『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

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ミーティア戦闘機

2017-05-27 | 設定:宇宙船、メカニック
ヒルデガルド女帝はその軍制改革で、軍や部隊ごとにまちまちだった各種規格や基準を統合した事で知られているが、中にはいささかやり過ぎと言われている事案もある。
それが「ミーティア戦闘機」である。「ミーティア」は最初期のジェット戦闘機としても知られており、また三国時代には「連邦」軍が同名の宇宙戦闘機を運用していた。そして現在でも帝国軍の正式戦闘機の名称は「ミーティア」である。
エイペックス作戦までは帝国軍の各種戦闘機、軍用宇宙機はご多分に漏れず、無数の規格、基準が乱立していた。星間空軍が運用していた戦艦並の「戦闘機」はさておき、 他の軍用機も明確な制式採用機というものは存在せず、企業が注文に応じてその都度開発していたり、あるいは裕福な貴族が金に物を言わせて自分専用のワンオフ機を制作させる事も珍しくなかった。その中には凄まじい性能を誇る機体もあったが、組織的な運用には向かず、また整備や修理にも手間がかかった。
言うまでもなくこれらの軍用機はヒルデガルド女帝の軍制改革の対象となった。その結果、帝国全軍が採用する戦闘機は「ミーティア」に統一されたのである。
言うまでもなく開発費の抑制やパイロット、整備員育成を容易とするためでもあるが、その後も同様に全軍が同様の機体を採用すると決められた為、3020年現在も帝国軍の制式採用主要軍用機が「ミーティア」と呼ばれるようになってしまった。つまり「統合制式戦闘機」が「ミーティア」だったのが、今では「ミーティア」が「統合制式戦闘機」を指す言葉になってしまったのである(作者註:『マクロス』シリーズで可変戦闘機が「バルキリー」と総称されるようになってしまったようなものです(^^;)。
3020年現在、帝国各軍制式戦闘機は「ミーティアMk.XI」だが、これは「ミーティアの11形式目」ではなく「ヒルデガルド帝の軍制改革期から数えて第11世代目の戦闘機=ミーティア」と解釈するべきである。
「ミーティア」は最初からマルチロール機として設計されているが、さすがに一機種で全てをまかなうには無理があり、目的別に再設計した機種もある。それらを以下に記す。名称はヒルデガルド帝の軍制改革から現在(3020年)までほぼ同じである。

ミーティアF:一般的な戦闘機型
スーパーミーティア:長距離護衛、長時間哨戒用。時代によっては復座の事もある。
ミーティアR:偵察機型。スーパーミーティアを改装したものがほとんど。
ストライクミーティア:戦闘攻撃機型
コメット:爆撃機型。大幅に大型化しているがそれでも基本設計は同じものである。

なお惑星陸軍、軌道海兵隊ではそれぞれの作戦用途に合わせた別機体をごく少数生産している。

惑星陸軍
リュウセイ:惑星大気圏内で使用するジェット戦闘機。旧地球時代のジェットエンジン技術を継承するという意味合いもある。
リュウセイカイ:上記の戦闘攻撃機型。
スイセイ:同じく大気圏内で使用する爆撃機型。

軌道海兵隊
シューティングスター:大気圏への突入、離脱性能に絞って高性能化。
フォーリングスター:上記の偵察機型。
ファイヤーボール:攻撃機型であり長時間かつ安定したホバリングを可能としている。

またヘルムート帝時代に民間軍事会社の規制が大幅に緩和され、貴族領騎士団、自治領自警団向けに独自規格の戦闘用機体が生産されており、それらは現在でも使用されている。
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ボナヴェンチャー

2017-05-09 | 設定:宇宙船、メカニック
正確には「ウェリントン級戦艦フランシス・ドレイク型ボナヴェンチャー」。
オデッセウス作戦の為に設計されたウェリントン(W)級戦艦の9番艦であり、同級フランシス・ドレイク型としては3番艦である。
W級戦艦として設計されたウェリントン級は全長360メートル、全高110メートル、全幅140メートルで、これはヒルデガルド帝時代の重巡洋艦H(ヒュウガ)級とほぼ同じ大きさで、当時のB(バルバロッサ)級戦艦やその後継艦種V(ヴァンガード)級戦艦には及ばず、D(ドレッドノート)級大型戦艦の約半分ほどしかない。しかしこれはレーザー砲艦と連携しての作戦を想定して防御と汎用性を優先して設計されたためである。ただし異説としてオデッセウス作戦に間に合わせるように、小型化せざる得なかったとも言われている。
ウェリントン級は12v型三連装若しくは16v型連装対艦/対物レーザー砲を上下左右に四門、主砲として装備。10v型連装対艦/対物レーザー砲を艦前方上下に合計12門装備。55L型レールガンを艦側面左右に一門ずつ。その他、5v型単装対空レーザーを艦上下及び前後に合計16門。ミサイルランチャーを艦前方上下に計8門及び艦尾に6門装備している。
オデッセウス作戦用に設計されたウェリントン級は、敵領域で単艦若しくは小編成の艦隊による作戦行動が念頭に置かれていたため艦載機の運用能力も持つ。艦尾には発着デッキが設置されており、ミーティア戦闘機5機もしくはカトラス襲撃機10機に加え、スイフト電子戦機、ガゼル中型連絡艇またはP2000型以降の宙雷艇を運用可能である。
艦の形状として特徴的なのは、艦首の構造で、マッコウクジラのように盛り上がり、さらにシュモクザメのように左右へ広がっている。これは高度なブロッケンシステムによる通信妨害が想定される敵地においてレーザー砲艦と綿密なリンクを取るための管制システムと、専用の対レーザー防盾装備である。敢えて被弾しやすい艦首に置いたのも、少しでもレーザー砲艦との連携を取りやすくするためであり、この部分にはデータ中継用のドローンや、それでも無線連絡が取れない場合に備えて、数十キロもある有線通信用ケーブルまで装備されている。
グレゴール帝はオデッセウス作戦にウェリントン級戦艦を十隻投入するつもりだったが、さすがに建造が間に合わず六隻に留まった。一番艦でありネームシップの『ウェリントン』をはじめとする五隻は、大きな被害を受けずにオデッセウス作戦を乗り切ったが、六番艦『ワイオミング』は「カンパラの待ち伏せ戦(ウーラント軍側呼称「カンパラの遭遇戦」)」で大破。後方待機していた要塞艦オケアノスに曳航されて帝国領に何とか帰還した。
修理が終わる頃にはオデッセウス作戦が終了していると思われたので『ワイオミング』は、その後の運用を見据えて再設計が行われた。その結果、艦載機運用数は低下、レーザー砲艦との高度なリンクシステムもオミットされて、代わりに艦首には52v型単装対艦/対物レーザー砲が固定装備される事になった。但しレーザー防盾装置はそのままであり、発着デッキの小型化なども合わせて防御力が向上したとも言える。
『ワイオミング』のこの改装を元に7番艦『フランシス・ドレイク』が建造され、以降をフランシス・ドレイク型と呼称するようになる。
『ボナヴェンチャー』はその9番艦であり、最終的には12番艦まで建造される予定である。8番艦『ゴールデンハインド』以降、フランシス・ドレイクに縁のある名称が艦名として付けられており、建造中の11番艦、12番艦もそれに準じると思われる。
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宙雷艇

2017-05-03 | 設定:宇宙船、メカニック
その名の通り魚雷艇の役割をそのまま宇宙へ持っていたもの。ただし装備している兵器は魚雷では無くほとんどがミサイルなので、厳密に言うとミサイル艇だが(作中では)宙雷艇(space torperde boat)という呼び方が一般的で有る。
宇宙時代のごく初期から銀河共同体時代までは使用されていたが、汎銀河帝国時代になり一度は使用されなくなった。これは帝国軍の艦艇に共通した仕様、規格が無くなり、貴族は見栄えの良いものばかり、企業は高く売れるものばかりを生産した為だとも言われている。いわゆるヒルデガルド帝の軍制改革時にもこの艦種は顧みられなかった。
宙雷艇が再び脚光を浴びたのはバルトロメウス帝以降、徐々に帝国国力低下が顕著になってからである。各貴族領、自治領は大型艦を購入する余裕が無くなり、また経済的な事情から海賊に身をやつす者も増え始めた。さらにイスカンダル計画で過剰生産されたリヴァプール級の各モジュールが安価で帝国から払い下げられ、K型巡視艇、警備艇と改装されていた。このK型をさらに改装して対艦ミサイルやレーザー機雷を装備できるようにしたのがK型宙雷艇である。しかしあくまでその場しのぎの改装品なので、仕様はまちまちで統一されていなかった。
グレゴール帝の時代になり、軽巡洋艦というクラス分けが廃止され、駆逐艦が大型化したので、より小型の艦艇が必要になり、完全な新設計で最初から宙雷艇として制作されたのがP型宙雷艇である。
宙雷艇の主な用途は、大型艦では入り込めない小惑星やデブリの密集地帯に入り込み、索敵を行い必要とあらば攻撃する事である。乗員は十人未満で対艦ミサイル、レーザー機雷などを装備する。装甲はほとんど施されておらず、あくまで索敵と牽制、陽動を目的としており、特に大型の敵艦を確認した後、対艦戦闘は待機している駆逐艦、巡洋艦に引き継ぐ。
また平時においては海賊船、密輸船とも交戦する場合がある。本来は巡視艇、警備艇の仕事だが、グレゴール帝の時代になり、海賊など犯罪組織の装備が充実してきたので、宙雷艇に支援が要請される事が増えた。
P型宙雷艇はディストーションエクステンダーモジュールを追加する事で、リープストリーム突入能力を得た画期的な艦種である。しかし専用のカシミールエンジンは備えておらず、母艦から供給された電力をバッテリーに貯えてディストーションエクステンダーを動作させるので、その稼働時間は数時間程度であり、長距離の超光速飛行は出来ない。
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レーザー砲艦

2017-05-02 | 設定:宇宙船、メカニック
その名の通りレーザーを発射する為だけの艦種である。全長100メートル以上の巨大レーザー砲に推進器と申し訳程度のコクピットや自動操縦装置を付け、自力で飛行出来るようにしたもので、多くの場合専用のカシミールエンジンを備えており、リープストリーム突入能力を備えたものもある。
三国時代には盛んに使われていたが、銀河共同体時代には一旦廃れてしまった。大規模な戦闘がなくなった事に加え、艦の輸送力が上がり、かなりの出力を持ったレーザー砲も艦載砲として運用できるようになった為である。
しかし艦の防御手段が充実して、艦載レーザー砲だけでは充分なダメージを与えられなくなり、またその艦載砲としても巨大化には限界が来ていた。
皇帝グレゴールはオデッセウス作戦にともないこのレーザー砲艦を復活させた。これにより艦隊と砲艦、別方向からの砲撃が可能になり敵を混乱させる事に成功。オデッセウス作戦を成功に導いた原動力の一つとなった。
多くの場合レーザー砲艦は無人だが、ブロッケンシステムの妨害に遭うと命中率が下がる事になる。その場合レーザーの出力や照射範囲を広げる事で、敵へのダメージを増加させるという強引な対策が取られる事が多いが、それが出来ない場合、有人化させる場合も有る。
攻撃に特化した特殊な艦種で損耗率も高いが、実態は単なる大型レーザー砲なので価格も安く無人のものはほぼ使い捨て同然である。
防御力、機動力は無いに等しいので、実際の運用方法としては、戦闘開始と同時に敵艦隊や要塞、天体上の施設に一斉砲撃を加えた後に放棄。もしくは陽動を使って、敵を射界まで誘き出してもらう作戦が一般的である。
なお天体上の施設や艦隊そのものを目標として設計された、特に大型のものを「レーザー重砲艦」と呼ぶ事が有るが、通常の「レーザー砲艦」との線引きは曖昧である。
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短距離多目的ミサイル(SRMPM)「シュリケン」

2017-05-01 | 設定:宇宙船、メカニック
練習艦に模擬弾として搭載されているミサイルは帝国軍で広く使われている短距離多目的ミサイル「SRMPM」を改造したものであり、もとを質せばエイペックス作戦用にウーラント軍が開発した短距離対艦ミサイル「SRASM」のコピー品である。
エイペックス作戦では、ウーラント軍艦艇は小惑星やデブリ密集空域に潜みながら少しずつ帝国領内へ侵攻する予定だったが、この際、迎撃を試みる帝国軍艦艇への攻撃手段として、新たに対艦ミサイル「SRASM」とその発射母機として戦闘攻撃機「デルタone-A」が開発された。エイペックス作戦中は補給が滞る事が想定された為、いずれも限界まで小型化されており「SRASM」は全長1メートル直径20センチと、旧地球時代の歩兵携行ミサイル程度の大きさしかない。「デルタone-A」は、これを四本一組で専用キャニスターに収めたものを四基、計16発を装備した。
発射は高圧ガスと電磁誘導を併用したコールドローンチ方式で行われる。これは「SRASM」ミサイル本体に搭載される推進剤を節約するためである。その為「SRASM」そのものの推進剤は加速というよりは終末誘導の進路調整のみに利用される。
それだけ推進剤を節約してももともと小型の為、充分な破壊力を期待するだけの炸薬は搭載できず、例え16発全弾が命中しても「SRASM」のみで艦を破壊することは不可能である。また目標と発射母機の距離が近い事が想定されるので、もともと核弾頭の搭載は考慮されていない。しかし「SRASM」の目的は艦そのものの撃沈ではなく、推進器やレーダー、エアロックなど脆弱な部分にダメージを与える事にあった。当時の帝国軍艦艇は規格統一が行われておらず、各貴族や企業がまちまちな仕様で建造していた。その為、ダメージを受けた箇所によっては、現地で修理が出来ず母港まで戻らなければならない事もしばしばであった。エイペックス作戦の指揮を執っていたサクサワベ将軍は、ウーラント軍が関与していた選帝侯戦争に参加しており、帝国軍のこのような構造的欠点を見抜いた上で「SRASM」の仕様を決定したのであった。
散々「SRASM」に悩まされていた帝国軍は、エイペックス作戦の終了後、発射母機「デルタone-A」と共に、そのコピー生産を決定する。時のヒルデガルド女帝は、ウーラント軍に対して、この件に関してのライセンス許諾の申請と使用料支払いの用意がある旨を連絡したが、先方からの返答はなかった。
「SRASM」は短距離多目的ミサイル「SRMPM」、「デルタone-A」は襲撃機「カトラス」として帝国内で生産が開始された。
帝国において「SRMPM」の主な用途は海賊船や密売船などへの攻撃である。これらの船舶は充分な装甲を施されておらず、「SRMPM」ならば、撃沈せず行動停止させる程度の適度なダメージを与える事が出来るからである。
また帝国学園での艦隊戦実習にも盛んに用いられている。艦載用に改良された「SRMPM」は、発射時の電磁誘導に使える出力が上がっており、さらに命中率、飛距離が向上している。
最初の開発から200年以上が経過しているが、随時改良が加えられ、現在でも「カトラス」襲撃機と共に使用されている。
なおエイペックス作戦当時から「ニンジャのように密かに近づき一撃を加える」ことから「SRASM」は敵味方どちらからともなく「シュリケン」と呼ばれ始めたが、これはあくまで非公式の愛称である。しかし未だに「シュリケン」ミサイルの印象は強く、
グレゴール帝時代になって新たに開発された中型対艦ミサイルには、その連想から公式に「クナイ(苦無、苦内)」という愛称が付けられた。
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