一燈照隅

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宮中祭祀

2006年01月22日 | 皇室
「宮中賢所物語」
この本は宮中賢所に57年間勤められた高谷朝子さんに明石伸子さんがインタビューをして本に纏められ書かれた、賢所でおこなわれることや、想い出を書かれています。

皇居には宮中三殿があり、天照大神様の御霊代として御神鏡をお祭りしている賢所、歴代天皇・皇后、皇族の御霊をお祭りしている皇霊殿、皇室ご守護の神様として八百万神をお祭りしている神殿を言います。 宮中三殿全体を総称して「賢所(けんしょ)」と言っています。


明石伸子さんが後書きでこう書かれています。
私は高谷さんのお話を伺うたびに、「伝統」ということについてさらに深く考えるようになりました。日本の皇室の歴史は古く、天皇は日本国の象徴であるだけでなく、神武天皇から伝わる祭事を今も執りおこなっている神職でもあります。賢所はその神髄であり、内掌典はそれを司る重職です。しかし残念なことに、そうした事実が私ども日本人にはほとんど知らされておりません。

年間の宮中祭祀の御祭が書かれているので、どれくらいあるか書いてみます。


一月一日      歳旦祭(御三殿)
一月二日      二日祭(御三殿)
一月三日      三日祭(御三殿)
一月三日      元始祭(御三殿)
一月七日      昭和天皇祭(皇霊殿) 
一月七日      昭和天皇祭御神楽(皇霊殿)  
一月三十日     孝明天皇例祭(皇霊殿)
二月十七日     祈年祭(御三殿)
三月二十一日(春分の日)  春季皇霊祭(皇霊殿) 
三月二十一日(春分の日)  春季神殿祭(神殿)
四月三日      神武天皇祭(皇霊殿)
四月三日      皇霊殿御神楽(皇霊殿)
六月十七日     香淳皇后例祭(皇霊殿)
六月三十日     大祓(神嘉殿前庭)
七月三十日     明治天皇例祭(皇霊殿)
九月二十三日(秋分の日)  秋期皇霊祭(皇霊殿)
九月二十三日(秋分の日)  秋期神殿祭(神殿)
十月十七日     神嘗祭(賢所)
十一月二十二日   鎮魂祭(綾綺殿)
十一月二十三日   新嘗祭(神嘉殿)
十二月十五日    賢所御神楽(賢所)
十二月二十三日   天長祭(御三殿)
十二月二十五日   大正天皇例祭(皇霊殿)
]十二月三十一日   大祓(神嘉殿前庭)
十二月三十一日   除夜祭(御三殿)

その他にもおめでたい臨時の御祭もあります。   







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