宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

目元、口元の保湿ケア!!

2020年11月26日 18時49分04秒 | スキンケア
空気がカラカラに乾燥しています
手のひらが乾いて、指先が硬くひび割れし始めている方もいることでしょう。

当然、顔の皮膚も、水分を失ってカピカピになり始めています

顔の皮膚が乾燥すると、さまざまないやなことがおこります
目元や口のまわりの小じわの原因となります。
乾燥による湿疹や赤ら顔になります。
これが続くと、くすみとシミの原因となってしまいます。
また、ニキビや吹き出物が出やすくなります。

顔の乾燥のサインとして、まずはくちびるがかさつき、皮がむけたりヒビキレしたりかゆみが出たりします。
同時に目のまわりがつっぱって、ちりめんじわがでたり、かぶれてかゆくなったりします。

さらにこれから心配なのが、マスクのトラブルです

コロナ禍にあって、マスクを外すことはできません。
一日中、マスクをすることも多くなります。
暖房の効いた部屋でマスクをずっとつけていると、マスクの下の肌に汗がたまりむれます。
このムレにより、肌荒れやかゆみ、赤みがでます。
また、雑菌が繁殖し、ニキビや毛嚢炎がなかなか治らないという状況になります。
ムレていると、保湿されていると勘違いしがちですが、実はむしろ乾燥するのです。
くちびるの乾燥とひび割れもおこります。
マスクの下の肌は、とても敏感でトラブルの起こりやすい状況なんです

つまり。

暖房の部屋で汗をかくと、マスクの下の肌はトラブルが起こりやすいのです

これらの予防は、とにかく保湿のスキンケアですね。
ただし、オイルやこってりしたクリームを塗りすぎると、ニキビや毛嚢炎が悪化します。
だから、保湿ケアの選び方にも注意が必要なんですね。

当院では、顔用の保湿ケアクリームやリップクリームを処方しています。
保険で処方をご希望の方はお申し出ください。
また、しっとり!もちもち!オールインワンジェルは、乾燥肌にもニキビ肌にもぴったりなので、簡単で便利なスキンケアです。
同じシリーズで、12月には、リップ&アイを発売開始します。(12月2日クリニックにて販売スタートします)
これは、やはりパーフェクターワセリンをメインにセラミドやビタミンEを加えたくちびると口のまわりと目元用に作った保湿化粧品です。特徴は、べたつかず潤いを与えるジェルクリームで、くちびるに塗ってマスクをしてもマスクに張りつかず快適なテクスチャーです。
また、寝る前に塗って、くちびるや目のまわりの水分パック効果を実感してください。
くちびるに水たっぷりのうるおいとオイルのテクスチャーが、使い心地抜群ですよ

これから、どんどん湿度はさがり、肌はあっという間に乾きます。
炎症を起こしてしまってから治すのではなく、保湿ケアで予防し続けるのが重要ですよ


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今こそ、治すチャンス!!

2020年11月22日 07時18分13秒 | 診断と治療
このところ、季節が戻ったような暖かさを感じますね
外を歩いていると、汗ばむように感じる日もあります

先週まで、秋のスギ花粉が飛散しており、くしゃみや鼻水がひどい方や、全身のかゆみが悪化していた方も多かったのですが、今週に入り少し改善しています。
スギ花粉が少し減ったのかもしれないし、暖かさで暖房をつけなくてすむことも要因かもしれません。
汗ばむくらいなので、自然に全身の保湿が出来ていることも良かったのでしょう

秋の過ごしやすいこの時期にこそ、湿疹やかゆみ肌をしっかり治しておきましょう

なぜかと言えば、寒さが進んで暖房を連日つける生活になると、必ずといって良いほど、顔の肌荒れや手湿疹、全身のかゆみがひどくなるからなんです

でも、慌てないで

過ごしやすい今の季節こそ、丈夫な肌をすくるチャンスなんです

湿疹がある方は、今のうちに集中して治しきっておきたいものです。
また、今、調子の良い方は、そのきれいな状態を維持するべく、しっかり保湿ケアをして欲しいのです。
調子よいから手を抜くのではなく、調子よい状態を続けるよう意識してください。


先週の湿度は20パーセントと異常に低かったのですが、今週は50パーセントでした。
この違いは実に大きいのです。

これから冬が来ると、湿度は下がり、カラカラに乾いた風がふきます。
その上、エアコンやファンヒーター、床暖房といった部屋全体を暖める暖房器具を使うと、全身の乾燥は急速に進行するのです。
こうなると、大人も子供も、全身のかゆみが強くなってしまうのです

だからこそ、今から、真面目に保湿クリームのスキンケアをしましょう
しっかりとした潤いある土台を作っておき、寒くなったら靴下、ネックウォーマーなどや重ね着で自分の身体を内側から暖めるのです。
べたつきが苦手な方は、しっとり!もちもち!オールインワンジェルがおすすめです。
少量でもすばやく伸びて塗りやすく、べたつきがないので、すぐに服を着ても不快感がありません。
保険の処方でも、さまざまな大雨の保湿クリームを処方していますので、お気軽にご相談ください

~~~YouTube動画について~~~
肌保湿研究所のYouTubeでは21本の動画をご紹介しています。
スキンケアのアドバイスを、皮膚科医の立場からさまざまなパターンでお伝えしています。
私は薬にたよるだけの治療ではいけないと思っています。
なので、わかりやすくYouTube動画を使って正しいスキンケアをお話ししているのです。
是非とも上手に活用してくださいね。

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これからの季節の過ごし方の注意(その2)

2020年11月11日 07時12分09秒 | スキンケア
急に寒さを感じるようになってきましたね

同時に空気の乾燥が厳しくなってきました。
最近、暖房をかけていない室内の湿度をはかってみると、なんと25%でした
サハラ砂漠でも30%以上だといいますから、かなりの乾燥です
ここまで湿度が下がると、皮膚の乾燥は避けられません

もう10年以上、私は、暖房をつける前にまずは重ね着をと申し上げています。
このブログを書いているこの部屋の温度は19度。
少しヒンヤリくらいです。
私は、タンクトップ、ワンピース、カーディガンの3枚に、パンツ、靴下の格好です。
ポイントはここにさらに一工夫です

首回りにネックウォーマーを2枚巻いています。
膝下にはレッグウォーマーをはき、暖かい膝掛けを腰回りからお腹にかけてかけています。

もう、身体の芯からぽかぽかしてきて、じんわりと汗ばんでいます

そうなんです。
これがポイントです

首や手首や足首を冷やさないこと
お腹周りを温めること。
つまり、身体の部分で大事な血管を温めることがポイントなんです。

こうして身体の中からあたたまると、全身にじんわりと汗をかくほどで、重ね着をしているとこの汗が蒸発しないので保湿効果があるのです

身体の血管を温めることと、重ね着をすることで、冬の全身の乾燥肌の予防が出来るんですよ

ところで、当院は真冬でも暖房はやや控えめで、窓は開けて換気を行います(正直、寒いですよ)。
これは以前からやっていたことで、患者さんにはコートを着たままで診察室に入っていただき、服を脱ぎ着は電気ストーブの前で行っていただきます。
エアコン嫌いの私は診察室をあまり暖めません。
エアコンをつけると、空気の乾燥が著しく、皮膚的にも、ウィルス的にもよろしくないと考えています。
なので、こちらから拝見するまでコートやオーバーを脱ぐ必要はありません。
暖かい格好でおいでくださいね。
この診察の仕方はもう何年も以前から行っており、皆さまには重ね着の効果についてや過剰暖房の危険性についてのご説明をし続けてきました
今年の冬も行いますが、これは偶然にもコロナウィルス対策にも大変有効ですね
クリニックは少々ヒンヤリ気味ですが、皮膚の乾燥予防に加え感染予防対策でもあるので、なにとぞご協力ください

そうです。
コロナ禍の中、今こそ、暖房を最小にひかえ、重ね着を実行しましょう。
空気の乾燥はお肌の敵ですし、ウィルスも増えやすいので要注意なんです。
ちなみに。
暖房でぽかぽかに暖めると、加湿器はいくらかけても効果はでません
部屋があまり暖かくなければ加湿器は効果的です。ご参考にしてください。

肌保湿研究所のYouTube動画では、すでに20本の動画が出ていて、患者さんからも色々とご感想をいただけるようになりました。
ありがとうございます
とても励みになるし、やる気も出ますね
YouTube動画でやってほしいテーマがありましたら、診察時にでもおっしゃってください。参考にさせていただきます。
スキンケアは、皮膚病の予防と治療の重要なポイントです。
正しく学んでいただければうれしいです
本日、21本目の動画をアップしました。
新米ママ必見の内容です。赤ちゃんの肌トラブルにお悩みの方、見てくださいね。

~~~お願い~~~
来院時は、マスクを必ず着用してくださるようお願いします。
待合室での会話はお避けください。静かな待合室にご協力ください。
患者さんのお話をよくお聞きするために、診察室内で2メートルのソーシャルディスタンスをとっています。
換気のため、窓を開けていることが多いので、寒い場合もあるかとおもいますので、暖かい格好でおいでください。

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これからの季節の過ごし方の注意(その1)

2020年11月05日 07時28分31秒 | スキンケア
祝日に久しぶりに、ネズミの住む国に遊びに行きました
寒くも暑くもない過ごしやすい気候で、パーク内で11時間も歩き回りました。
一体、何万歩歩いたか・・・と思うほど、足がパンパンになりましたが、楽しい休日でした

さて。

11月になり、日に日に寒さが深まってきました。
衣替えをすませて、冬支度はバッチリの方も多いと思います。

これからの季節、お肌には最も厳しい季節とも言えます。
それは。
もちろん、乾燥です。

そもそも、乾燥とは何でしょうか。

冬、乾燥するのは当たり前!!と思っている方がほとんどだと思います。
だから、こってりするクリームやオイルなど、べたべたするものを塗りたくなると思います。
でも。。。
よ~~~く、考えてください。
皮膚の脂は、毛穴から出てきます。
そして、そのアブラの量は、気温で変化するものではありません。
一番気温に反応するのは・・・・実は、汗の量なんです。

そうです。
これからの季節、すごく変化するのは、実は、汗の量なんですね。

寒くなり、全身からの汗の量は減っていきます
さらに、運動もあまりしなくなり、暖房のきいた室内にこもりきりになると、さらに汗は出にくくなりどんどん蒸発してしまうのです

だから、全身の乾燥を防ぐには、毎日の一定の運動、ゆっくりの入浴などで、発汗を促すことが有効なんですね。
とはいえ、なかなか、毎日の運動は難しく、忙しいとゆっくりの入浴の時間もとれないこともありますね。
さらに、学校やオフィスや自宅でエアコンが長時間つき始めると、少ない汗もどんどん乾いてしまいます

なので、これからの季節は、全身の汗の量を意識して、上手に保湿ケアを続ける必要があるのです

長くなるので、続きは次回にしますね。

当院では、患者さんのお肌の状態や年齢に合わせて、多くの種類の保湿クリームを処方しています。
これからは保湿ケアがとにかく重要です。
保湿ケアだけのご相談でも大丈夫。お気軽にご相談ください

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