中央公論新社
2009年10月 初版発行
265頁
「死刑」という特別な刑罰について、どれくらいのことをご存知でしょうか
本書は、「死刑」について2008年10月から2009年6月にかけて計40回、読売新聞に連載されたものをまとめたものです
取材は全国の被害者の遺族、加害者の家族、元弁護士、元裁判官、教誨師、刑務官、死刑囚本人など、数多くの当事者に及んでいます
まだ記憶に新しい凄惨な事件について事細かに書かれている部分もあるので精神状態と相談しながら読みました
只今、現在まで、自分は幸いにも加害者にも被害者にも縁のない生活を送ってくることが出来ました
「死刑」という究極の殺人制度についても、「執行されました」というニュースを見聞きして「そういえば昔そんな事件があった」で済ませるのは、能天気な傍観者だからでしょう
死刑制度に賛成か反対か、自分の答えは出ていません
思ったのは、人間は塀の外でも中でも生きていくものであり、社会は生きていく人間を守るべきものであるのだろう、という「死」よりも「生」についてでした
裁判員裁判制度が始まって3年
通知が来る前に読んで良かったと思いましたが、来たら来たで多分慌てふためくことでしょう
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