社会人編の社員旅行ネタです。
多少セクシャルな表現がありますので、苦手な方は閲覧ご注意ください
*********
腰を両手で掴み一気に奥まで入れると、瑠璃さんの背中が大きくしなり、その分、密着度が高くなった。
中途半端に背中に掛かっている乱れた浴衣がやけに色っぽい。
思えば、ぼくも浴衣に袖を通したまま帯を解いただけの格好だった。
強く打ち付けると、腕で自分の身体を支えることも出来なくなったのか、瑠璃さんは腰だけを上げた格好になった。
片頬をシーツに押し当てたその顔をスタンドの灯りが浮かび上がらせ、瑠璃さんの表情が目に入った瞬間、背中がゾクリと震えた。
切なげに寄せられた眉根に薄く開いた唇、そこから漏れる喘ぎ声・・・
瑠璃さんを感じさせていると言うことに興奮が高まっていくのがわかる。
多分、ぼくの心にあるのは、征服欲が満たされたと言うあからさまな達成感で───
好きになった女性を好きなように抱き、満足させる。
男が女を愛すると言う事は、案外、こんなことなのかも知れない。
静かな部屋に肌のぶつかり合う音と、瑠璃さんの喘ぎ声が充満していく。
「・・いきそう・・」
すすり泣くような声で瑠璃さんが言った。
なんて可愛い声なんだろう・・
「瑠璃さん・・」
我慢が利かなくなりそうだった。
「ぼくも、いくよ」
強く強く、壊してしまいそうなほど強く打ち付けると
「高彬・・・!」
瑠璃さんが身体を震わせ、ぼくたちは同時に上り詰めた。
******
そっと顔を覗き込むと、うつぶせのまま瑠璃さんは放心したように目を閉じており、目尻には薄っすらと涙がたまっている。
精も根も尽き果てたと言う風にも見えるし、反対に充分に満ち足りた表情と言う風にも見える。
「瑠璃さん・・」
並んで横になり、瑠璃さんの頬に手を添えると、目を瞑ったまま瑠璃さんはコクコクと小さく頷いた。
何だろう。大丈夫、と言う合図だろうか。
瑠璃さんの背中に腕を回し抱き合ったままでしばらく過ごし、ふと気になって時計を見ると───
タイムリミットの1時間を少し過ぎていた。
「時間、大丈夫?1時間以上、経っちゃったけど」
「・・う、うん・・」
瑠璃さんは寝ぼけ眼で曖昧に返事をし、そうしてぼくの胸にぐりぐりと顔をこすりつけている。
小さい子どもがぐずっているようにも見えて、ちょっと笑ってしまった。
「部屋に戻る?」
出来ることならこのままここで朝を迎えたいけど、でも、そんなことをしたら、ぼくはともかく瑠璃さんが同室の女子社員に何を言われるか分からないから、そう聞いて見ると
「・・うん。戻るわ」
瑠璃さんはコクリと頷いた。
「起きなきゃ・・」
そう呟いて、自分の目を覚ますように両頬を手で叩いている。
うぅ・・、と言いながら両腕を突っ張らせノロノロと起き上がった瑠璃さんは、浴衣を掻き合わせて布団の上に座ると、そのまま目を閉じ俯いて黙り込んでいる。
「大丈夫・・?」
起き上がり顔を覗き込むと、ふいに瑠璃さんが顔を上げ、もの言いたげな目でぼくを見てきた。
「どうしたのさ、瑠璃さん」
しばらく待っても瑠璃さんが何も言いださないので、水を向けると
「あの・・」
「うん、どうした」
「部屋に戻らなきゃ・・だめ?」
「え」
「もう一回・・・、したいの」
「・・・」
思ってもみなかった瑠璃さんの申し出にびっくりしていると、ぼくの沈黙をどう受け取ったのか
「ちゃんとお願いするから」
そう言って、きちんと正座をして両手の指先を膝の前に付くと
「もう一回、して下さい。お願いします」
深々と頭を下げて見せた。
「・・・」
晴天の霹靂とはこのことで───
あまりのことに絶句していると、そろりそろりと心配そうに瑠璃さんは顔を上げ
「すごく・・・、気持ち良かったの・・だから・・」
顔を赤らめながら呟いた。
「・・・」
いや、何と言うか・・
瑠璃さんの口からこんな言葉が聞けるなんて・・・
「だめ?」
眉の下がった子犬みたいな顔で重ねて聞かれ
「だめなもんか」
ぼくは慌てて返事をした。
だめなわけ、ないじゃないか。
瑠璃さんの真正面に座り直し、何て言おうか少し考えて
「謹んでお受けします」
真面目に言い、両手を付いて頭を下げると、瑠璃さんも慌てたようにまた頭を下げてきた。
しばらくそのままの姿勢を保ち、そっと顔を上げると、瑠璃さんも同じように顔を上げたところで、目が合って2人で吹きだしてしまった。
少し笑って、2人で抱き合って布団に倒れ込む。
「気持ち良かったの?」
「うん。とっても・・。高彬は?」
「ぼくもだよ。気持ち良かった」
「うん・・」
情熱的なキスが始まり──
社員旅行の夜、ぼくたちはこんな風にして、2人の親睦を更に更に深め合って過ごしたのであった。
~長らくのお付き合いありがとうございました。
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多少セクシャルな表現がありますので、苦手な方は閲覧ご注意ください
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腰を両手で掴み一気に奥まで入れると、瑠璃さんの背中が大きくしなり、その分、密着度が高くなった。
中途半端に背中に掛かっている乱れた浴衣がやけに色っぽい。
思えば、ぼくも浴衣に袖を通したまま帯を解いただけの格好だった。
強く打ち付けると、腕で自分の身体を支えることも出来なくなったのか、瑠璃さんは腰だけを上げた格好になった。
片頬をシーツに押し当てたその顔をスタンドの灯りが浮かび上がらせ、瑠璃さんの表情が目に入った瞬間、背中がゾクリと震えた。
切なげに寄せられた眉根に薄く開いた唇、そこから漏れる喘ぎ声・・・
瑠璃さんを感じさせていると言うことに興奮が高まっていくのがわかる。
多分、ぼくの心にあるのは、征服欲が満たされたと言うあからさまな達成感で───
好きになった女性を好きなように抱き、満足させる。
男が女を愛すると言う事は、案外、こんなことなのかも知れない。
静かな部屋に肌のぶつかり合う音と、瑠璃さんの喘ぎ声が充満していく。
「・・いきそう・・」
すすり泣くような声で瑠璃さんが言った。
なんて可愛い声なんだろう・・
「瑠璃さん・・」
我慢が利かなくなりそうだった。
「ぼくも、いくよ」
強く強く、壊してしまいそうなほど強く打ち付けると
「高彬・・・!」
瑠璃さんが身体を震わせ、ぼくたちは同時に上り詰めた。
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そっと顔を覗き込むと、うつぶせのまま瑠璃さんは放心したように目を閉じており、目尻には薄っすらと涙がたまっている。
精も根も尽き果てたと言う風にも見えるし、反対に充分に満ち足りた表情と言う風にも見える。
「瑠璃さん・・」
並んで横になり、瑠璃さんの頬に手を添えると、目を瞑ったまま瑠璃さんはコクコクと小さく頷いた。
何だろう。大丈夫、と言う合図だろうか。
瑠璃さんの背中に腕を回し抱き合ったままでしばらく過ごし、ふと気になって時計を見ると───
タイムリミットの1時間を少し過ぎていた。
「時間、大丈夫?1時間以上、経っちゃったけど」
「・・う、うん・・」
瑠璃さんは寝ぼけ眼で曖昧に返事をし、そうしてぼくの胸にぐりぐりと顔をこすりつけている。
小さい子どもがぐずっているようにも見えて、ちょっと笑ってしまった。
「部屋に戻る?」
出来ることならこのままここで朝を迎えたいけど、でも、そんなことをしたら、ぼくはともかく瑠璃さんが同室の女子社員に何を言われるか分からないから、そう聞いて見ると
「・・うん。戻るわ」
瑠璃さんはコクリと頷いた。
「起きなきゃ・・」
そう呟いて、自分の目を覚ますように両頬を手で叩いている。
うぅ・・、と言いながら両腕を突っ張らせノロノロと起き上がった瑠璃さんは、浴衣を掻き合わせて布団の上に座ると、そのまま目を閉じ俯いて黙り込んでいる。
「大丈夫・・?」
起き上がり顔を覗き込むと、ふいに瑠璃さんが顔を上げ、もの言いたげな目でぼくを見てきた。
「どうしたのさ、瑠璃さん」
しばらく待っても瑠璃さんが何も言いださないので、水を向けると
「あの・・」
「うん、どうした」
「部屋に戻らなきゃ・・だめ?」
「え」
「もう一回・・・、したいの」
「・・・」
思ってもみなかった瑠璃さんの申し出にびっくりしていると、ぼくの沈黙をどう受け取ったのか
「ちゃんとお願いするから」
そう言って、きちんと正座をして両手の指先を膝の前に付くと
「もう一回、して下さい。お願いします」
深々と頭を下げて見せた。
「・・・」
晴天の霹靂とはこのことで───
あまりのことに絶句していると、そろりそろりと心配そうに瑠璃さんは顔を上げ
「すごく・・・、気持ち良かったの・・だから・・」
顔を赤らめながら呟いた。
「・・・」
いや、何と言うか・・
瑠璃さんの口からこんな言葉が聞けるなんて・・・
「だめ?」
眉の下がった子犬みたいな顔で重ねて聞かれ
「だめなもんか」
ぼくは慌てて返事をした。
だめなわけ、ないじゃないか。
瑠璃さんの真正面に座り直し、何て言おうか少し考えて
「謹んでお受けします」
真面目に言い、両手を付いて頭を下げると、瑠璃さんも慌てたようにまた頭を下げてきた。
しばらくそのままの姿勢を保ち、そっと顔を上げると、瑠璃さんも同じように顔を上げたところで、目が合って2人で吹きだしてしまった。
少し笑って、2人で抱き合って布団に倒れ込む。
「気持ち良かったの?」
「うん。とっても・・。高彬は?」
「ぼくもだよ。気持ち良かった」
「うん・・」
情熱的なキスが始まり──
社員旅行の夜、ぼくたちはこんな風にして、2人の親睦を更に更に深め合って過ごしたのであった。
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