星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

東コース 松竹大歌舞伎(1)正札附根元草摺 観劇メモ

2009-07-27 | 観劇メモ(伝統芸能系)

公演名    平成21年度(社)全国公立文化施設協会主催
       「東コース 松竹大歌舞伎」
劇場     春日井市民会館
観劇日    2009年7月25日(土) 12:00
座席     1階せ列


一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)

曽我五郎時致/片岡 愛之助   小林妹舞鶴/片岡 孝太郎

工藤左衛門祐経に父を討たれた曽我五郎時致は、血気盛んな若者に成長し、
父の仇を討とうと鎧を手にして工藤の館へ駆け出そうとする。
これを止めたのは小林朝比奈の妹の舞鶴。
女でありながらも、名うての大力の持ち主である舞鶴は、五郎と鎧の草摺
を引き合い、その行く手を阻む。しかしなおも五郎は駆け出そうとするの
で、舞鶴は五郎をかき口説いてその気を鎮めていく。
鎧などを引き合って力を自慢する「引き合い事」という荒事の演技を取り
入れた華やかな舞踊。

(歌舞伎美人より引用)


やっと見れたよ~。
肉眼でクッキリ! 五郎ちゃんの白い足の親指(笑)。
あ、いや、昨年末の南座顔見世。3階席の後ろのほうからオペラグラス越
しにこれを見つけた時は嬉しくて。
1階だったらお顔に見とれてしまい、きっと見逃していたはず・・・。
その時の観劇メモはこちら
※特別インタビューが付属しなかったので、今回はイヤホンガイド不使用。

そうです。
あの日京都で見た、松嶋屋コンビによる「正札附根元草摺」アゲイン!
最初、舞台中央にズラリ並んでいるのは、長唄とお囃子の人たち。
どこから現れるの? と思っていると、奏者たちの真ん中を割って
ツツツーと台座に乗って押し出されてくる二人。
(あ、前とオンナジ♪)
前回も思ったけれど、これ、やっぱり人形の設定なんだろうね。
特に愛之助さん、微動だにしないし、お顔がつるんと見えて美しいし、本
当にお人形に見えちゃった(笑)。
荒事の隈取りをしていても、なんて端正なお顔なんだろう~♪♪
五郎の衣裳の柄は揚羽蝶?
舞鶴は夏らしい淡萌黄色の衣裳に金糸使いがぐっと華やか。

ひとたび踊り出すと、五郎は血気盛んな若武者らしく勇ましい動きに。
力足も見得も、カッと見開いた眼も、愛之助さんはその風情がいいよね~♪♪
舞鶴のほうはそれほど怪力には見えないのに、五郎の鎧の草摺を引っ張り、
力が拮抗しちゃうところは、負けん気の強さが前面に出ている。
音楽の調子が変わり、舞鶴がさっきとは真逆の女らしい柔らかな踊りを見
せる。クドキのような踊りだよ~。

後見さんが出てきて二人、上半身が赤と白の市松模様に変わる。
先に舞鶴が準備をしている横で、腕組みじゃなく、両懐手の掌を前で交差
させてじっと立っている五郎の堂々たる男っぷり。
なんとカッコイイことよ~♪
小さな花道のほうに二人移動し、太鼓の音に合わせて、右、左、右・・・
と首だけ動かすのも人形のよう。

オープニングからワクワクの舞台。
これで次の演目への期待感も自然とわいてくるよ。

というワケで、今回は手短にまとめるつもりだったのにぃ・・・(汗)。
次の演目はあらためてアップじゃわいのう。

観劇メモ2につ・づ・く)


東コース 松竹大歌舞伎(2)義経千本桜 観劇メモ(このブログ内の関連記事)
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