イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2021年12月06日 | 2021釣り
場所:加太沖
条件:中潮 8:01満潮
潮流:8:38上り3.4ノット最強 12:37転流
釣果:マアジ9匹 真鯛1匹

12月に入ってまだ一度も釣りに行けていない。そして、悪天候や母親の2回目の手術もあって休日は2回連続釣りに行けていない。今年もあとわずかなのにこれではまずい。そして、今月2回目の休日であった昨日も風が強い予報となっていた。うわ~、これはまずいとなり、どうしたものかと考えながら、気になっていた有給休暇の消化具合を調べてみる方法はないものかと、会社が使っている勤怠管理システムの中を探ってみたらそれがあったのだ。ウチの会社では自分の有給休暇がどれだけ残っているかを能動的には教えてくれないので大体はまだ使い切っていないだろうという範囲でしか取らない。というか、ある程度責任のあるポストにいた時はほぼ取らないでほぼ全部捨てていたというのが事実であった。しかし、去年からはまったくその状況が変わった。やりたくもない仕事であったし、あの部署はほぼ全員が同じようなことを思っていたのか、みんなけっこう有給休暇を取っていた。僕もそれに倣ったのだが、そのシステムの情報を改めて見てみると、それでも6日間の有給休暇を捨てていた。今思えばもったいない話だ。そして、来年の8月末までに取らないと消えてしまう有給休暇が13日あるということを見つけた。これから先、毎月1回取っても残ってしまう日数がある。今月は年末年始を休んでやろうと企んで最初から大晦日に1日入れていたのだが、じゃあ、もう1日取ってやれと今日にも発作的に入れてやった。ありがたいことに船を出せそうな天気予報だったのだ。世間ではこれをずる休みというのだろうが、今の職場はまったくやる気を起こさせてくれる場所ではなく、職場のほうも特に僕を必要としている風でもない。やれと言われている業務をやれる範囲でやっておれば誰にも文句を言われない。一句作るとしたら、

窓際が 水際求めて ずる休み

というところだろうか・・。


今回も禁断の仕掛けからスタート。今日アタリがなければいったん終了にするつもりだ。そして案の定、まったくアタリがなく終了。水温はまだそれほど低くなっていないようだがベイトがどこかへ行ってしまったのだろうか・・。

今日はカワハギを封印してアジと真鯛狙いに決めている。あれもこれもと手を出すと共倒れになるというのはすでに経験済みだ。

この時間からだと潮流が最強に向かうので朝一はアジを狙って最強時刻を過ぎてから真鯛狙いに変更というプランだ。
さて、どこから始めようかとほかの船の位置を眺めてみると、今日は第2テッパンポイントにいくらかの船が集まっている。上り潮なので僕にも異存はない。



サビキの仕掛けを下すと潮が速いのかかなり斜めに入ってゆく。う~ん、これは釣りにくそうだと思っていると錘が底に着いたとたんにアタリがあった。頭を振らないし底にどんどん入っていくのでこれは間違いなくマアジだ。口を切られないように慎重に引き上げると思いのほか大きなマアジだ。間違いないなくオニアジと言っていいサイズだ。

その後もアタリはポツポツ続く。水深30メートル以上の所がポイントのようでその辺りを行ったり来たりしながら数を稼ぐ。ただ、魚の活性が低いのか、掛かってくるのは一番下と2番目の鉤だけだ。魚は完全に底に張り付いてしまっているようだ。
しかし、釣れる時は何をしていても釣れるようで、パンを食べていても釣れる。手に持ったパンを放り投げて魚とやりとりし、またパンを食べる。デッキに落ちた時点でこのパンには日本の人口に匹敵するほどのウイルスや細菌、バクテリアが付着し、その種類は地球上に存在する民族の数以上はあるだろう。僕はそれを食っても体のどこにも支障をきたさないのだから、コロナウイルスなどまったく恐れるに足らずと思っている。



そして、悪事はブーメランのように自分に帰ってくるというが、ずる休みをしても釣れる時には釣れる。ゴミ拾いをしてみても釣れないし・・・。ということは、善行と釣果にはまったく相関関係はないということが、悲しいかな証明されてしまった・・。

潮流の最強時刻を過ぎ、アジのアタリが遠のいたので真鯛の仕掛けに変更。ポイントはもっと北に上ったところだとは思うが、とりあえずそのままの場所で下してみる。今日は幸運が続くのか、いきなりアタリがあった。食べるにはちょうどくらいの真鯛だ。
ここで調子に乗ってしまった。朝からは帝国軍の船団はナカトの地島寄りのところにできていて、きっと真鯛はあそこだろうと考えていたこともあって、北上をしてみた。



しかし、ここからはまったくアタリがない。やっと1回だけアタリを感じたが、竿の弾力を利用できないほど仕掛けが斜めに入っていて鉤掛かりまでには至らなかった。
その後も帝国軍の船団に肉薄してみたけれども結局アタリはない。



転流時刻まではもう少しあるのでもっと北を目指すという判断もあったがとりあえず獲物はたくさん確保できているので午前10時20分に釣りを終了した。


Nさんの話・・。
隣に係留しているNさんは、僕が海に出ていて彼も出ているときには必ず電話をくれる。大体の場合は僕の方の出船時刻が早いので彼は僕が出ていることは一目瞭然なのだが僕は彼が出ているのかどうかがわからない。だから彼の方から電話をくれるのだ。
しかし、僕は毎度毎度電話に出ていたわけではない。僕の船はエンジン音がやたらと大きく電話の呼び出しベルがまったく聞こえないので港に戻ってきてから電話の着信記録を見てやっと電話をもらったことに気付くのだ。そんなことが数回続いて前回、同時に出船したときにとうとう電話をもらえなくなってしまった。エンジン音で貴重な友情を壊すわけにはいかない。今日はLINEであらかじめ出船してたら電話くださいねとメッセージを送っておいた。ここ数日は荒天が続いていたので今日くらいはきっと彼も出船するだろうと予想していたのだ。
しかし、電話の呼び出し音は鳴らず、LINEの返信だけが帰ってきていた。どうも体調を崩しているらしく釣りどころではないとのことだ。
彼は2年ほど前、予防的手術を受けていて、その影響だという。ちょっとこれは心配だ。次のブロクで健康に生きることの難しさについて少し書こうと思っていたのだが、こんなところにも健康に生きることの難しさがあった。
僕も完全な健康体と言えるようなものではないが、歳とともに健康に生きるということの難しさというか、困難さ、もしくはそれはきっと奇跡の類といっても過言ではないかと思えてしまうのである。

このブログは翌日に書いているのだが、彼に電話をしてみたところ、とりあえずは危機を脱したようだ。しかし、船に乗るのは当分難しそうだという。なんとか以前のように出ないとわかっていても電話をかけてくれるまでに回復をしてほしいと願うばかりだ。

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