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南海電気鉄道 8000系電車

2012-03-09 09:29:11 | 電車図鑑・私鉄電車(関西)
老朽化が進んでいる7000系電車の置き換えのために登場した車両である。
平成19年から増備が進められ、平成24年時点で4両編成×7本=28両が製造された。
製造を担当したメーカーは東急車輛である。

編成の組み方は大阪・なんば側から順に以下の通りである。

モハ8000形+サハ8800形+サハ8850形+モハ8100形

主制御器と集電装置はモハ8000形とモハ8100形に、エアコンプレッサーはモハ8000形と
サハ8850形に、補助電源装置(静止型インバータ)はサハ8800形とモハ8100形に
それぞれ搭載されている。
南海電鉄では、万が一の車両故障時でも最低限の運用を可能にするため、主制御装置、
補助電源装置、エアコンプレッサーなど車両を運用するうえで必要な
機器類は原則として複数搭載するか、複数の系統を持つことを規定しているため、現状での
最小単位は4両編成となる。

車体はオールステンレス製で一部の部品にJR東日本E231系と同等のパーツを採用して
製造コストを抑えている。
正面は貫通型で中央部に貫通扉を備え、同型のほか1000系列及び12000系「サザン・プレミアム」との
併結が可能となっている。
帯色はブルーとオレンジで従来の車両ではステッカーとされていたが、日焼けによる劣化が著しく、
補修するとそこだけ目立つなど手間がかかることから敢えて塗装している。
行先表示及び種別表示は正面と側面にあり、行先は白色LED、種別はフルカラーLEDである。

車内はオールロングシートでE231系スタイルの大型の仕切り板を有する片持ち式バケットシートで
定員着席を促すためのスタンションポールを設けている。
モケットは一般席が茶、優先席がブルーである。
つり革も優先席付近をオレンジとしたものを採用しているが、おむすび型ではなく従来通りの
ドーナツ型を採用している。
ドアは片側4か所両引き戸で、LEDスクロール式旅客案内装置(一段表示)を鴨居部に左右交互に
配置している。
また、戸当たり部分やドア周りの床をイエローで塗装している。
従来の車両では照明周りに樹脂製のカバーを装着した半間接照明としていたが、
車両の難燃性基準の強化で使用できなくなったため、直接照明となった。

主制御装置はIGBT式VVVFインバータ制御でブレーキは回生ブレーキ併用電気指令ブレーキで
回生ブレーキは停止直前まで使用可能な全電気ブレーキとなっている。
台車は軸箱支持をモノリンク式とした空気ばね式ボルスタレス台車でモーターの駆動方式は
WN駆動方式である。
運転台は1000系と同等の横軸式2ハンドル式で計器類はアナログ式となっている。
集電装置はシングルアーム式で各電動車のなんば側に装備している。

基本的に4両編成単独で普通列車で運用されていることが多い。
平成23年9月からは12000系「サザン・プレミアム」就役に伴い、特急「サザン」運用にも進出し、
同列車の自由席車両として運用されている。



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