おいみず亭 Family & Friends

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「今日という日は贈りもの」ナンシー・ウッド

2008-07-27 07:46:57 | 最近読んだ本
読みかけの本です。

この本と出会ったのは、去年の4月。
文庫本の新刊コーナーに並んでいた。
この表紙と

帯にあった城山三郎の文字に惹かれた。
城山三郎、亡くなったのが去年の3月だから、本当に亡くなって出た本、ということになります。

作者のナンシー・ウッド。
解説にると、アメリカのニュー・メキシコ州の自然の中で、ネイティブアメリカンの様に暮らし、ネイティブアメリカンのように考えるアメリカ人だそうです。
「今日は死ぬのにもってこいの日」という著書もあるので、どこかでご覧になったこともあるかと思います。

さて。
「今日という日は贈りもの」の方ですが、これは1月から12月までの月(moon)のお話。
お話というより、毎月毎に例えば
 6月 トウモロコシの穂が出る月
 7月 太陽の家の月
とタイトルがつけられて、各月ごとに「瞑想」という単文と詩が続くという構成。
例えば7月の瞑想は「7月に月が通るのは、情熱という道」とタイトルが付けられて、そのあとに詩が3編続きます。
非常に短い詩集なので、文庫の最後に原文が載っています。
翻訳前のオリジナルを読むこともできるので、1冊で2度おいしい、という感じの文庫です。

詩集なので、時間が空いたときにあちこちをパラパラとめくって読んでいるのですが、昨日出会ったのは「Spirit Brothers」という詩。

「魂の兄弟たち」
私たちはみな一つ。
 人間とハチドリ
 野生馬とイタチ
 飼い猫と赤尾タカ
 バファローと犬
 コーテと白尾ウサギ
人間の魂と動物の魂は
 理解という
 共通の根から出ている。
人間の夢と動物の夢は
 私たちの尊い母なる大地の
 限りない地平線を共有している。
人間の魂と動物の魂は
 空の円が大地の円と
 出会うところで一つになる。
この聖なる空間に宇宙の意味がある。
そして宇宙の意味とは
 葉におく露
 水の上の光のダンス
 二匹の犬の会話
 ハチドリの飛ぶ様
 それ以上のことではない。



城山三郎とナンシー・ウッドの間で交わされた書簡が掲載されています。
城山三郎からの最初の手紙の中で、非常な辺鄙な土地に暮らしていて不便はないか、という意味の質問が投げかけられていました。
ナンシー・ウッドからの返信には「私には不便という言葉の意味が分かりません。ここには私の暮らしに必要なすべてのものがあります」という回答を記していました。
自然の中で、鳥や動物たちと暮らす。
言うのは簡単だと思いますが、実行するには、今普通に持っている価値観を改めないとできないのではないかと思います。
本当は、今すぐにでも始めなくては行けないのでしょうけど、
 そこまでの勇気があるか、わかりません。




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ギリシャの踊り子

2008-07-26 06:17:48 | 亭主独白
ドイツ語の授業を思い出しました。

大学でとった、第二外国語。
スペイン語とドイツ語の二択。
なぜ、スペイン語?

2つあったドイツ語のうちの一つで読んだのが「ギリシャの踊り子」という短編小説。

いや、いれがまた難解で・・・
なにが難解かというと、訳していると、どんどん過去に遡っていく。
普通、お話なのだから、時間は前へ前へと進んでいくはずなのですが、どんどん過去の話になっていくんです。
初めてのドイツ語を目の前にして、みんな解釈に苦しみました。
だって、読み進めると、時間がどんどん過去へ過去へとさかのぼっていく。
時間の表現を見間違えているのではないか・・・
そんな不安を抱きつつ、授業はテキストをすこしずつ少しずつ進んでいきました。

その不安が解消したのは、物語の最後の部分にきたときのことでした。

物語は、語り部である「私」が、ギリシャの踊り子の彫像を眺めて「マチルダ」という女性のことを語りはじめる所から始まります。
マチルダのことを思い出してはかたり、あのときはこうだった、そうだその前にはこんなことがあった・・・と、前述したようにどんどん時間を遡ってゆきます。
そして最後のところで(あ、ネタバレごめんですが)、実はこの語り部である「私」は、マチルダの葬儀に向かう途中、ギリシャの踊り子の彫像を眺めて、マチルダとの思い出をフラッシュバックのように思い出していた、というわけでありました。

その一瞬に凝縮された時間。
幻のように流れる時間。

この、最後の部分を読んで、今までの物語の構造を、初めて見渡すことができたときの驚きは、今でも忘れません。

「ギリシャの踊り子」という作品、ネットで調べたらアルトゥル・シュニッツラーというひとの作品でした。
1931年に没したこの作家、世紀末のウィーンで活躍した新ロマン派の作家だそうです。
今思い返せば、物語の時代背景は、たしかにそういう感じがします。
なんと、キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」の原作は、このシュニッツラーの作品だったそうです。




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百日紅

2008-07-23 03:52:56 | 季節のしるし
うちの庭の百日紅。
普段は咲くのが遅くて、その百日紅が終わった頃に花をつけていました。

昨夜(というか、まだ今夜のうち)帰って来て庭の百日紅を見ると、暗い中にもうっすらと赤いものが。

光の加減かと思って、反対側に回り込むと、確かに花が色づき始めていました。



とある夏の日。昼下がり・・・

2008-07-20 11:11:53 | フォト日記
せっかく、電話付き携帯カメラを買った(半年も前のことですが)ので、「フォト日記」というカテゴリーを追加しました。



ところで、「湯桶読み」とか「重箱読み」というコトパを覚えているでしょうか?
そう、小学校で習った、音読みと訓読みの混ざった単語。
これにならうと「フォト日記」は「英日読み」 とでもいいましょうか・・・
その逆「日英読み」の代表は・・・「電話ボックス」でしょうか。
ほかには、どんなものがあるでしょうか。。。

音読みと訓読みが混ざるだけでなく、外来語を取り入れて新しい日本語に仕立ててしまう、本当に言葉というのは柔軟性が高いものだと思います。




キーボード不良??

2008-07-15 03:11:02 | 亭主独白
さて、
セットアップも終わって、
ユーザも作って、
データも戻した、
これで一安心。

と、オモイキヤ、もしやキーボード不良?

通常、ひらがな入力しているので、いろいろなキーを叩きます。
ひらがなの「よ」(数字の9のキー)が時々入力できていないことに気がつきました。

さっそく、修理か?
当然保証期間内なので、無理で対応してくれるとは思いますが、入院させるのも不便だしなぁ。。。
とはいえ、このままは使えないし。
渋谷のアップルストアに持ち込むか、購入したヨドバシに持ち込むか。。。。

マジックアワー

2008-07-11 20:19:12 | ケータイからの投稿
マジックアワー見てきました。

三谷ファンならば、思わずニヤリとしてしまう仕掛けが満載。


マジックアワー。
それは、夕陽が沈んだあと、あたりは暗くなっても、空には明るさが残る一瞬。
この時間帯にカメラを回すと、えもいわれぬ美しい絵が撮れる。
だから、映画の世界ではこの時間帯を、マジックアワーと呼ぶ。


それは丁度、黄昏ね時間。光と闇が、交わる時間。
この世界に、かなたの世界への扉が開く時間帯。


会社を、少し早く退いて、一駅歩いてみました。
以前、勤務していたとき、ここは里山でした。
今では、すっかり造成されて、住宅地。

日が沈んだその時間に、その住宅地を歩いてみると、人間の暮らしを感じることができました。


そして、いままでそこに住んでいた生き物たちが現れてくるような、そんな不思議な感じがしました。

やっと・・・

2008-07-11 01:51:29 | 亭主独白
やっと、ネットがつながった!!
しかし、AirMacの設定はできず。
G3からはOK。。。。
なぜだ。

とりあえず、これで設定は、無事終了。
家族の分のユーザーも作ったし。
あとは、バックアップを戻すだけ。
無事戻りますように。

・・・しかし、G3と処理能力は 雲泥の差。
自分専用の新しいMacが欲しい。

新Mac デビュー

2008-07-08 23:46:04 | 亭主独白
日曜に買ったMac Bookが、やっとネットにつながりました。

といっても、有線ネット。
無線ではまだつながりません。
これから、無線ルーターに新しいMac登録しなくては・・・

無線でつなごうとすると、うちのネット以外に4個ぐらい見えます。
ちゃんとみなさんパスワードかけていますね。
パスワードかけていないで、Macアドレスで制限かけているのは、うちぐらいか・・・・

それより、驚いたのが、ブラウザのスクロールが早い。
う、これ使うと、G3とかG4とかに戻れなくなるな。
壊れていない方のG3はどうしよう。iTunes専門機にするか・・・
自分ように、もう一代欲しい。。。