雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

沖縄・奄美が梅雨入り

2024-05-21 18:51:06 | 日々これ好日

    『 沖縄・奄美が梅雨入り 』

   本日 気象庁は 沖縄・奄美地方が
   梅雨入りしたとみられる と発表した
   平年より 沖縄で11日遅いそうだ
   当地などは この数日は晴れが続き
   今日も 多くの地域で 30℃を超えている
   梅雨入りは もう少し先になるが
   すでに 真夏に近い天候が 度々顔を見せそうだ
   長期予報も 今年の夏は暑いと 
   この数年聞き慣れた 予報が伝えられていた 
   テレビなどでも 暑さ対策を色々教えてくれているが
   腹八分目 行動も八分目で 酷暑に備えたい

                   ☆☆☆
   
   

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白と黒の間 ・ 小さな小さな物語 ( 1769 )

2024-05-21 08:00:20 | 小さな小さな物語 第三十部

今月18、19日の二日間にわたって行われた、将棋の名人戦第4局は、挑戦者の豊島将之九段が藤井聡太名人に勝利し、一矢を報いました。
両者の全対戦成績は、豊島九段12勝、藤井名人25勝とかなりの差がありますが、毎局熱戦が繰り広げられていて、今回も乱戦模様となりましたが豊島九段が制し、この対戦成績を1勝3敗になりました。
それにしても、毎回思うことですが、例えばこの名人戦では、それぞれの持ち時間(考慮時間)は9時間ずつですが、今回の場合、残り時間が豊島九段9分、藤井名人が6分でしたから、対局時間は2日間にわたって、正味18時間程度に及んでいることになります。
その時間を走り続けているわけではありませんが、最先端のコンピューターを上回るようなレベルの思考がなされているわけですから、驚嘆するばかりです。

「黒白(コクビャク)をつける」という言葉があります。「白黒(シロクロ)をつける」と言う場合もあります。同じ意味でしょうが、黒と白が入れ替わると読みが変るところが何とも味があります。
この言葉の発生元は囲碁だと思いますが、勝負事という物は、スポーツも含めて「白黒」が短期間ではっきりと示されるだけに、それを仕事にするとなれば、なかなか厳しいものです。
白も黒も色の一種だと思うのですが、わが国の古い文献に最初に現れる色は、「白・赤・青・黒」だそうです。もちろん、たまたまこの4色だけが記録されているだけで、もっと多くの色が使われていたかもしれませんし、人々が認識する色の種類は、現代人と変らないか、それ以上に色彩に対して鋭い感覚を有していたかもしれません。

その中で、「白と黒」は対極の存在として使われることが多かったようです。それは単なる「色」としてだけではなく、様々な場合に用いられています。
例えば、前記した「白黒をつける」と言った場合は、広範囲の場面で「決着させる」事を意味します。
白は潔白、純白のドレス、白馬に乗った王子様、といったように、正しい、清潔、明るさ、などを示唆する場合が多いようです。黒は、ダークホースといった希望の星のような存在もありますが、暗黒、腹黒い、ブラック企業、といったマイナスイメージが多いようです。
簡単に言いますと、白色は、すべての光を反射してしまう色で、黒色は、すべての光を吸収してしまう色といえますが、正しくは、そうした純粋の黒という物は存在しないそうです。
私たちの日常にある色や現象は、純粋の白や純粋の黒などという物はまず存在しておらず、白から黒に至る微妙な変化に一喜一憂しているような気もします。

絵の具の白と黒を等分に混ぜ合わせますと「灰色」になります。つまり「グレー」です。絵の具の白と黒の量を変えていくことによって、様々なグレーが誕生します。ほんの少し灰色がかった白、果てしなく黒に近いグレー、等々、その配分によって、あるいはその色の受け取り方によって、人の生き様は大きく変り、取り返しの付かないミスを犯すことがあります。
ゲームやスポーツなどにおいて「白黒をつける」のは結構ですが、日常生活において、あるいは何かを決断するときには、白か黒かにのめり込むことなく、その間には、広大なグレーが存在していることを心に留めておく必要があるように思うのです。

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