Re:

わたしがとりとめもなく
かんがえている こと。

時代

2014-08-17 14:57:34 | something new
今はもう誰も住まない家に
紫の花の大木が
風に揺らされ花びらが散る

時は残酷で
ゆるやかに優しく
街を変えていった
人を変えていった
時代を変えていった

優しくしてくれたひとがいた
思い出だけ残っている

このにおい
目に映るすべて

もう二度と戻れない

いつか荒れ果てて
いつかなくなって



蝉時雨の中で
紫の花びらが地面で踊ってる


ひとり

2014-08-17 14:48:38 | something new
あなたは、悲しい時でも笑ってしまう

きっとひとりの世界でひとりで泣くのだろう

「泣いていいよ」と手を差し出しても
わたしの胸で泣くことはない

だからそんなあなたのそばにいる

あなたの哲学は
あなたを傷つける
それでもそういう風に生きてくしかない

背中合わせのベッドで
癒すことも癒されることもなく
それでも
やっぱり救われていた
あなたの体温に


あなたはこれから先もずっとひとり

どうしようもなくひとり

そして、わたしも

貝殻

2014-08-14 15:54:32 | something new
こんなにきれいな世界を教えてくれたのはあなたでした

きっと
あなたがいなくなっても

わたしは同じ海に出掛けていくでしょう

そうしてあの夏と同じように
きれいな貝殻をあつめるでしょう

あなたが波の中から見つけた宝物

潮風と太陽と幸福しかない

同じ波は来ないのに



ふたりでするなら
どんなことにも意味はあった

今は
意味がなくても
ひとりぽっちでも



砂浜にてんてんと
ふたりの 足跡
波が消しても

駆けだして追いかけてく

あなたは魔法みたく
黄色やピンクのいろいろなかたちの貝殻を
差し出した

足を波が優しくさらってゆく

ゆるやかに太陽が傾いて

顔をあげれば そこにあなたがいた

こんなにもきれいな世界を
あなたがくれたから




無題

2014-08-05 11:02:00 | something new
一瞬で消えてしまうのに

このなかにずっと残っている

夏が、終わるね

懐かしがって
夢にまででてきて
反芻して

永遠に戻れないのは皆一緒


約束がなくても、生きていけるね

どうしてだろう
最近は
むかしのことばかり


同じ時代を生きたこと
わたしの誇り

呪縛

2014-08-05 10:54:58 | something new
何回、聞いたろう?
もううんざりだと飛び出したい
きっと達成するまで呪縛のように続けるんだろう

いつも曖昧に笑って誤魔化しているけど
いい加減、わかって?

一番触れて欲しくない柔らかな部分を
平気で弄る
まるでそこらの小石を蹴るみたいに
わたしの存在はきっとそんなものなんだろう

美しい理想を
希望を
慣習を
理屈を
もう押しつけないで

だけど、わたしはきっとまた曖昧に笑うだけ

つなわたりのよう

愛って、縛りつけるものなの?


決意

2014-08-05 10:44:24 | something new
人は静かに決意するもの

ひとりで



こんなにそばにいても

どんなに離れていても

きっと おなじ


多分、そのくらいは決められる
「強さ」なんてなくたってそのくらいは

いつも頼っていたね

あなたが泣いていた夜
わたしも泣いていた


人はいつも、ひとりで行ってしまう
ひっそりと心を決めて
そうして歩き出してしまう

誰だって