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電子化マイルス

2006-03-23 01:00:41 | Miles Davis
どう書いていいものか、何回か下書きしたのですがなかなかうまく書けないので、少しばかりフリーにだらだらと書いてみます。

「The man With the Horn」「Star People」を聴いて「ウォームアップは終わったな」という感じがしました。そしてDecoyはあのジャケットにやられました。
セピアトーンのジャケットにマイルスのアップ。電化時代に眼光が鋭いがゆえにサングラスをかけていたあのマイルスが素顔でこちらを振り向いています。


長い間マイルスのプロデュースをしていたテオ・マセロを失って、自らプロデュースしたアルバム。コ・プロデューサにはシンセサイザーのロバート・アーヴィング3世。電化された上にシンセサイザー満載の「電子化」マイルスのスタートです。

1曲目、アルバムタイトル曲「Decoy」ここからやられてしまいました。
電子化されたファンクリズムに乗せて、マイルスのトランペットがメロディーを奏でます。この後マーカスミラーがプロデュースしたTutuやAmandraと似たところもアルのですが、それよりずっとクール。マイルスが目指していたファンクとジャズの融合の原点がこのアルバムにあるような気がします。

それにしてもこのアルバムは何回聴いた事でしょう。こんなにも繰り返して聴いたマイルスは無かったかもも知れません。


You're Under Arrest。公民権運動の激しい頃を思い出しての命名でしょうか。もちろん、マイルスの音楽に捕まってしまうという意味もかけているのかもしれませんが・・・

電子化時期のマイルスでもっもメロディアスな1枚ではないでしょうか。
特筆すべきはシンデー・ローパのTime After Time。見事に美しいバラードになっています。(オリジナルも美しいけど、それ以上に)
ただ、このアルバム個人的には「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ買わず」アルバムなんです。なんでマシンガン持ってるんですか。(いや、わかるきはするのですが・・・)

「80年代のビッチズブリュー」とかいううたい文句だったのが「Aura」
Decoy風のジャケットに惹かれて、ジャケ買いしました。
色をテーマにした小品集。1曲目「Intro」のカッコいいことったらありません。
個人的には、一曲毎にイメージが違い、ちょっと散漫な感じがします。ジャズというより現代音楽風だったりするものもあります。
個々の曲のイメージについては、樹里の森のplum.apricotさんがうまくまとめていますので、そちらに譲ります。



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