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GWはバッハだった

2007-05-10 02:07:54 | 最近聞いた音楽
4月の終わり頃の新聞に高橋悠治のコンサート評が載っていました。
普段クラシックなんて聴かないのに、なんとなく高橋悠治をきいてみたくなりました。

ということで、連休前にいつものツタヤへ。「ゴルトベルク変奏曲」を借りてみました。

avexってクラシックも出しているんですね。

家に帰って効いてみると、コロコロ、コロコロ玉を転がしたようなピアノ。
弦がポンとなると、それに続く響が殆どありません。
ポロポロ、ポロポロまるでピアノであえてチェンバロをまねているかのような音です。
これは、いったいなんだろう? と思ってライナーノウツを読んでびっくり。高橋悠治のオフィシャルサイトに、同じ文章が載っていました。
ライナーノウツというより、これはもうアジビラですね。
ジャケットのしかめっ面と合わせて、
 高橋悠治=戦うミュージシャン
というイメージができ上がってしまいました。

「ゴルドベルク」つながりでもう一枚、グールドも借りてきました。

横になってくつろいで聞いていると、高橋版と比較しているせいか、弦の響きが華やかに聞こえます。消え残る弦の音にかぶって、次の音が始まり、その音が響き合っているところにまた次の音が始まる。とてもカラフル。つい、ウトウトしながら聞いていると、時にサイケデリックな感じにさえ聞こえます。

クラシックのアルバムにこういう評価はどうかとも思いますが、グールド版は81年録音。まだまだ世の中アートの時代。一方高橋版は2003年録音。パンクもニューウェーブも通り抜けたクラシック・・・というのもへんな話ですが、クラシックの音楽家といえども時代の中に生きているのだから、その時代の空気が表現に影響しないわけがないと思います。

この2枚、実はどちらもかなり気に入っていて、何回も聞き返しました。

連休後半は、平均律。これまたグールドから。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻

第1番ハ長調の前奏曲は、グノーのアヴェマリアの伴奏曲。
おくさんは、グールドの演奏を聴くなり「なんでスタッカートなの?」と気に入らないようです。一緒に借りてきたキース・ジャレットの方が気に入ったようです。


さすがに、2枚組を2セット、そうそう聞き通せるものではありませんでした。
グールドとジャレットを比較すると、グールドの方が力強く男性的、ジャレットの方が滑らかで女性的な感じがします。
平均律のほうは、これから時間をみつけて、少しずつ聞いてみようと思います。




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