小島教育研究所

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「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学協会の基本方針-」 の策定に当たって(会長談話)

2022-01-29 | 共通テスト

このたび、国立大学協会は「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学
協会の基本方針-」を策定し、公表しました。
この基本方針については、2022年度から年次進行で始まる、高等学校の新学習指導
要領に対応し文部科学省から公表された「令和7年度大学入学者選抜実施要項の見直しに
係る予告」等の内容を踏まえ、国立大学協会として取りまとめた方針を示すものです。
2024年度以降の入学者選抜において、最大の変更点は、大学入学共通テストの出題
教科に、国語、数学、英語等と同様の基礎的な教科として「情報」が追加されることです。
これまで国立大学協会は、「高等学校における基礎的教科・科目の学習の達成度を測る」
ことを目的に、一般選抜において大学入学共通テストで「5 教科 7 科目」を課すことを
原則として掲げてきました。2022年度から始まる高等学校の新学習指導要領では
「情報Ⅰ」が全ての生徒が学ぶ必履修科目として履修され、一方、国立大学においても既に
多くの大学で、「数理・データサイエンス・AI 教育」が文理を問わず全ての学生が
身に付けるべき教養科目として履修されています。このような中において「情報」に関する
知識については、国立大学の教育を受ける上で必要な基礎的な能力の一つとして位置付け
られていくと考えています。それらを踏まえ、今回の基本方針では、一般選抜において、こ
れまでの「5 教科 7 科目」に「情報」を加えた、「6教科8科目」を課すことを原則として
います。
大学入学共通テストでの「情報」導入初年度は、既卒者となる方への経過措置として、
現行の学習指導要領の内容に対応した「旧情報(仮称)」が出題されます。既卒者の方は、
自らが学んだ学習の成果を測るものとして、この「旧情報」を受験することができます。ま
た、国立大学においては、「情報Ⅰ」と「旧情報」の内容の違いについて必要なサポートを
行い、「情報Ⅰ」を学んだ方と共にさらに発展的な「数理・データサイエンス・AI 教育」を
学んでいただきたいと考えています。
今後、各国立大学は、本基本方針を踏まえ、それぞれのアドミッション・ポリシー等に
基づき2024年度に実施する入学者選抜に向け具体的な入学者選抜方法の検討を行い、
2022年度中には予告・公表を行っていきます。
令和4年1 月 2 8 日
一般社団法人 国立大学協会
会 長 永 田 恭 介

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国立大協会、共通テストに「情報」追加 25年以降、6教科8科目に

2022-01-29 | 共通テスト


 文部科学省、大学入試センター、国立大学協会の3者で歩調が取られた。

以下、毎日新聞より


 国立大学協会は28日、オンラインで総会を開き、2025年以降の大学入学共通テストへの対応について、国立大の一般入試では新設教科「情報」(科目名は情報Ⅰ)を加えた6教科8科目を受験生に課す方針を決定した。「国立大の教育を受ける上で必要な基礎的能力の一つ」と判断した。

 共通テストの前身である大学入試センター試験で、04年から5教科7科目を原則として課す方針を掲げて以来の大きな変更になる。国大協の方針は義務ではないが、大半の国立大が従うとみられる。今回の決定を受け、各校は22年度中に「情報Ⅰ」の具体的な活用方法を決めて公表する。

 22年度の高校1年生から実施される新たな学習指導要領では、プログラミングなどを学ぶ「情報Ⅰ」が情報科の必修科目として新設される。新要領に基づく教育を受けた生徒が初めて大学を受験する25年の共通テストでも「情報Ⅰ」が新設されることになっており、国大協は対応を協議してきた。多くの国立大が文系、理系を問わず、数理やデータサイエンスなどの教育を進めていることから、大学教育に必要な能力を測る試験科目だと判断し、現行の5教科7科目に加えて原則として課すことにした。

 文部科学省の調査では、情報科の免許を持つ高校教員の配置には地域差があり、免許を持たない教員が授業をしているケースも少なくないことが分かっている。

 情報科の教員が不足している地域や学校の受験生には不利になるとの指摘もあり、全国高校長協会は25年から一律に「情報Ⅰ」を課すことについては慎重な対応を求めていた。こうした懸念について、国大協の永田恭介会長(筑波大学長)は「(情報Ⅰは)指導要領に載っており、教育環境は平均レベルで整っているという認識だ」と説明した。

 25年の共通テストの「情報Ⅰ」は、旧学習指導要領で学んだ浪人生向けに別問題を用意し、現役生向けの問題との間で平均点に大きな差があった場合は得点調整を実施することになっている。



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「難しすぎる」共通テスト数学が抱える根深い問題 基礎的な試験というより「処理能力を測る試験」

2022-01-26 | 共通テスト
吉澤光雄教授 東洋経済オンラインより

「大学入学共通テスト」の数学1・数学Aの平均点(中間集計)が、昨年と比べて20点ほど低く、約38点であったことが注目されている。難しい試験を行えば結果が悪くなることは当然であるが、問題量の多い試験を短時間で行うことは、一般的には処理能力を測ることが目的のように思われるかもしれない。

実際、大学の数学教員でも、今年の数学1・Aと同じ試験にチャレンジすると、「あと10分延長してもらえばなんとか満点」という人は少なからずいると思う。本稿では「大学入試の数学」という視点からこの問題を歴史的に考えてみたい。

「大学入学共通テスト」が誕生するまで
1979年に開始された「共通一次試験」は「基礎学力試験」で、奇問や難問を排して「受験地獄の解消」が主たる目的であった。結果は、受験地獄は解消されるどころか、国公立大学の受験生にとっては、2次試験前に全問マークシート形式の試験が課されることとなった。

共通一次試験は1990年から、私立大学も参加できるようにした全問マークシート形式の「大学入試センター試験」に移行した。目的は、「高等学校における基礎的な学習の達成度を判定する」ことである。

2004年5月30日の朝日新聞では、注目すべき東北大学の調査結果が紹介された。1次のセンター試験の数学と、2次の理学部入試における記述式の数学試験の成績に関して、相関が極めて弱かった。そして、当初から参加した慶応義塾大学が「センター試験利用入試」を廃止した2012年頃から、現在の「大学入学共通テスト」への移行が検討され始めたようだ。

筆者は1985年4月から2007年3月まで理学部数学科の教員として勤務し、その間に入試数学責任者も含む入試数学の仕事に使命感をもって取り組んできた。懐かしい思い出として、入試が近くなった頃、作成した入試問題の文中で「各々」とあるべきところが「名々」となっていることを夢の中で思い出し、その修正のために問題用紙を全部印刷し直してもらったこともあったほど、全神経を集中して取り組んできた。

毎年のように入試が終わると同時に、膨大な答案を採点してきたが、その間に奇妙な答案を目にする機会が年々増えてきたもどかしい思い出が残る。それは、文字を使って一般論として解くべき答案に、0とか1などの具体的な数値を文字に代入して、答えを「当てる」試みだけをする答案である。すぐに気付いたことであるが、もし当問題がマークシート形式ならば正解となった可能性が高い問題でもあった。

それをきっかけに筆者は「マークシート問題の裏技」を研究し(一部は読売新聞2003年5月30日付の一面記事で紹介)、さらには日本の青少年の論述力が弱いことが、国際比較や国内調査結果で明らかになったことを受け、各種メディアで、マークシート形式の問題点と記述式の意義を訴える活動を展開してきた。

やや専門的な話題で恐縮だが、n次多項式の関数として表される高校2年までの積分の問題も、かつてのような一般の自然数nではなく現在はn≦2という学習指導要領からの制限がある。それが「積分をすることなく正解を当てる奇妙な“公式”」をいくつか生み出し、これが作問側を意外と悩ましていることもある。

そして2021年からの「大学入学共通テスト」を迎えることになるが、当初はこの試験に記述式を一部導入する案があった。しかしこれには、断固反対したのである(共同通信47NEWSにおける2019年11月15日、11月29日、12月23日の拙文を参照)。その理由を一言で述べると、学力調査のような統計データの収集と違って、膨大すぎる大学入試記述式答案を短時間で正確に採点することには無理があった。

さらに、一部企業が深く関わることへの疑問もあった。とくに、試験が実施される前に「正解」を一部企業に教えたり、一時的にアルバイトの大学生を雇って採点させたりすることなどは、言語道断である。そもそも、大学入試の作問側と受験産業側が一線を画すからこそ公平な入試が成り立つのであって、その境がなくなってしまっては、まるで「泥棒に合鍵を預けるようなこと」を連想されても仕方があるまい。

結局、全問マークシート式の第1回大学入学共通テストが昨年行われ、そして冒頭で述べたような2回目の共通テストに至ったが、今回の試験を踏まえて、いくつかの点を指摘したい。

基礎的な試験というより「処理能力を測る試験」
まず、大学入試センターのホームページに共通テストの仕組み・運営として、以下のように書かれている。

「大学入学共通テストは、大学に入学を志願する者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであり、各大学が、それぞれの判断と創意工夫に基づき適切に用いることにより、大学教育を受けるにふさわしい能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定することに資するものです。」

共通1次試験、大学入試センター試験、そして大学入学共通テストと一貫して目的に書かれていることに、「基礎的な学力試験」ということがある。今回の数学1・Aの試験問題を見る限りにおいて、「基礎的な試験」という表現が適当と思われる国民はわずかではないだろうか。むしろ、「難しい問題の答えを短時間で当てさせる処理能力を測る試験」という表現のほうに軍配が上がると考える。

数学1・Aの試験の受験者数は約35万人であるが、同世代の出生数が年間約115万人ということを踏まえると、同世代全体から見て、数学の問題にチャレンジする意識の高い約3分の1の者が数学1・数学Aの試験を受験したと考えられる。

当てずっぽうでも正解になることもあるマークシート式試験で、その方々の平均点が約38点ということは、抜本的な見直しが必要である。受験生の世代はコロナの影響で、満足に勉学をできなかった面もあったことを忘れてはならない。数学1・Aの試験後に多くの受験生から、「難しすぎた」という意見が続出したことも、重く受け止めるべきだろう。

もう1つ指摘したい点は、「主体的・対話的で深い学び」という学習指導要領を反映させたように思われる出題傾向である。花子と太郎ばかりが登場する会話調の問題形式は、時間が限られたマークシート形式の試験で適当かどうか検討すべきという意見もある。たとえば、昨年と比べて平均点が約17点下がって43点となった数学II・Bの試験では、歩行者と自転車の日常ではありえない動き方の問題が設定され(問題4)、花子と太郎の会話調の問題に入っている。もっとも、本質は数列の問題である。

かつて筆者は、有名私立中学校の入試算数問題には、「実際はありえない設問形式が目立つので、それは改めたほうがよい」という趣旨の論文を算数教育の学会誌に書いたことがある。具体的には、「ある容器に偶数匹の生物Aを入れると、それらは一晩で半分の数の生物Bに変身する」とか、「濃度が50%とか70%の食塩水(100℃でも最大28.2%)」とか仮定した問題であるが、算数を身近に感じさせる問題が逆に無関係に思わせてしまうことにも配慮すべきと考え、その論文を執筆した。

今回の数学II・Bの試験に関して言えば、初めからヒント付きの数列の問題として出題してもよかったのではないか、と考える。

「花子」と「太郎」の会話形式で出題する意味
ここで、「花子」と「太郎」がよく登場する算数・数学の問題を考えてみよう。算数では、昔から「花子さんは1本30円の鉛筆5本を買い、太郎君は1冊130円のノート2冊を買いました。代金はいくらでしょうか」というような問題が定番としてある。多くの生徒は、「また花子と太郎か」という感想をもつだろう。それでは、次の算数問題の(A)と(B)を比べてもらいたい。

(A) 花子さんと太郎君は同じ電車に乗っています。花子さんは太郎君に、「この電車の速さはわかるかな?」と質問しました。すると太郎君は「速度計がないからわからないと思う」と答えました。そのとき、花子さんは「ちょっと待って。いま線路の繋ぎ目でガタンゴトンという音がしますね。これはヒントにならないの?」と質問しました。
それを聞いた太郎君は、「そうだ。1本の線路の長さを30mとすると、1回ガタンゴトンという音がする間に30m進むことになる。すると、1秒間に1回ガタンゴトンという音を聞く電車の速さは、秒速30mになる」と花子さんに伝えました。すると花子さんは、「そうね。したがって1秒間に1回ガタンゴトンという音を聞く電車の速さは、分速30×60(m)で分速1800mなので、時速は1.8×60(km)で時速108(km)となりますね」と答えた。
(B)日本の在来線の線路の長さは、ロングレール化したところやポイントの周辺などを別にすると、1本25mです。したがって電車の中で、1秒間に1回ガタンゴトンという線路のつなぎ目で発する音を聞く電車の速さは、秒速25mになります。すなわち、この速さは分速25×60(m)で分速1500m、それゆえ時速は1.5×60(km)で時速90(km)となります。この計算方法によって実際に計算してみると、在来線の特急電車の最高速度は時速130kmぐらいになることが求められますよ。

Aは花子さんと太郎君が登場して、会話調で楽しく進行する例。Bは、筆者が小学生相手に出前授業でよく用いる話し方だ。AとBの本質的な違いは、線路の1本の長さをAでは30mと仮定し、Bでは実際の線路の長さを用いている点である。要するに、BよりAのほうが会話という点で面白いかもしれないが、リアリティーという点でAよりBのほうがいいことがわかるだろう。

このように、算数・数学が実際の生活に役立つことを訴える場合は、用いるデータはなるべく実際のデータを用いる問題を作るほうがいい。ちなみに、かつて某出版社の中学数学の教科書に「1本の線路が100m」という仮定の問題があった。そこで筆者は「それは不適当」と伝えて、直していただいたこともある。作問に無理をさせてまで、花子と太郎を登場させなくてもいいと考える。

ここで冒頭に戻って考えると、現在の大学入学者数は毎年約63万人ぐらいである。今回の数学I・Aの受験者数と30万人ぐらいの開きがあるが、その30万人の多くは数学の試験を一切受けないで大学に入学する、いわゆる私大文系コースだろう。

早稲田大学の政治経済学部が昨年から入試で数学を必須にしたことで、予想外に世間を(いい意味で)お騒がせしたのも、「私大文系は数学が不必要」という日本固有の迷信を打破する行動に舵を切ったからだ。筆者もこの件は意義があると考え、東洋経済オンラインで2回にわたってその意義を訴えた次第である。

しかしながら、それに続く大学はなかなか現れてこないのも現実である。そこで、「%がわからない大学生」が大学に大量に在籍している現状は一向に変わらないだろう。「『数学嫌い』の人は暗記教育の犠牲者といえる理由」で訴えたように、算数力不足の大学生の問題は、学生に責任はほとんどなく、「日本の数学教育の犠牲者」の面が大きいのだ。

同一の試験を廃止するのも1つの手段

要するに、小学生の頃から理解無視の暗記だけの教育が一部を除いてまん延している。だからこそ、2020年末に『AI時代に生きる数学力の鍛え方』を上梓した。最近、ニューズウィーク日本版のネット記事「『サイエンスは暗記物ではない』ノーベル賞物理学者、真鍋博士の教育論」(2022年1月14日)を拝読し、まさに“天の声”だと感激したのもそれゆえである。


上で述べてきたことを踏まえると、行き詰まり感のある大学入学共通テストは抜本的な改革が求められているのだ。筆者としては、受験生の学力差がますます大きくなっている現実を直視して、いつまでも同一の試験を課すことは思い切って廃止し、個々の大学が期待する学生像を示すような独自の入学試験を創意工夫して設ければよいと考える。2次試験を設けるか否か、あるいは入試日程をどうするかなども、個々の大学が独自に決められる状況が望ましいはずだ。

少子化の現在の日本で、やり方の暗記による処理能力とは異なる、長時間でも考え抜く(努力し続ける)力をもった多くの青少年が現れて、日本の将来に向けて大活躍してもらうことを、祈りつつ。






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全国で新たに6万2613人感染 重症者444人 新型コロナ

2022-01-26 | 武漢発パンデミックからの脱却

 新型コロナウイルスの感染者は25日、全国で新たに6万2613人が確認された。初めて6万人を超え、22日の5万4565人を上回り過去最多を更新した。死者は43人で前週火曜日(18日)の10人から大幅に増加した。40人超の死亡が発表されるのは2021年10月8日(46人)以来3カ月半ぶり。重症者は444人で前週の1・7倍に増えた。

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全国の新規感染、4日連続で過去最多更新 4万9855人確認

2022-01-22 | 武漢発パンデミックからの脱却
毎日新聞より

 新型コロナウイルスの感染者は21日、全国で新たに4万9855人確認された。1日当たりの感染者数が過去最多を更新するのは4日連続で、前週の金曜日(14日)の2倍強。重症者は前日より117人増えて404人となり、前週の2倍弱となっている。死者は9人だった。

 新規感染者数は、25都道府県で過去最多となった。東京都は9699人の感染が確認され、3日連続で最多を更新。他に最多だったのは、北海道、秋田、山形、茨城、群馬、千葉、神奈川、新潟、石川、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、島根、岡山、香川、愛媛、福岡、佐賀、長崎、宮崎。


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【2回目の共通テストどうだった?】「問題文が長い!」数学に悲鳴 高校教師と数学教育専門家に聞く

2022-01-22 | 共通テスト
EduAより

「隣の人共通テスト数学1Aの問題破ってて草」「会場からすすり泣き」…。1月15、16日に行われた大学入学共通テスト。数学の試験があった2日目は、「数学1・数学A」の難しさを嘆く、受験生らの悲痛な声がネット上にあふれました。大学入試センターが19日に発表した平均点(中間集計)や大手予備校などの全体分析とともに、数学教育研究所(東京)の清史弘さんによる数学の問題の講評をお伝えします。

「土俵に上がる前に時間が…」と受験生

「数学は本当に難しかったようで、生徒たちも落ち込んでいた」。そう話すのは東京都立高校の教員だ。自己採点を集計すると、数学1Aも、数学2Bも平均点は昨年から約20点も下がり、教員も衝撃を受けたという。国語、日本史、生物、化学など、他教科も相当にダウンしており、「みんな本当にショックを受けていた」と話す。

そんな中、各教科の教員たちや生徒自身からは「あのような問題はどうなのか?」などと、作問者に対する疑問の声が上がっているという。例えば数学2Bは、長文を読ませる問題に対し、「文章を読み解く力を見ることで数学的な思考力を測るということなら分かるが、この長いだけの文章は、数学的な思考力があれば解けるということとは違うのでは」という意見が出た。また、生徒からは「数学の土俵に上がる前の、文章を読むところで時間を使わせられている。そういう力は国語の問題で見てほしい」という声があったという。

静岡県内の公立高校教員も「生徒の多くは『数学が難しかった』が第一声。17日の月曜は、高3の教室がどんよりしていた」と打ち明ける。「数学1Aの試験中は涙が出そうだった」「試験中に浪人確定だと思った」と話す生徒もいたという。数学が担当のこの教員は自分でも時間を計って解いてみた。「時間は本当にギリギリ。生徒たちは大手予備校の予想平均点が出て少しずつ落ち着いていったが、生徒の中には数学1Aで心が折れ、次の数学2Bまで引きずったケースもあったと思う。タフさを求められるテストだった」

6科目で過去最低、センター中間集計

大学入試センターは19日、大学入学共通テストの平均点(中間集計)を発表した。

中間集計は採点が済んだ受験者24万955人の平均点で、昨年の大学入学共通テストの確定結果と比べると、数学1Aが17.43点低い40.25点▽数学2Bが14.04点低い45.89点▽生物が22.56点低い50.08点▽化学が8.14点低い49.45点――となるなど、理系科目を中心に平均点が下がった。また、日本史Bが9.34点低い54.92点▽国語(200点満点)が8.72点低い108.79点だった。

1990年に始まった大学入試センター試験以降の確定結果と比べると、数学1▽数学1A▽生物基礎(50点満点)▽化学▽生物▽フランス語(200点満点)の6科目が現時点で過去最低となっている。最終集計は2月7日に発表される。

駿台予備学校とベネッセコーポレーションで組織する「データネット実行委員会」が40万9910人の受験生の自己採点結果を集計したところ、数学1Aは38点と昨年に比べ20点低くなった(集計結果はこちら→ https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/sokuhou/yosou/index.html )。昨年との得点差が大きかった科目は、生物が24点低い49点▽数学2Bが17点低い43点▽日本史Bが11点低い53点▽化学が10点低い48点――などだった。

国立大で合否判定に使われることが多い5教科7科目(900点満点)の予想平均点は、文系が昨年より44点低い計508点、理系は59点低い計513点。多くの国立大がセンター試験で5教科7科目を課すようになった2004年以降、最低になる可能性が高いという。

「数学的問いにたどりつくまでが長い」

受験生から悲鳴も上がり、平均点も大きく下げた数学。数学教育研究所(東京)の代表取締役で、予備校講師でもある清史弘(せいふみひろ)さんは「数学1Aの平均点が40点前後というのは、『やはり』という印象だ。知識の活用を求め、よく練ってある良問もあったが、会話文などがある新傾向の問題では、数学的問いにたどりつくまでがとにかく長い。問題形式という『衣』部分を取り去らなくてはならず、時間が足りなかった受験生が多かったと思う。また、計算量も多く、従来型の問題は大問4(整数の性質)などで難しくなり、平均点を下げた」と総括する。

一方、数学2Bについては、「解き慣れているはずの問題も出ており、もう少し平均点が上がってもよかった。とにかく文章が長く、全体として文章量が昨年よりも多かったところが、受験生に重かったと思う」と分析する。

清さんは、数学1Aの良問として、大問1〔1〕の(2)を挙げる。あまり見ない問題だが、思考力が問われ、力のある受験生はきちんと解けるという。また、大問1〔3〕も思考力を問うていて、特に(2)は良問だったと評価する。

一方、受験生にとって重かったのは、大問2と大問3そして大問4。特に大問2〔1〕の(4)は全体像がきちんと分かっていないと解けず、「多くの受験生にとって難しかったのでは」。この大問2〔1〕は会話文もあり、「もっとストレートに問えば時間短縮ができ、正答できた受験生もいたと思う」と話す。大問3は、プレゼント交換をもとにした、場合の数と確率の問題で、「完全順列」を知っていればすぐに解答にたどりつけるが、「多くの高校生は知らないはずで、ここでも時間がかなりかかったはずだ。大問4は(3)までで試験としては十分な問題で、(4)は電卓を用いたくなる計算を強いられるものだ」と指摘する。

清さんは、さらに良問として挙げた大問1〔2〕について、水平方向の縮尺と鉛直方向の縮尺が違うという問題設定に慣れていない受験生も多く、「とまどったはずだ」と話す。「教科書だけでは厳しい。普段から数学を日常生活に落とし込んでいくことに慣れていないといけない。1次試験は教科書で学んだことを問うべきだとの意見もあり、賛否は割れるが、数学を教える側としては、こうした問題も解けるようになってほしいとは思う」

共通テスト対策の勉強が必要に

数学2Bについては、問題の文章が長いものが目立ち、大問4「数列」、大問5「ベクトル」では会話文が出た。大問4について清さんは「従来型の問題形式であれば、それほど難しい問題ではない。解釈に幅が出ない文章にしようとすると、今回のような面倒くさいものになる。文章から条件を正しく理解できたかがポイントになった」と話す。大問1や大問3は標準的な問題で、大問5も平面ベクトルだけで「分量も適当だった」とし、「もう少し平均点が高くてもよかった」と話した。

共通テスト2年目の実施を経て、来年以降の受験生はどうすればいいのか。清さんは「今回の問題を見る限り、共通テスト専用の勉強もしないといけないだろう。何が問われているのかをきちんと把握する力が必要」と話す。「ただ、あまり早くやる必要はない。高3になってからやる勉強であり、高2まではこれまで通りの数学の学習をすればいい」と助言する。一方で、「1990年代から、数学のよいところ、役に立つところを意識した学習指導要領が作成されるようになった。この影響を受けた問題作成は止められないと感じるが、1次試験は本来、基礎基本を問うもの。問題形式を変えたからだめ、ではないが、この変え方でいいのかは問われないといけない」と言う。

以上

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2回目を迎える共通テスト。何か変だぞ!?

2022-01-20 | 共通テスト
 予備校などの推計によると、数学1Aの平均点は40点前後。これは過去のセンター試験結果を入れて、最低記録を更新。

何が問題か。
 試験時間の割に、問題の分量が多すぎる。これに尽きる。

OECDのPISA型テストの影響が強すぎるのではないか。
OECDの学力試験の過去の結果が影響していると考えられる。

個々の問題はよく練られた問題であるので、分量を減らす必要あり。



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「国公立大医学部の合格者が多い学校」トップ200

2022-01-15 | 大学受験

 近年、減少傾向にあった国公立大医学部(医学科)の志願者数は、2021年入試で下げ止まった。コロナ禍で過酷な状況に置かれた医師を目の当たりにしていることから、当初は志願者が減少すると見られていた。しかし、不透明な経済状況が続く中、安定した職業である医師を選択する受験生が増加。さらに「人の役に立ちたい」と考える医学部志望の受験生にとっては、コロナ禍がやりがいを再認識する機会になったようだ。

 では、人気が上向きの国公立大医学部に強い学校はどこなのか。数年にわたって安定的に高い医学部合格実績を残している学校を見るため、5年間合計の合格者数でランキングした。

■地方や近畿・中部の学校が上位に

 医学部合格者数のランキングは、東京大学や京都大学の医学部(理Ⅲ)を除く理系学部と同レベルの大学が多い最難関の入試ながら、東京大や京都大の合格者ランキングと異なる点が特徴だ。

 2021年入試で東京大合格者数ランキングトップの開成は、当ランキングでは8位、同じく京都大ランキングトップの北野は42位となっている。ランキングの上位には、医学部を持つ大学が多い近畿や中部に所在する学校に加え、ラ・サール(4位)や久留米大学附設(5位)、愛光(6位)など、優秀な生徒の受け皿となる企業や仕事が少ない地方の学校が多い。

 もう一つの特徴は、私立の中高一貫校が上位を占めていること。医学部を除く難関国立大は、大学入学共通テストの多少の失敗を、2次試験で挽回することができる。しかし、医学部は、共通テストと2次試験両方で高得点が求められるため、隙のない学力が求められる。その学力養成のために6年間一貫教育が優位なことをランキングが示している。

 ランキングのトップは、14年連続で単年度の国公立大医学部合格者ランキングで1位を続ける東海。5年間合計では2位の灘を156人上回る556人の合格者を輩出している。医学部進学に特化した教育を行っていないが、高い合格実績に期待する優秀な医学部志望者が数多く入学することが合格実績につながっている。


 2021年に合格者が最も多かったのは名古屋大学で、同大の合格者数ランキングトップとなる30人が合格。その他、名古屋市立大学12人、岐阜大学12人など、中部地区の大学を中心に合格者を輩出している。

 ただ、近年、合格者数が減少傾向にあり、2017年と比較すると28人の減となっている。この間、旧七帝大(北海道大学、東北大学、東京大、名古屋大、京都大、大阪大学、九州大学)に東京工業大学、一橋大学、神戸大学を加えた難関国立10大学(医学部を含む)は8人増に留まっており、難関大の医学部以外の学部にシフトしたわけでもなさそうだ。

 愛知県内の他校の合格実績を2017年と比較すると、南山(18位)が6人増、旭丘(20位)が18人増、滝(25位)が5人増となっている。東海の医学部合格者が減少する要因として、近隣の学校に医学部志望の優秀な生徒が分散している可能性がありそうだ。

 2位の灘も2017年と比較すると33人減。この間、医学部を含む東京大と京都大の合計の合格者数は変わらず、医学部から他学部にシフトした影響も考えにくい。2021年の合格状況を見ると、トップが定位置だった東京大・理Ⅲの合格者は12人で、14人の筑波大学附属駒場(50位)にトップの座を譲った。

 それでも、2021年の医学部合格者50人中、東京大と京都大を合わせて26人と半数以上を占める、超トップ校であることに変わりはない。合格者の落ち込みが大きいのは2020年から2021年にかけて。合格者の減少が2021年だけの現象なのか、それとも今後も続くのか注目したい。

■女子校の台頭目立つ

 3位の洛南と4位のラ・サールは安定的に合格者を輩出している。一方、久留米大学附設は増加傾向にあり、2017年から12人増となっている。2021年の大学別の合格実績を見ると、九州大学が26人で次位のラ・サール(12人)に倍以上の差をつけてトップ、長崎大学(14人)、佐賀大学(9人)、山口大学(8人)など、九州と中国地方の大学を中心に多くの合格者を輩出している。


 合格者が増えた一因は、2013年に中学を男子校から共学化し、医学部志向が強い優秀な女子が入学してきたこと。2021年の合格者数ランキングはトップの東海と3人差の2位で、1位をうかがう状況となっている。

 高いステータスがあり、経済状況に就職環境が左右されにくい。さらに女性が生涯働き続けることが容易なことから、医師は優秀な女子受験生に人気が高い職業。女子校の状況を見ると、桜蔭(15位)が17年より13人増、豊島岡女子学園(24位)が同じく10人増と合格者を増やしている。ちなみに、両校とも、同時期に難関国立10大学(医学部を含む)の合格者数も増加。進学校としての実力を伸ばしている。

 2017年との比較で合格者の伸びが最も大きいのは、13位の西大和学園で30人増。同時期に東京大と京都大の合計数も64人増えている。特に東京大の伸びが著しく、2021年の合格者数は76人で63人の京都大を逆転している。近年、東京大や京都大、国公立大医学部に進学する生徒の増加が顕著なため、その背中を見ている在校生が「自分もできる」とモチベーションが上がり、難関大合格者が増加する好循環にあるという。

 中高一貫校が優位な中で健闘している公立校は11位の熊本で、2017年比14人増となっている。同時期に合格者が増えている、12位の札幌南(5人増)、18位の仙台第二(8人増)、前出の旭丘、21位の新潟(4人増)なども含め、上位の公立校は、地元大学の医学部に多くの合格者を輩出し、総合格者数を伸ばしている。中高一貫校に比べると不利な就学期間の短さを、伝統に裏付けられた医学部入試のノウハウと医師志望の生徒の多さがカバーしている点が、合格実績が高い公立校の共通項だ。

 合格者の増減はあるが、表中のいずれの学校も最難関の国公立大医学部にコンスタントに合格者を輩出する進学校だ。「国公立大医学部合格者数 ランキングTOP200校」で、それぞれの学校の実力を確認してほしい。

東洋経済Onlineより


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国立大学の「情報」必須化で2025年度入試は現役生のみの入試になる?

2022-01-15 | 情報Ⅰ
 昨年12月、大学入試センターは、2025(令和7)年度入試の課題とされていた「情報」の出題方法に加え、「情報」を得点調整の対象科目とすることを公表しました。報道によると、これを受けて国立大学協会は、一般選抜の受験者全員に「情報」の受験を義務づけ、基本となる受験パターンを6教科8科目とする方針を固めたとされています。高校の進学指導上での悩みの種がまた1つ増えたことになりますが、本当に悩ましいのは現在の高校1年生です。仮に既卒生として2025年度入試で難関国立大学受験に再チャレンジする場合、現役時とは異なり「情報」の受験が必須となってしまうからです。

ポイントは旧課程問題の出題と新旧科目間での得点調整


昨年、12月17日に大学入試センターが公表した「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストに関する『「情報」の出題方法』及び『得点調整の対象教科・科目』について」のポイントは次の2点となります。

1つは、新課程科目「情報Ⅰ」とは別に、現行課程で学んだ受験生に対応した「旧情報」科目も出題することです。2022年度4月から新高2生(現高1生)以上となる学年の生徒にとっては現行課程の「情報」科目なのですが、ここでは2025年度入試における対応をテーマとしていること、2022年4月から高校に入学する新高1生を対象とした新課程科目に対しては旧課程科目となることから「旧情報」と記すことにします。
この「旧情報」には「社会と情報」という科目と「情報の科学」という科目があり、どちらを履修するかは高校によって異なりますが、約8割の高校が「社会と情報」を履修しています。そこで大学入学共通テストの出題にあたっては、どちらの科目を履修していても受験生に不利益が生じたいよう、両科目の共通部分に対応した必答問題とそれぞれの科目に対応した選択問題を出題することとしています<図>。さらにこの「旧情報」の試作問題を作成・公表して、さらに配点も公表するという念の入れようです。

もう1つのポイントは、新課程生対象の「情報Ⅰ」と旧課程生対象の「旧情報」の両科目間で平均点に一定の差が生じた場合には、得点調整を行うとしたことです。新旧科目間で平均点差が大きく開いた場合、不公平感が生じて混乱する可能性もありますので妥当な措置と言えます。実は、1997年に行われた大学入試センター試験では、旧課程生対象の「数学Ⅱ」と新課程生対象の「数学Ⅱ・B」で20点以上の平均点差が開いてしまい、受験界は大混乱しました。通常は既卒生の平均点が現役生を上回るのが常ですが、この時は既卒生の平均点の方が20点以上低いという従来にはない結果でした。問題の難易度に明らかな差があったのですが、この時は得点調整が行われませんでした。既卒生でも新課程科目を選択することができたのですが、多くの既卒生は旧課程科目を受験しており、救済もされず、悲劇としか言いようのない状況でした。今回はこの点については改善されています。

国立大学の一般選抜は「情報」必須で6教科8科目がスタンダードに


大学入試センターの発表により、課題となっていた旧課程生への対応が決まったことで、国立大学協会が、国立大学の一般選抜では原則として「情報」を必受験科目とし、6教科8科目を基本パターンとすることを決めたと報道されました。正式な決定は1月末の国立大学協会総会でなされるとされています。もちろん国立大学協会も「情報」科目への取り組みは高校間で差が大きいことも理解していますが、それは国立大学協会が対応する問題ではなく、文部科学省や各教育委員会が対応すべき問題だとして、今回の決定に至ったようです。

確かにそれは正論ですが、高校で進学指導を行う現場では、悩みの種がまた1つ増えたと言うのが実感だと思います。多くの高校では「情報Ⅰ」は、高校1年生で履修するのが一般的です。英語、国語、数学などのように学年が進行しても、学習内容に関連がある場合は、高校1年生の時に履修した科目であっても、知識や思考はつながっています。ただ、「情報Ⅰ」の場合はそうではありません。履修してから、しばらくのブランクを置いて、高校3年生になってもう一度、試験のための勉強を始めるのは新たな負担と言わざるを得ません。

これが旧課程生となれば、現役生よりもさらに1年以上のブランクが開いているため、さらにその負担は重くなります。仮に各大学が「旧情報」の配点を低く抑えたとしても、必受験科目としての重みがなくなる訳ではありません。

「情報」必受験を嫌い、2025年度入試を受験する既卒生は減少する?

かつて新課程入試は旧課程で学習した受験生には有利になるとされた時期もありました。学習指導要領が改訂される度に学習する内容が減っていたためです。これは学習内容の削減ではなく、“精選”と言われていました。しかし、2000年代初頭の「学力低下論争」以降は、必ずしも旧課程生が有利だとは言えない状況になってきています。

また、受験生の立場で考えても、自身が高校時代に学習した科目とは異なる科目の受験対策をしなければならないことや、同じ科目名でも内容が変わっているケースもあり、それだけでも大きな負担です。今回は、さらに「旧情報」必受験が加わりますので、2025年度入試に再チャレンジするのを嫌って、現役(2024年度入試)の時に志望を下げてでも大学に入ってしまおうと考える生徒が多くなることも予想されます。

ただ、全ての受験生が国立大学を志望する訳ではありません。難関私大を目指して再チャレンジする受験生もいます。しかし、大学入学共通テストを必受験とする入試方式をメインとする難関私立大学は増えています。そのため、今後の難関私立大学の「旧情報」への対応が注目されるところです。

それに加えて、予定では2022年の秋冬頃とされている「情報」科目の試作問題の公表は注目度大です。「旧情報」も試作問題が公表される予定ですので、プログラミングを扱わない「社会と情報」の選択問題の内容によっては、既卒生が有利となる可能性もあります。得点調整が実施される予定になっていますが、平均点差が20点以上にならず10数点の差に収まり、得点調整が行われなければ既卒生は、そこでのアドバンテージを保ったまま2次試験に臨むことが可能です。逆に試作問題が新課程「情報Ⅰ」寄りの出題内容だった場合、2025年度入試では既卒生が本当にいなくなってしまうかも知れません。



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新型コロナウイルスの累計感染者は世界で3億482万人、死者は548万人に達している。

2022-01-09 | 日記
日本は本格的に新型コロナウィルス第6波に突入。
完全収束まで息が抜けない。

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