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千葉ニュータウン鉄道 9100形電車

2013-01-15 12:39:38 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
北総公団線(当時)千葉ニュータウン中央~印西牧の原間延伸に伴い導入された車両である。
平成6年に8両編成×2本、平成12年に8両編成×1本の計8両編成×3本=24両が製造された。
製造を担当したのは日本車輛である。
編成の組み方は印旛日本医大側から順に以下の通り。

9101+9102+9103+9104+9105+9106+9107+9108

車番の見方は末尾1ケタが号車番号、十の位が編成番号で編成番号は第1編成が0から始まり、第2編成は9111から
始まる。
付随車は9103と9106でそれ以外はすべて電動車である。
補助電源装置は9103と9106、エアコンプレッサーは9101、9104、9108、集電装置と主制御装置は9102、9105、9107に
それぞれ搭載されている。

9000形電車と同じく千葉ニュータウン鉄道が所有し、北総鉄道が管理・運用を行っている。
「C-Flyer(シー・フライヤー)」車両愛称があり、「C」は「千葉ニュータウン(Chiba-new-town)」、「清潔(Clean)」、
「快適(Comfortable)」、「文化(Culture)」からで、「Flyer」は「速達列車」を意味する。

車体はステンレス製、先頭部分は鋼鉄製で鳥のオナガをイメージした独自の流線型となっている。
貫通扉は左側に寄せられ、運転席を広くとった構造を採用した。
ヘッドライトは角形ユニットのものを正面中央に標識灯を正面上部の行先表示左右に配置している。
行先表示は正面上部が列車番号、種別と行先の日本語表記のみ、正面窓下部がローマ字表記、
側面は種別とローマ字併記の行先表示でいずれもLED式である。
カラーリングは正面スカートと車体下部がブルー、戸袋部分や行先表示の周りににグレーの装飾帯が入る。
先頭車運転席側のドアは車いすスペース近くのドアをブルー、中間車のクロスシート近くのドアにイエローで
それぞれ着色されている。

車内は先頭車がオールロングシート、中間車が片方の車端部をクロスシート、それ以外をロングシートとした
セミクロスシート配置である。
ドアは片側3か所・両引き戸であり、最初の2本はLEDスクロール式の旅客案内装置を各ドアに、
9121編成はチドリ状にそれぞれ配置している。
3・6号車には日本の通勤形電車で初めてカード式公衆電話を設置した電話コーナーが設けられていたが、
携帯電話の普及と走行区間の大半が地下で用を為さないことから平成9年までに撤去されている
(9121編成は当初より搭載していない)。
なお、座席の配置の仕方や化粧版などは最初の2本と追加で増備された9121編成で改良が加えられている。

主制御装置はVVVFインバータ制御でブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキである。
台車は軸箱支持をSU形ミンデン式としたダイレクトマウント式空気ばね台車でモーターの
駆動方式はWNカルダン駆動、ないしTDカルダン駆動方式である。
運転台はワンハンドル式で車両モニタ装置のディスプレイが設置されている。
これらの機器類は京成電鉄3700形及び北総鉄道7300形と同じものを採用しており、車体が大きく
異なるものの実質的に同じ電車ということができる。

運用範囲は北総線、京成電鉄押上線、都営浅草線、京急線、京急羽田線などで主に羽田空港直通列車で
使われていることが多い。
京成スカイアクセス開業後もスカイアクセス線経由で成田空港に乗り入れる機会はなく、印旛日本医大での
折り返しとなる。
また基本的に京成本線の青砥から京成上野方面と高砂から京成船橋経由で成田空港方面への運用は無く
過去にも臨時列車で数回乗り入れた程度である。


〇先頭車。運転台側の青いドアは車いすスペースの近くを示す。写真の9111編成は車体が梨地仕上げ。


〇中間車。黄色いドアはクロスシートの近くを示す。


〇中間車のクロスシート。かつてあった電話コーナーの近くだけ4人向き合わせとなる。
 9121編成だけクロスシートは片側だけの配置となり向かいはロングシートになっている。


〇現時点でのラストナンバーである9121編成。車体側面の一部が光沢仕上げとなり、
 夕日を受けて輝いているのがわかる。


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