2月22日でポンポン9歳、23日でデコポン11ヶ月、24日でイサック6ヶ月となった。毎日事件には事欠かず、つい1週間前にも事件。
神奈川インターの疲れで12時起床。ゆっくりと湯船に浸かっていたところ、ドスンという音が聞こえてきた。真っ裸のまま偵察しに行くと、遅い食事の後のせいか皆まったりとバリケンの中やベッドの上に転がっていた。幻聴だったのかと思って湯船に戻り、ゆったりと湯浴み。ユデダコのようになって出てきたのがそれから15分後の事だった。
15分前には整理整頓されていた室内には紙切れやらティッシュやらが散乱し、その上でバタバタしている毛玉はさながらモルモット。唖然とする私の横をささーっと通り抜けていくポコポン。おもむろにベッドに上がって寝たフリのポンポン。とばっちりを受けたくないが為の行動だとわかっているからいいが、黒毛玉と白毛玉が行方不明になっていた。わざわざバリケンを動かして壁との間に逃げ込んだつもりでも、せまい家では家具の微妙な動きは一目瞭然。
叫びながらバリケンを持ち上げたら・・・・・
だあああああああっ!タッ、タバコ食ってやがる!昨晩買って封も切らずに戸棚の上に置いておいたタバコが箱ごと無残に千切られ、中の草が至る所に飛び散っているじゃないか。
原型をとどめる物3、真っ二つ4、草と紙が微妙にくっついている物3。20本入りの10本が忽然と姿を消していた。布団の中や壁、バリケン内、本人たちの毛の中・・・至る所に草はこびりついているが・・・こりゃあ食ってるとしか思えない。
薬局に走ってオ○シドールを買って来るとなると時間がかかる。生ゴミ食いのポンポンポコポンのお蔭で「吐かせ名人」となった私でも、これは無理と言うもの。相手は腐った生ゴミではなく、タバコだ。
すぐさま洋服を着て小毛玉2コを愛車に放り込み、狭い裏道を飛ばして3分で病院に到着。待合室には他のワンもいたが、時間を争う事態だ。
「ごめんなさいね、皆さん。先生っ!タバコ10本、20分経過です。」(きゃっ!ERみたいっ!)
すぐさま体重を量ってお注射の準備開始。待っていたチワワの飼い主もこりゃ緊急だわとばかりに遠くから覗いていた。他の犬の飼い主さんもちょっとばかり非難がましい目で私を見るし・・・。(わかってるわよ!だらしない飼い主ですよ、私は。)
黒毛玉17キロ。(6ヶ月を待たずして17とは・・・)白毛玉14キロ。(このところ黒に自分のご飯をやってしまうので、痩せた。しかし・・・10ヶ月で14キロ?ちっせー。)
黒毛玉から注射を始めて、2分後には病院の外で中にピロピロと草が入り込むふやけたフードを吐き戻し。3回ほど戻して気分が良くなったのか、短いしっぽをクルンクルンと回してはしゃぐ姿が腹立たしかった。切羽詰った飼い主が一生懸命戻した物の中に指を突っ込んで探し物をしているのが面白くて仕方ないんだな。
今度は白毛玉を迎えに行くと未だ注射は終了しておらず、看護士2名と獣医1名・・・皆床に這いつくばって暴れるデコポンを取り押さえていた。こりゃあ完璧に犯人だわ。
ようやく注射が終了して2分後、余裕で道の匂いを嗅いでいたデコポンが吐いた。ドゥオオオオッ!こやつのフードはふやけても白いはず・・・なのに、なのに、なのに~、ターメリック色なのは何でだ!こんなニコチンカラーの内容物が吸収されていたら大事件だったじゃないか。
2頭の吐き戻しが終わったのは病院到着から15分後。お金持たずに飛び込んだ私に、看護士がにっこりと微笑んだ。
「箕浦さ~ん、今日は8400円でーす。」
ひいいっ、15分で8400円って・・・パチンコのようざます。でもさ、8400円で2頭が死なないんだったらお安いわよね!
お安いわよお~!大安売りだわよー!