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神戸電鉄 5000形電車

2012-09-01 21:22:34 | 電車図鑑・私鉄電車(関西)
老朽化の進んでいた初期の高性能車及び非冷房車置き換えのために登場した
車両である。
平成6年~平成10年にかけて4両編成×10本=40両が製造された。
製造を担当したのは川崎重工である。
編成の組み方は有馬温泉・三田・粟生側から順に以下の通り。

5000(奇数)+5100(偶数)+5100(奇)+5000(偶)

編成全車が電動車で付随車の設定は無いが、形式称号の「デ」が省略されている。
末尾番号奇数車に主制御装置と集電装置、偶数車にエアコンプレッサー、
補助電源装置(静止型インバータ)をそれぞれ搭載している。

車体は2000系のものをベースにしたアルミ製車体を採用している。
正面は非貫通2枚窓で向かって左側の窓が少し大きくなっている。
塗装はアイボリーに赤帯で2000系のものより少し色が淡いものを
採用している。
行先表示と種別表示は正面と側面にあり、いずれも字幕式である。

車内はロングシートで系列の阪急電鉄の車両に倣った木目調にオリーブグリーンの
シートモケット、日よけにはアルミ製のヨロイ戸を採用している。
旅客案内装置はマップ式とLEDスクロール式を併用したものを
ドア上に左右交互に配置した。
ドアは片側3か所、両引き戸で窓は一段下降窓である。

主制御装置はVVVFインバータ制御で神戸電鉄の電車で初めて採用した。
ブレーキは抑速ブレーキ付で回生ブレーキと発電ブレーキを併用する
電気指令式ブレーキである。
神戸電鉄では急勾配を走る沿線の特性上、抵抗器の負荷を超える電流を流してでも
電車を停車させる「非常電制」という装置を有していたが、この車両では
機器の信頼性が向上したことと、主制御装置の特性上、調整が難しいことから
これを廃止している。
台車は軸箱支持を軸梁式としたダイレクトマウント式空気ばね台車である。
駆動方式は平行カルダン駆動方式である。
運転台はデスク型前後操作式ツーハンドルマスコンで定速度機構を有する。

登場後、順調に増備を重ね、平成24年現在神戸電鉄で最大の勢力となっている。
平成15年~平成18年にかけてにワンマン化改造を実施して各ドアにドアセンサーの
取り付け、ホーム監視カメラ設置などの改造を行っている。
運用線区は公園都市線以外の各線である。


○車内。阪急7000系と8000系を割った雰囲気。


○旅客案内装置。登場後に休止された菊水山駅の部分にはステッカーが
 貼られて隠されている。


○運転台。2000系も同じレイアウト。


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