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岳南電車 モハ7000形電車

2013-04-24 15:58:04 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
東急より譲り受けて運用していた5000系電車の老朽化に伴う置き換えのため、
京王電鉄より譲り受けた車両である。
平成8年~9年に3両が導入された。

元々は京王井の頭線3000系電車の中間車のうち、同線の5両編成化の際に導入された
デハ3100形を種車としており、新旧の車番対比は以下の通りとなる。

岳南モハ7001号←京王デハ3103号 岳南モハ7002号←京王デハ3101号 岳南モハ7003号←京王3102号

製造は東急車輛で全車昭和46年製、改造は京王重機整備である。

車体はステンレス製で、運転台部分は窓周りがFRP、それ以外は普通鋼鉄製である。
これは本形式への改造にあたり、車体の両端を切り落として接合されたものである。
行先表示は正面向かって左側に設けられ、字幕式である。
塗装は従来車のものを引き継いだ赤に白帯でステンレス製となる側面部は赤帯が配されている。

車内はロングシートで原型の頃と大きな差はない。
ドアは片側3ドア両引き戸である。
ワンマン運転に対応するため、中ドアに整理券発行機、車内両端には運賃箱が設けられているが
モハ7001号車とモハ7002号車以降で機器が多少異なる。

主制御装置は抵抗制御でブレーキは発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキである。
運転台機器は同時期に廃車となった京王電鉄5000系電車のものを流用し(テールライトも同様)、
デッドマン装置、専用のATS、補助電源装置(静止型インバータ)を新規に搭載している。
基本的に単行運転用であるが、沿線でのイベントやラッシュに対応するため、
モハ7002号とモハ7003号は重連総括制御が行えるようになっている。

導入以降、平成9年に3両が出揃ったところで定期列車は全て本形式で置き換えられた。
現在でも主力車両として終日運用されている。


〇車内。モハ7002号車のもの。


〇運転台。


〇吉原駅を出るモハ7001号車。この車両だけ総括制御ができない。


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