祥伝社
2016年 2月 初版第1刷発行
2016年 3月 第2刷発行
400頁
秀吉の命により貧村・江戸に左遷された家康、大逆転の都市計画とは!?
天正18年(1590年)、小田原攻めの折、秀吉より、功に報い、北条の旧領である関東八か国、計240万石をそっくり差し上げよう、代わりに現所領の駿河・遠江・三河・甲斐・信濃を全て差し出せ、と言われた家康
秀吉の魂胆は解りきっているものの、拒否すれば後が怖いことを熟知している家康は反対する家臣を説得し国替えに応じます
第一話 流れを変える
殆どが水浸しの低湿地である江戸の土壌改良と治水のために始めたのは、江戸湊に注いでいた利根川を始めとする数本の大河の流れを東に向けるという大工事でした
第二話 金貨を延べる
貨幣経済時代到来を予測し、江戸独自の通貨“慶長小判”を作らせます
第三話 飲み水を引く
水を排し、土壌は改善されたものの、武士や平民が江戸に集まり、人口増加に伴い必要となったのは飲料水
水を給しなければならなくなりました
第四話 石垣を積む
江戸城の石垣をめぐる話
石の切り出しを依頼された男の物語がメインです
第五話 天守を起こす
江戸城天守閣の新築を任された2代将軍・秀忠へ家康が託した思いとは?
家康が江戸に来なかったら?
家康の都市建設計画が無かったら?
現在の東京は存在したでしょうか
また、具体的な設計者や現場の熟練工たちがいなければただの計画に終わっていたはずです
長い時間をかけて江戸のインフラを整備した家康と家臣たち
タイトル通り、建てる、です
面白かった!
寒くなりました。当地はもう暖房なしではいられません。
家臣やそのまた下の人からみた将軍さまや上司の姿がリアルでした。
明朝はまた一段と冷えるみたいですね。
この前まで半袖で過ごしていたのが嘘みたい。
こちらはまだ暖房は不要ですがそれなりに寒いです(^_^)
他にも多くいただあろう江戸の町作りに携わった名もなき人々、それぞれにスポットを当てた物語が読みたいですね。
来年お正月のドラマが楽しみです!
あまり本を読まない私ですが、宮沢賢治の父からこの記事にたどり着いたのかもしれません。
非常に面白いお話でした!!
https://blog.goo.ne.jp/mysketchbook/e/874c28fa738ffff2f2a1864f8c3b810f
頭の片隅にでも残しておいてくださって嬉しいです。
興味深かったですよね!