魂のしくみからの独り言✨

過去の経験からその{意味}を探し・・
スピリチュアルな世界を知った私の独り言。。

月 (創作)

2020-05-28 10:11:00 | 2020


2020.5.7 満月🌕

💠


その昔

月は地球と共にありました。

共にある

というより

一部だった。


でも…

ある時代

地球に住まう者達が争い

月は

地球から離れてしまいます。


争いのエネルギーで弾き出されてしまったのです。


月は悲しみのあまり

泣いて泣いて…

全ての涙を宇宙に流してしまいました。


いつしか月は氷のように冷たい星となり

太陽の光が当たる時にしか

輝け無い星となりました。



地球は

月の涙を受け止める事しかできなくなりました。

地球が手を伸ばしても

虚しく空を切る。

なぜなら、

月は地球から手が届かないところ

だったから。


地球が月を感じられたのは

月が流した涙だけ。



地球は月の涙を大切に大切に

人間達を育みました。


月の存在を感じられるのは、

涙だけだったから。

大切にしたかったから…。


地球が月の姿を見るのは

太陽に照らされている時だけ

となりました。


月は悲しみの果てに冷たく固く閉ざし


地球は月を見守るだけ。


両者は離れ離れとなりました。


月も太陽も

お互いが大好きだったのに…


人間達の争いは

月と地球を引き離したのです。


争った人間達は

そんな事も知らずに

月の涙で

繁栄していきました。


💠


長い長い年月が経ち

ある時、


宇宙は語ります。


『もう戻らないか?』

と。


『争った人間達を許してはくれまいか?』

と。


氷のように固い月は言いました。

『人間の争いなど私には関係ありません。

争った人間を責めたりはいたしません。

一つでいると分からない。

分かれてみなければ、分からない。

人間は、分かれて、争って、自分達を知っただけ、

争いはその手段だっただけ』



宇宙は地球にも同じ事を聞きました。



地球は応えます。

『私も月と同じです。

私は人間の争いを間近に見てきました。

でも人間を責める事などありません』

宇宙はニッコリ微笑んで聞いています。


そして、

月と地球は

『私達は、一緒にいたいだけ。

元に戻りたいだけ。

一つに戻りたいだけ』





宇宙はゆっくり頷き…



月はゆっくりと

地球の真ん中に戻っていきました。


月は言いました。

『ずっとずっと戻りたかったの』


地球は言いました。

『ずっとずっと待っていたよ』


地球は

自分の欠けた一部…

いや、自分の核が戻ってきた喜びに歓喜しました。


冷たく固い月は

地球の優しいエネルギーで溶かされ

明るく赤く

地球の真ん中に戻りました。



太陽はそんな二人を見て

祝福するように

輝きをまし…


宇宙を強く照らしました。


宇宙は安心したように

ゆったりと

微笑んでいます。









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2 コメント

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素晴らしい創作ですね。 (hara-tadashi)
2020-05-31 11:32:47
初めまして。拝読させていただきました。
素敵なロマンあふれる創作に感動です。
エンディングの箇所は、感性の違いでしょうか私ならこうしたいと思いました。

しかし、月はまだ決心が付きかねていました。
太陽は毎日優しく月を照らしながら、問うてくれます。月の心の日々の動きは地球からはよく見えました。
満月は月の心が一番傾くとき。地球の心情を察して地球に住む人々もこの日ばかりは夜空を見上げて祈ります。
硬い心の月が打ち解けてくれるのは、宇宙にも何時のことかわかりません。
地球はただ祈っているしかないのでした。

失礼いたしました。
Unknown (Unknown)
2020-05-31 14:20:56
コメントありがとうございます。
素敵なエンディングをありがとうございます😊

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