は、お天気がよかったので
しばし今出川界隈を散策してから鴨川に出る。その後、七条へ。
智積院ではちょうど得度式の日だった。
金堂の前で今日出家されたばかりの皆さんが記念写真を撮っている
ところが遠くから見えた。
自分が生まれた記念日に出会った得度式の風景。
偶然とはいえ、なんか自分まであらたまった気持ちになった。
宝物館で見た長谷川等伯と一門の障壁画。ここにも桜があった。
等伯の子、久蔵は25歳で「桜図」を仕上げ、翌年に急逝したという。
失った我が子への想いを込め、等伯が全霊を傾けて描きあげたのが
「楓図」。二人の障壁画は右と左に並べて置かれている。
講堂、庭園を観てから、金堂ではご本尊の大日如来さま、明王殿の
不動明王さまにも遠くから手を合わせ、桜も味わった。
つぎはすぐ近くの京都国立博物館へ。
特別展覧会「狩野山楽・山雪」の初日だった。
狩野永徳の画風を受け継ぎ、濃厚な画風を確立した京狩野創世記の
二人、狩野山楽と山雪。その一方には、徳川幕府御用絵師として
軽淡な画風を拓いた江戸狩野がある。
今回は新発見9件を含む83件の作品を展示。
絵を見ながらも、解説に書かれている所有寺院の名前も気になる。
私がいいな♪と感じたのは、梅花遊禽図襖(天球院)とポスターに
もなっている龍虎図屏風(妙心寺)。ポスターでは虎しかいないけ
れど屏風は二対で右側には龍がいたのだ!龍の描き方がすごくいい。
この博物館はいつも見応えじゅうぶんだけれど、今回楽しかったの
は学芸員さんによる解説文。特に「雪中白鷺図」(だったと思う)。
アメリカから里帰り中の二つの障壁画が、もともと裏表だった通り、
背中合わせで展示されているのもステキなことだと思う。
博物館の庭の桜もなかなかきれいだった~。
最後は毎年行っている白川の夜桜。ライトアップされた桜もいいし、
今年もここに来ることができたというそのありがたさを思った。
こちらも土曜日なのに、行った場所はどこも空いてましたよ。
祇園白川の夜桜を除いてですけど。
散策の日はたくさん歩くことも大事な目的なのでずっと動き回ってるんです。
で、鍵善って行ったことないんですけど老舗だし、よさそうですね♪
また行ってみよっと。
先日のお寺は那谷寺ですね。写真でみましたけどいいですねー!
ぜひ一度訪ねてみたいです。