水の丘交通公園

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横浜高速鉄道 Y000系電車

2010-12-13 21:00:00 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
東急こどもの国線(長津田~こどもの国間)で運行されていた7000系電車の
老朽化に伴う置き換えと同線の通勤路線化のために導入された車両である。
平成11年に2両編成×3本=6両が製造された。
製造メーカーは東急車輛である。
編成の組み方と構成形式はこどもの国側から以下の通り。

デハY010形+クハY000形

主制御器と集電装置、補助電源装置(静止型インバータ)はデハY010形に、
空気圧縮機と蓄電池はクハY000形に搭載されている。

車体はオールステンレス製で同時期に東横線で営業を開始し、後に目黒線に転属した
3000系電車とほぼ同じとなっている。
正面はFRPカバーが取り付けられ、非常用貫通扉が向かって左側に設置されている。
ヘッドライトはケースは角型だが、ライトは丸型のものとなっている。
塗装はブルーとイエローのラインが正面と側面に入り、先頭部分で上と下に別れ、
社名の頭文字である「Y」をあしらっている。
行き先表示は運転区間が短く限定されることから、正面にのみあり、
LED式を採用している。

車内はオールロングシートでオレンジ色のモケットを採用している。
なお、優先席も同じモケットである上、近年、大手私鉄を中心に実施されている
吊革のオレンジ化も実施されていない。
扉間は12人掛けで3人掛けずつの間隔でスタンションポールが設置され、扉付近の
境界部分には大きめの板状の仕切りが設置されている。
側面窓は2連式の一段下降窓でドアは片側3箇所、両引き戸である。
ドア上にはLEDスクロール式の旅客案内装置が左右交互に設置されている他、
各ドアに開閉予告チャイムが設置されている。

主制御装置はIGBT式のVVVFインバータ制御方式でブレーキは回生ブレーキ付き電気指令
ブレーキである。
主制御装置は補助電源装置の静止型インバータと一体のデュアル機能装備のもので
通常は3つあるインバータのうち2つを走行用、1つを補助電源用に使用するが、
補助電源用のインバータが故障した場合、走行用の片方を補助電源用に
まわす事が出来る構造となっている。
台車はダイレクトマウント・空気バネ式のボルスタレス台車で軸箱支持はモノリンク
方式である。
モーターの駆動方式はTDカルダン方式である。
運転台はワンハンドルマスコンでワンマン運転に対応するため、乗務員室を広めに
確保している他、ドア開閉装置、放送装置、ホーム監視モニターなどが
設置されている。
また、TIS(車両情報装置)が運転台コンソールに設置され、走行関連機器や
サービス機器の監視など、乗務員支援に用いられる。

運用はこどもの国線のみで、営業運転で他の路線に入る事は無い(回送や試運転、
イベント列車を除く)。
3本中通常はラッシュ時2本/データイム1本であるため1本は予備車となる。
平成13年のゴールデンウィークや夏休みなどの行楽シーズンには2本を繋いだ4連で
走ることもあったが、翌年以降は列車間隔を10分間隔に詰める事で対応している。
予備車の1本は通常、長津田駅構内に留置され、時折、長津田工場と検車区の間で
牽引車として使われている。


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