おいみず亭 Family & Friends

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今日もマイルス

2006-01-28 06:21:57 | Miles Davis
On The Corner これも凄いです。
エレクトリック・マイルス時代のアルバムは、とにかくメンバーが沢山居て、複雑なリズムの上に分厚い音がかぶさっり、聞き手にグイグイと迫ってくる、というイメージがあります。このアルバムは、音を聴くとスカスカです。スカスカというと、手抜きみたいに聞こえますが、そうではなくて意図的にスカスカな音作りをしています。余分なものを濾しとって、やりたかった事だけを抽出したようなアルバムです。



まずジャケットがファンキーですね。
パーソネルは
 マイルス・デイヴィス(tp)
 カルロス・ガーネット(ts,ss)
 テオ・マセロ(sax)
 デヴィッド・クリーマー(g)
 ハロルド・ヘンダーソン(b)
 ビリー・ハート(ds)
 ドン・アライアス(ds)
 アイアート・モレイラ(perc)
 ハービー・ハンコック(key)
 チック・コリア(key)
 ジョン・マクラフリン(g)
 デイヴ・リーブマン(ts.ss)
 マイケル・ヘンダーソン(b)
 ジャック・ディジョネット(ds)
 ムトゥーメ(perc)
 バダル・ロイ(tabla)
(タワーレコードより)
とても沢山居ます。そして、とても沢山のリズムがあります。
マイルスが濾し出したのは、リズムとグルーブ感だったようです。
でもそれは圧倒されるようなものではなくて、緩やかな緊張感というか・・・。
アルバム全体を通して、複雑なリズムが緩やかに流れていて、その流れを楽しむように時々メロディー楽器が顔を出すような、聞いてて楽しいアルバムです。
実際に、iPodで聞きながら、微笑んでしまいました。マイルスのアルバムで、おもわず微笑んでしまうなんて、このアルバムぐらいかもしれないです。

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