『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

ルーシア(Lucia)

2017-05-25 | 登場人物(注意:ネタバレあり)
注意!

こちらはネタバレありの登場人物紹介です。

ファミ通文庫もしくはカクヨムで本編をお読みの上、ご覧下さい。


現在は「ルーシア・シュライデン(Lucia Schleiden)」と名乗っているが、本名は「ルーシア・シュトラウス( Lucia Strauss)。誕生日8月28日。血液型AB。趣味は料理とお茶。
父はシュトラウス朝最後の皇帝ヘルムートの長男ヘルベルト。母はシュライデン家の娘クレリア。クレリアは現皇帝グレゴールの側室としてミロを産んでおり、ルーシアとは異父兄妹となる。
クレリアは生まれる前からヘルベルトの婚約者であった。本来、五大公爵家同士及び皇帝と婚姻関係を結ぶ事は好ましくないとされているが、明文化された規則ではなく、暗黙の了承であった。低下するシュトラウス朝の求心力を回復しようとした皇帝ヘルムートと、権勢の拡大そしていずれは皇位を狙わんとするシュライデン一族の利害が一致した結果、他の公爵家や有力貴族、富裕市民層には伏せられたまま、ヘルムート帝の長男ヘルベルトと、まだ産まれてもいなかったクレリアの婚約が決まったのである。しかしグレゴールが皇帝に即位。その支配体制が盤石のものになったと見るや、シュライデン一族はクレリアをその側室へ差し出したのである。クレリアはミロを産んだものの、後宮内の有形無形の嫌がらせに耐えかねてシュライデン一族へと逃げ帰る事になる。
そのクレリアに求婚したのがヘルベルトであった。親の決めた許嫁ではあったが、ヘルベルトは一人の男性として、一人の女性クレリアを愛し、その力になりたいと心から思っていたのである。そしてこの求愛はシュライデン家にとっても好都合であった。ベンディットの血を引くミロに加え、シュトラウスの血を引く子も得られる。二枚の切り札を持つ事になるのである。かくしてヘルベルトとクレリアは結ばれ、産まれたのがルーシアであった。幼少時ルーシアは両親と共にすごし、その愛情を一身に受けて育った。その為か素直で心優しい少女へと育った。しかしクレリアの死後、シュライデン家長老ゼルギウスの元へ引き取られる。それでもまっすぐな気性は変わる事はなかった。
前皇帝ヘルムートが譲位した理由については諸説あるが、ヘルベルト、クレリアの影響もあり、ルーシア自身は皇位を巡る戦乱が起こる事を回避するためだったと信じている。
また兄ミロとは、その複雑な血統故に一年に一度か二度程度しか会えなかったが、その素直さ故に心から慕っている。そのミロやアルヴィン、そしてスカーレットたちは、自らの運命を弄んだ皇帝グレゴールには、程度の差こそあれ怒りを覚えており力尽くでも倒さなければならないと考えていたが、ルーシアは理不尽であるとは思いつつも、祖父である前皇帝ヘルムートの遺志を尊重するならば、力に訴えるのは好ましくないと考えている。
しかしながらシュトラウス朝初代皇帝であり、神君とも崇められるヴァルデマールの血を引く数少ない人間であり、シュトラウスの血統を崇める過激な思想の持ち主たちは、やっきになってヘルムートの孫娘=ルーシアの行方を捜している。
ルーシアがシュトラウスの血を引く事を知っているのは、ゼルギウスが認めた者たちのみで、シュライデン一族の主要メンバーに加え、異父兄だったミロ、その影武者アルヴィン、護衛役のスカーレットと協力を求められた学園の女生徒ポーラ・シモンなどである。
またルーシアは本物のミロが死亡して、アルヴィンが影武者を務めている事は知らない。違和感は覚えているものの、何か事情があるのだろうとも察しており、今は敢えて口にしていないようである。

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