MINOKICHI JP   Tokyo Japan

毛玉生活満喫中?
濃すぎるポーリッシュ・ローランド・シープドッグのお話。

お引越し 1.

2011-10-23 22:30:10 | 日記
「昭和の女のように男の言う事を聞いてしまったよ。」
「昭和の女になってしまたのなら、後はトボトボついていくほか道はないでしょう。きっと上手くいきますよ。根拠があるわけではないですが、そんな予感がします。」
入院中仲良くさせてもらっていた50代の女性にため息混じりに報告したら、こんな返事が返ってきた。

「一ヶ月単位で先延ばしにしたところで、手遅れになるだけです。やりましょうよ、それしかないんですから。」
「手遅れ・・・?」
「このままだと本当に心筋にきます。そうしたら打つ手はありません。そうなる前に、頑張りましょうよ!」
「・・・ってことはさ、私にはまだ希望はあるの?まだ何とかなるってことなの?」
「当たり前じゃないですかっ!何言ってるんですよ!!だから、やろうって言ってるんじゃないですかっ!私はまだまだいけると思ってやってるんですよっ!」

いつも冷静なジャッカロープが声を張り上げてる。
ああ、本当にもうリミットなんだろうな。
チミチミチリチリチュワチュワ・・・シュシュジュッジュジュウゥゥゥ。

「音がするんだよね・・・筋肉が壊死していく音。」
「はっ!?(興味深々)」
「聞こえるか聞こえるかわからないよう小さな音。音というか感覚なのかもしれないけど、とても静かで・・・だけど継続する・・・泡沫の消滅のような感覚。」
「ええ。」
「間に合うなら・・・わかった・・・あなたの言うとおりにするわ。」

と、こんな感じで始めた入院しなくてOK量ステロイド服用と免疫抑制剤最大量。

30ミリ服用を始めた途端、全く眠れず。
睡眠薬を使ってもせいぜい3~4時間うとうとするだけで、どんどん体は疲弊していくのに眠れない。
ようやくウトウトし始めたら、ドアの外ではドッテンカッテンゴンゴンドンドン大音響。
マンション各部屋に残された家具等の運び出しと室内の解体が始まったのだ。

インターホンに異常に反応する毛玉たちのせいで、この部屋に入った時点で激昂した私はインタフォンをコードごと引き抜き、壁に叩きつけて破壊していた。
どんなにインターホンを押しても反応が無い私に痺れを切らした人物一人。

「(ドンドンドン!!)箕浦さんいる?」
「わんわんわんわんわんわん、ぎゃああああぎょええええっ!!」

なんなんだよっ!ドアをそんなに叩かないで!犬が大騒ぎになるから止めて!!

「どちら様っ!?」
「ああ、あのね、工事の者です。今日からね、工事。よろしくお願いしますね~。」
「はあぁ、わかりました。」

いちいちお断りの訪問してくれなくてもいいのに・・・。今日は全然眠れなかったような・・・ん?
おいおい、おっさん、今何時だと思ってんだよっ!7時45分。いくらなんでも人様のおうち訪問7時45分、早すぎでしょ。
お電話だって10時前に電話したら「すみません、朝早くから」って一言添えるだろうに。

「寝てた?」
「・・・ふへえ・・・。」
「起こしちゃったんだ、ごめんね。」

寝てるでしょ、普通に。うちの店9時からだし、通勤時間3分だし。
あんたら、早すぎ、動くの。