My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

電気自動車が普及する未来-どこにどう普及するか4つの仮説

2010-07-09 13:50:03 | 2. イノベーション・技術経営

前の記事「電気自動車は意外と早く普及する」では、電気自動車(以下EV)が手軽な性能の良さと燃料効率が本質的に評価され、航続距離やコストなどの問題は徐々に解決に向かっているため、意外と早くに普及し始めるかも知れない、という趣旨のことを書いた。

で、シナリオによっては2020年に新車市場の3割をEVが占めるなんてこともありうるかもしれない、と書いた。
(もちろんベースシナリオは1割程度、と思っている)

じゃあ、具体的にどのような市場でどのように普及していくのか、というのをこの記事では書いてみようと思う。
具体的な数字の試算は、ここではしない。

ちなみに普及率の数字自体は
・技術の進歩(問題点の克服)
・補助金(インフラ整備含む)
・EV周りの第三者プレーヤーの増加(充電器メーカー、スタンド、カーシェアリング、自動車保険など)
の3点に依存するので、それぞれが高いか低いかでシナリオを組んで数字を出すことになる。

しかしここでは、数字以前に仮説的にいえることは多いので、それをたたき台として出してみる。

1. 先進国では、欧州と日本がEV普及の中心になる。米国でのEVの普及はカリフォルニア州と北東部の州に限られ、米国全体の普及率は欧州・日本には全く及ばない可能性

まず、ハイブリッド車普及時も同様、欧州(ディーゼル)、日本と比べ米国はガソリンが安いため、
相当EVのコストが下がらないと、または相当の補助金が入らないとEVがお得にならない。
また、米国は(農業を除き)ある特定の製品に補助金を出すのが極端に難しく、欧州・日本レベルの補助金が入ることは期待できない。

前回のコメント欄で議論になったように、EVは最終的には補助金なしで経済的に成り立たなければ普及しない、というのは全くその通りだが、
初期的に巨額なインフラ投資や開発投資を軽減する方法がなければガソリン車との競争に負けてしまう。
(そしてどんな巨大メーカーでも、それら必要投資を全て受けられるほどの財務体質を持つ企業はいない)
そのためにどの程度の額が必要か、というのが国の経済への考え方によって異なるわけだが、
米国はそのレベルが(農業を除き)、欧州・日本に比べて低いので、当然普及は遅くなるだろうという予想。

ただし、カリフォルニア州や北部の州は、炭素税や環境負荷税などが導入され、税金の後押しによって、欧州・日本程度の普及率になる可能性は高い、と考えられる。

次にその欧州・日本・北米の一部では、どのように普及するかを都市と郊外に分けて見る。

2. 先進国では、都市部と郊外・田舎では異なる普及の仕方をする。都市部は公共交通機関とカーシェアリングが主導して普及が始まる

公共交通機関が発達した都市部では、そもそも車の需要が少ない。
そこでも車を買う人、駐車場代などコストを気にして車を買わない人の二つの消費者セグメントに分ける。

まず車を買う人は、ステータスとして購入しているケースも多く、このセグメントにEVを訴求するのは一般には難しい。
高級車セグメントは、更に3つ程度に分かれるのだが、その中でも環境意識が割と高く、Value for Moneyを気にする若い層(昔レクサス開発部が「ボヘミアン」と呼んだような)くらいでないと、EVを訴求するのは難しいだろう。
このセグメントは小さいから、EVメーカー全社の受け皿とするのは難しい。
(ちなみに前に紹介したTeslaは、このセグメントを狙ってスポーツカーを出している。一社なら良いが。)

一方、都市の大部分を占める「車を買わない人」だが、中には「買い物のときだけでも車を使えたら便利」と考える人も多い。
こういう人たちが車を買わないのは、駐車場代の高さ、税金など維持費が見合わないからである。
彼等に車を提供するのが「カーシェアリング」であり、米国では都市部を中心にかなり普及し始めている。
私もボストンでZipcarを使っていたけれど、住んでるアパートの駐車場に2台止まっていて、空いていれば1時間~借りることが出来る、というもの。

「駐車場に充電器設置が必要」「どうせ航続距離がまだ短く、近距離しか走れない」というEVの特性も、カーシェアリングには非常に合っている。

今のところ難点は、カーシェアリング会社から見てEVを利用するメリットが少ないということ。
充電に時間がかかるのでは、稼働率を上げたいカーシェアリング会社にはデメリットだし、保険やその他のコストもかかりすぎる。
恐らく、補助金とEVメーカーとの提携の組み合わせで車両購入価格を安くし、Resellや保守の心配を減らすことで、
難点を乗り切って、都市部EV普及の旗手を担ってもらうことになるだろう。

もう一つは、バスなど公共交通機関のEV採用で、これはヨーロッパや米国の一部で始まっている。
「音がなく近づいてくるから危険」という問題もあるが、乗客にとっては「静かで乗り心地が良い」ものだ。

3. 郊外・田舎では、通勤・買い物・ちょっとした外回りに使う人々の2台目、3台目需要として消費されていく

一方、比較的乗車距離の長い郊外や田舎では、2台目需要にこたえていく形だ。
EVは、通勤や買い物などルーチンな使い方をする場合には最適である。
一台目は、旅行など遠出も出来るガソリン車、二台目は普段の通勤や買い物に使うEV、となるのではないか。

もちろん、スーパーや車利用者が多い企業のオフィスには、充電スタンドを設置してもらわないとならず、ここで、最初は補助金が大活躍することになるだろう。
スーパーなどでは「駐車場チケット」の代わりに「充電チケット」を支給するだろうし、
会社でもガソリン代支給の代わりに、充電スタンド設置をするようになるだろう。

こういうことが出来るのは、田舎でも比較的乗車距離の短い日本や欧州だけと考えられる。
米国の田舎では通勤などルーチンな乗車でも、平均乗車距離は100kmを越えるとも言われ、これではEVでは難しそうだ。

4. 途上国市場は大きくなり、2020年には先進国市場に迫る可能性も。しかし、求められる価格・性能は先進国市場より低い

最後に忘れてはいけないのは途上国市場だ。
多くの新興国・途上国では、電話で固定網が普及する前に携帯電話網が普及してしまったが、これと同じことが自動車で起こる可能性はある。
特に、現在徐々に発展している、新興国のTier2、Tier3の都市の郊外や農村部(例えば中国の農村部)で、
ガソリンスタンド網の変わりに電気自動車用の充電インフラを充実させる、という考え方は現実的になっていくだろう。

現状でガソリン車のインフラが普及していない、というのはEVにとっては非常に魅力的な市場だ。
ただしそこで普及する車は、先進国ほどの性能は必要なく、価格もずっと安いものである必要がある。
現在中国の農村で出ているという、約70万円の鉛電池のEVが普及するとはとても思わないが、せいぜい100万円程度のEVを作っていく必要はあるだろう。
この辺り、VWなどヨーロッパ企業では既に開発が始まっていると聞く。

携帯電話ではないが、2020年のEV市場の約半分~3分の一はこういった途上国が占める可能性は否定できない。

以上、電気自動車の普及について、4つの仮説をご紹介しました。
是非、識者の方のコメントなどお待ちしてます。

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24 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガソリン消費だけ減らしても (sil)
2010-07-10 01:06:18
 内燃機関をEVにしても精製されるナフサが減るわけではないので、結局はガソリンになる重ナフサ(でしたっけ?)は何らかの形で燃焼させなければならない。
 日本では自動車需要の低迷によりガソリンは供給過剰で、タンカーで輸出していたと思いました。そのため、「EVは何のために必要なのか」という問いに行き当たります。
 で、結局のところ「地球のために何かをしたいと思ってる人にEVをあてがうことで、彼らの自己満足を満たす、あるいは、罪悪感を軽減するためのもの」なのかなと。となると、炭素の発生源を他人に押し付けるだけのEVでは、途上国が買う動機にはなりゃしないかなと考えてしまいますね。
 先進国でEVを普及した場合、先進国はEV普及の影響で余剰となったガソリンをカーボン排出規制のない途上国に売って利益を得ながら、かの地に植林して「カーボン低減の措置」と「エコへの協力」を謳うんでしょうね。
 という意味では、先進国がもっとも幸福になれるのは、途上国にEVを普及させることではなく、ガソリンのインフラを普及させる事ではないでしょうか。
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競争力の視点 (あk)
2010-07-10 05:48:51
韓国をはじめ、中国や東南アジア、更には南アメリカやインドも安い車を輸出してますから、技術の結晶のような電気自動車ぐらいしか日本が生き残る選択肢がないのも理由と思います。米国、欧州を巻き込んで法律的に燃費の悪いガソリン車を追いやることで国内メーカーの寿命が少し延びる、かも?
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電気自動車は、イノベーティブな製品なのか? (ysjournal)
2010-07-10 08:57:36
Lilacさん
識者でなのでのですが、ちょっくらコメント。

結論、電気自動車は革新的な製品ではないので、利便性、経済性が内燃機関自動車を凌駕しなければ普及しない。

車産業は裾野が広いので、電気自動車も、技術やビジネスモデルなどで目に見える様な進歩があったりして面白いのですが、移動する乗り物という意味では、何一つ真新しいことはありません。

環境に良いとか静かだとかは、(何回も言いますが)本質的な問題ではないと思います。

利便性で言えば、ガソリン補給と同じ手間と時間で、航続距離が長いということが必要になります。

経済性でも、まだ車自体が高い上に、インフラ整備を商業ベースで出来る目処さえたっておりません。(これも何度も言いますが、補助金ありきのイノベーティブな製品なんて成功するのでしょうか)

今より不便で高価なもの、それらの物理的制約が大きくて、将来的にも暗い製品だと思います。

例えば、携帯電話の出始め、25年くらい前(?)確か日本では、車載電話として始まったと思いますが、大金叩いて取り付けて、一分100年円(だったと思います)でも、本当に革新的な製品で、需要があったので今日まで進歩したのだと思います。

都市部での普及は、あり得ると思いますが、ニッチ的な存在で終わると思います。

途上国でも、安物電気自動車は、タタと同じ道(まだ確定してないけど、将来の見通しに影)を辿りそうです。インフラにしても、ガソリンスタンドの方が普及し易いと思います。

イノベーション好きのジレンマに陥ってません?
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消費者が本当に求めていることは? (samraiusa)
2010-07-10 11:18:03
ysjournalさん、
「イノベーション好きのジレンマ」とおっしゃる意味がよくわかりませんが、「EVが既存製品に対し”消費者の観点から”必ずしも革新的とはいえない」という見方については(私は「イノベーション好き」ですが)同じ立場です。
私は、R&Dマネージメントに携わっていますが、画期的な製品だとして世に出した、または、出そうとしたものが、結局、”消費者の観点から”十分な差別化と画期的なベネフィットにつながらずに失敗した経験が(恥ずかしながら)何度もあります。Lilacさんの本記事のような、消費者・市場セグメントを区別した考察・議論はとても興味深いですが、私の個人的な考えでは、それでもなお、ysjournalさんが意見されるように、EVの売り文句である「環境に良い」、「静か」、「家庭で燃料補給できる」は、”消費者の観点から(Developing Countries においても、というよりも、むしろDeveloping Countriesにおいてこそ)、本質的にIncrementalなベネフィットの範囲を超えないと思います。結局消費者は、製品をこじ開けて、中になにが入っているかなんて、気にしません(我々技術開発者にとっては悲しい話ですが)。中の技術からスタートして、こんな利点がありますよと説明しても、それが消費者の本質的な欲求(Jobs-To-Be-Done・・・Lilacさんは、個人的にあまり意味がないと思うといわれますが・・・。)に合致しないかぎり、消費者の反応は限られるのではないでしょうか。毎度つたない意見で申し訳ありません。
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皆さん、夢を持ちましょう! (Lilac)
2010-07-10 11:58:33
なんか、ここのところEVについて書くと、やれ「EVなんて革新的ではない」「EVなんて意味ない」とか、そういうのばっかりで何かつまらないです。
もっと楽観的に、楽しく技術の未来を見つめましょうよ!

実際に車に携わっているメーカーの方とか、愚痴りたいところも沢山あるのは、気持ちは分かります。
しかし、このブログは若い人、学生の人も沢山読んでいるし、広い展望を示してあげましょうよ!

@Silさん
>内燃機関をEVにしても精製されるナフサが減るわけではないので、結局はガソリンになる重ナフサ(でしたっけ?)は何らかの形で燃焼させなければならない

発電で燃焼すればいいのです。
ガソリン車の一番の問題は、ガソリンと言う、分子量が限られた一部の炭化水素だけしか燃料として使えないことです。
そもそも、現在ガソリン車に供給するガソリンを作るために、無駄な石油生成物が沢山出来ているというのが現状ですよ。
ガソリン車がなくなれば全体の石油消費量が減るだけのことです。

また、ガソリン車でエネルギーを使うよりも、発電でエネルギーを作ってそれをEVで使うほうが、全体のエネルギー効率が高いことは、前に紹介したTeslaの計算だけでなく、色んな方法の計算で知られていることです。

EVの方が内燃機関の車より、エネルギー効率が高いということを常に念頭において下さい。
内燃機関で使わなくなった燃料を、発電に回せばより効率的に使うことが出来ます。

@YSJournalさん
今朝、築地市場に朝ごはんを食べに行ってきましたが、築地では、いま電動運搬車が沢山走ってます。
止まったり、加速したり、というのが非常にスムーズな動きです。だから急に人や他の運搬車が横切っても危なくない。音も静かで、臭いもない。
一方ディーゼルの運搬車は、タイのTuktukみたいに、いつもガタガタいってますし、止まるたびに振動しますし(急ブレーキになるので)、排気ガスも臭いし。

ちなみにこれです。
http://item.rakuten.co.jp/nichiyu/590191/

ゴルフカートも最近は電動車が主流、やっぱりディーゼルのやつより電動のを皆自然と選びますよね。
ディーゼルの単車のようなエンジンと、電動を比較するのは不公平、と思われるかもしれませんが、ガソリン車でも本質的には同じだと思います。
車内に引き込んだら、一酸化炭素中毒で死んでしまうことが出来るような排気ガスを出すことも可能な排気ガスを出し続ける車に本当にずっと乗っていたいのか?

>環境に良いとか静かだとかは、(何回も言いますが)本質的な問題ではないと思います

そういうのを実際に見ていると、環境に良いとか、静かというのは本質的な問題だと私は思います。
車が、より自然に人間の生活に組み込まれるってことですから。

@SamuraiUSAさん
クリステンセンは、「破壊的な技術は詳細な消費者調査では反応を図ることが出来ない」と言っています。
また、それがMBAなど十分な教育を受けたマーケターに陥りやすい過ちだとも。(で、みずからMBAを批判してるわけですが)

今回の電気自動車Movementがどうなるか、は恐らく5年のうちに分かると思います。
打ち上げ花火で終わらないようになってほしい、と私は思ってます。
返信する
賛成です (samraiusa)
2010-07-10 14:03:22
Lilacさん、

楽観的に技術の未来を見ようというのは賛成です。ぶっちゃけた話、いくら前もって喧々諤々、いろいろなビジネスモデルを議論・仮定したところで、結局は結果論、瓢箪から駒的なことも(例えば、当初全く予想しない理由で消費者に受ける、想定外の消費者セグメントで受けるなど)、新製品開発では多々あることですから(こんなことをいうと、私自身の仕事も含め、みもふたもありませんが・・・)。ただ、インフラ整備の必要性、世論トレンド・政治・法制・税選好の影響、といった点等々、EVは、少なくとも他の多くの一般的製品のInnovationより複雑な要素を含んでいると思います。それらをどううまく扱っていくかが、事業化・普及を目指すメーカーの挑戦ですね。

あと、頂いたご返事(丁寧に有難うございます。)に対して、EV議論から逸れてちょっと一言。Disruptive Innovation で、Traditional な消費者調査があまり有用でないのはご指摘の通りです。ただ、ご存知でしょうが、最近、Bayesian統計法によるDisruptive/ Breakthrough Innovation Modeling といったものも盛んに研究されており、その中では、私がしつこく言ってきた消費者の本質的欲求(もしくは、Jobs-To-Be-Done的なもの)に係わる要因が重要視されています。製品技術の具体的な利点からスタートするのではなく(といっても、まだその製品技術は世の中に存在しないわけですから)、あくまで消費者側の本質的欲求からスタートするというアプローチです。R&Dでの新製品企画・開発の実経験のある方は、私のように特に(製品技術の利点からスタートしたことのよる)失敗を通して結構納得されるのではないかと思います。
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レアメタルの供給 (an old programmer)
2010-07-10 21:57:14
本格的に電気自動車が普及しはじめたら、レアメタルの供給が追いつかなくなるのではないでしょうか?なんとかなるんだよと言う意見もあるのは承知していますが、今の段階ではレアメタルの供給が本格普及の足かせになるのではないでしょうか?私は専門家じゃないので、知らないだけかもしれませんが、数値ベースあげて大丈夫という話を聞いたことがない。どなたかご存知ですか?

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EVの将来に不安 (TYD)
2010-07-10 22:42:38
先日の記事に初めてコメントさせて頂いた者です。

>もっと楽観的に、楽しく技術の未来を見つめましょうよ!
有益な議論ができるかと思っていたのでこのコメントには少しガッカリしました。

最近のEV ブームはその将来性が不確実なのにも関わらす
各国政府からも多額の補助金が出ています。
煽るだけ煽っておいて、蓋を開けてみたらまだまだの技術でした、
では済まされないのです。

http://response.jp/article/2010/07/07/142497.html
この記事にあるようにEVブームは過去にもあったのですが
いずれも技術的な課題がクリアできずに頓挫しています。
一度失敗してしまうと再チャレンジするハードルが高くなってしまいます。
これはメーカーだけでなく、普及を後押しする政府の協力もです。

大衆メディアでは普及に向けた真の課題について論じているものは殆どありません。
バッテリーの寿命やコスト、走行距離は技術の進歩で解決できます。
問題はEVは相当進歩しないと従来の車と同じ使い方をすることはできないと言うことです。
まったく別のプロダクトしての売り込み、消費者の使い方を変える必要があるのです。
今の段階では仰る中でもセカンドカー(しかも富裕層の)、公共交通機関での
需要しか見込めないでしょう。
これはニッチで「普及」というには程遠い数です。
特化するならともかく収益の柱にするには脆弱です。

家庭で充電できることがメリットと仰っていますが、
これは逆に帰宅したら毎回忘れずに充電しなければいけないということです。
(所有すれば分かると思いますが、結構面倒くさいです。
 これは非接触充電という解決策がありますが実現はかなり先の話)

加速が良い車は世の中から求められていません。
(昨今のスポーツカー離れが証明しています)

都心でマイカーを所有せずにカーシェアリングという概念は
数年前からありますが、シェアが伸びているという話は聞きません。

そもそも最大の売りとしている環境性能ですら、
製造段階まで含めたCO2排出、発電のエネルギー源によっては
従来車より優れいるのか疑わしいという意見も多くあります。

大手メーカーも長期的にはEVの時代が来ると考えていると思いますが、
それは今ではない(10年以上早い)というのが本音なのではないでしょうか。

このまま実力に伴わない加熱が続き、バブルとなってしまうのは
EVの将来にとって不幸な事だと思います。
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EVのエネルギー効率は高くないですよ (rio)
2010-07-10 22:58:11
こんばんは。
この前の記事にコメントさせていただいたrioです。
できれば、それを読んでいただきたいです。

ガソリン車が1km走るのに必要なガソリンで作れる電力で
EVでは1km走れない計算になっています。
現時点での高燃費のガソリン車やハイブリッド車なら
EVよりエネルギー効率が高いですよ。

EVの資源的な真価はエネルギー源の多様化にあって、
ガソリンが石油需要のボトルネックにならないように
することにあると思いますよ。
(ビジネス的には、他にもたくさん意味があると思います。)
将来的にはエネルギー効率も良くなるでしょうが、
2倍のエネルギー効率になるには、
まだまだ時間がかかるでしょうね。

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Unknown (Unknown)
2010-07-10 23:43:54
先ず電磁波どうにかしろよ
さすがに出しすぎだろ
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