『我が偽りの名の下へ集え、星々』紹介ブログ

カクヨム掲載中、ファミ通文庫より発売予定のライトノベル『我が偽り名の下へ集え、星々』の紹介ブログです。

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神聖派

2017-05-29 | 設定:社会
神権派、神君派とも呼称する。
前王朝シュトラウスを支持する勢力は少なくないが、その中でも神聖派は特に過激でカルト的とも言える。彼らはシュトラウス朝初代皇帝ヴァルデマールを神君と呼び、その子孫は神から銀河皇帝足る権利を与えられた、神聖な血統と考えている。
元を正せばシュトラウス朝第六代皇帝バルトロメウスが、帝国の支配を確実にするためにヴァルデマールを神格化した事に始まる。それはいわば「シュトラウス教」とでも言うべきものであったが、帝国臣民には受け入れられず、バルトロメウス帝の死後はほとんど忘れされられていた。しかし初代皇帝ヴァルデマールを信奉する一部貴族や裕福な市民に間では、密かにそして脈々と受け継がれていたのである。
彼らにとって神聖なのはあくまで初代皇帝ヴァルデマールの血縁を受け継ぐもの。シュトラウス朝第十代皇帝ルートヴィッヒは、ヴァルデマールの兄ヴィルヘルムの子孫であり、神聖派にとっては崇拝の対象とならない。そしてルートヴィッヒの子孫である現シュトラウス公爵家も同様であり、むしろ敵意をあらわにする場合さえ有る。
神聖派にとって主人はヴァルデマールの血統を継ぐ者しかいないという建前もあり、明確な指導者は存在しない。
シュトラウス朝最後の皇帝ヘルムートは、退位後、とある惑星で軟禁されてその生涯を終えたと言われているが、長男ヘルベルトは行方は分かっておらず、また子供がいたという信憑性の高い情報もある。
3020年現在、ヘルベルトもしくはその子を見つけ出し、再び帝位に就ける事が神聖派の悲願となっている。
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デメテル宮事変

2017-04-27 | 設定:社会
当時、ベンディット公爵であったグレゴール・ベンディットが、皇帝ヘルムートに退位を迫った事件。
「意図的に戦乱を起こして社会を活性化させる」というアイディアを却下されたグレゴールは、経済政策の失敗やそれに伴う軍備削減でヘルムート帝に反感を持っていた貴族、軍部を味方に付けることに成功。
有力貴族の後ろ盾を得て、密かに軍を動かし、ヘルムート帝が静養していた離宮「デメテル宮」を包囲した。急を聞き駆けつけたヘルムート帝を支持する部隊と睨み合いが続いたが、最終的にヘルムート帝がグレゴールへの譲位要求を受け入れる事となった。
ヘルムート帝は「帝国軍同士が争うと帝国全土が戦火に塗れるのは必至であり、それを回避するため、グレゴールの理不尽な要求を呑んだ」と、シュトラウス朝支持派は主張している。しかし一方では「ヘルムート帝は自らの政策は帝国臣民から好意的に受け入れられていると信じて疑っておらず、グレゴールが多くの資料と専門家を伴い、根気強く説明したところ、ようやく自らの失政に気付き、その責任を取り退位を決断した」という説もある。
どちらが真実かでヘルムート帝の評価は大きく変わるが、自身は退位後、この問題については黙して語らぬまま没した。同様に現皇帝グレゴールもこの件についてはコメントしていない。
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五大公爵家

2017-04-26 | 設定:社会
公爵位は汎銀河帝国爵位のうち、皇帝とその関係者を除くなかで最高のもの。貴族制導入時より五家門にのみ与えれている。
3020年現在、公爵位にあるのは以下の五家門である。

「ローウェル家」:五大公爵家筆頭。初代フリーマンはクラウス帝の盟友であり、帝国の番人としてこの地位を受け入れた。

「ミナモト家」:五大公爵家次席。三国時代は軍人の家系だったが、その後は多方面で活躍。ローウェル家同様、帝国の番人を自負する。

「バイロン家」:初代皇帝チェーザレ一世の末裔。しかし法的には直接の関係は無く、分家、傍流が多数存在するので常に内部抗争が絶えない。

「シュライデン家」:選帝侯戦争の時は、チェーザレ八世やシュトラウス家と激しく皇帝の座を争った。ヴァルデマール帝の即位に際しては、何らかの取引があったとされている。

「シュトラウス家」:他家と同様、貴族制発足時から公爵位にあったが、ヴァルデマールが即位後はベンディット家が昇格。その後、ヘルムート帝の退位、グレゴールの即位後、再びベンディット家と入れかわる形で復活。しかし現在のシュトラウス公爵家はヴァルデマール帝の血を直接引いておらず、求心力が低下している。
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ルーキーラギング

2017-04-25 | 設定:社会
二〇世紀末、アメリカのプロスポーツチームで始まったとされる習慣。「ルーキーヘイジング」とも言う。
新入団選手を仮装をさせたり、自動車に悪戯書きをする等の悪ふざけで歓迎する制度。
入学式がない帝国学園では、旧地球時代に於いて主に欧米の大学で行われた「通過儀礼(イニシエーション)」や「プラティカルジョーク(大がかりな悪ふざけ)」の習慣と共に取り込まれ、新入生を受け入れる為の歓迎セレモニーとして生徒、学生たちの間で自主的に行われるようになった。

(著者註:厳密には「ルーキーラギングデー」というそうですが、それも和製英語で英語圏では使われていない。一般的には「ルーキーヘイジングデー」と言う指摘もあります。一方で「ラギングデー」は記者の隠語だという説もあり、また「ヘイジング」は日本語に直訳すると「イジメ」「シゴキ」となるので、特に日本向け記事では避けられてるという話もありました。本作では諸説を考慮した上で「ルーキーラギング」で統一いたしましたが、他の設定同様、これも本作のみの設定と御理解ください)
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ウーラント軍

2017-04-21 | 設定:社会
正式には「銀河共同体ウーラント星域方面軍」。
元を正せば2415年に発足した銀河共同体の条約内容に反対した勢力である。
軍を中心とする公的機関の大幅な整理削減に反対する一派がアントワープ星域に立てこもり武装蜂起。皮肉な事にその一件が銀河共同体の常備軍「統合宇宙軍(GCJSF)」の発足を急がせることになった。出来たばかりの統合宇宙軍に排除された反対派は、銀河共同体中央星域に繋がるリープストリーム「アドニス回廊」を占拠するも、再び統合宇宙軍に敗れ去り、辺境ウーラント星域へ逃亡した。ウーラント星域はリープストリームによる連絡が悪い事も有り、共同体政府はそれ以上追撃する事無く、反対派もそこを拠点とする事になった。その後、内部闘争や離合集散を繰り返しながら2610年頃に「銀河共同体ウーラント星域方面軍」を自称するようになる。
ユニークなのは彼らを排斥した銀河共同体の「正規軍」を名乗った事である。彼らが反対していたのは条約内容とそれに伴う公的機関の大幅な整理削減であり、銀河共同体そのものには反対していない。むしろ統合宇宙軍こそ非合法の軍事組織であるというのが、ウーラント軍の主張である。
アレッサンドラ女帝の帝制宣言に対して書簡を送ったウーラント軍は、汎銀河帝国体制を承認する見返りに、ウーラント軍を帝国の正規軍と見なすように求めたが、帝国側はこれを拒絶。以来、ウーラント軍は皇帝や王朝の代替わりに際して、帝国領への侵攻を繰り返すことになる。
「選帝侯戦争」の時には、ボーダー男爵を介してチェーザレ八世と称したアルトゥール・バイロンの後ろ盾となり、フリードリッヒ帝の時代には名将サクサワベ将軍の指揮でエイペックス作戦を敢行。帝国首都まで間近に迫るなど、たびたび汎銀河帝国に干渉してきた。しかしグレゴール帝による三年半に渡る長期遠征「オデッセウス作戦」によりウーラント軍は事実上壊滅。司令部は逃走、敗残兵は帝国領内にも潜んでいるが、組織だった行動は出来なくなっている。

社会体制としては全体主義軍事国家で、幼児から老人まで市民全てに軍の階級が与えられている国民皆兵国家である。しかしそれ故に組織の硬直化を招き、エイペックス作戦の際にはまだ勝敗が決していないにも拘わらず、些細なミスを理由にサクサワベ将軍を軍法会議に掛けて銃殺するなど、結果的に人材の枯渇を招くことになり、「オデッセウス作戦」の頃には、すでに自壊していたも同然だったという。
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